岩手・平ヴィヴィアンチディンマ、圧倒的破壊力で1位通過に貢献「いつか五輪に出たい」

◆JOCジュニアオリンピックカップ第1日 第31回全国都道府県対抗 中学バレーボール大会(26日、大阪市中央体育館)

 男女のグループ戦が行われ、決勝トーナメント(T)に進出する32チームが出そろった。岩手女子は、昨年大会優秀選手でナイジェリア人の父と日本人の母を持つ平ヴィヴィアンチディンマ(3年)が、184・4センチの長身を生かしたアタックとブロックで14組1位通過に貢献。今年の全日本選抜強化合宿メンバー30人にも選ばれた逸材が、昨年を上回る8強以上を目指す。27日に決勝T1~3回戦、28日に準決勝と決勝を行う。

 分かっていても止められない。184・4センチの平は、ブロックとアタックで別格の存在感。名物「わんこそば」になぞらえ次々攻撃を繰り出すのがモットーの岩手を、1勝1敗の14組首位で決勝Tに導いた。「練習通りにやれた。高い打点を意識した」。大和田智恵監督(37)も「ブロックは高いし、クイックも(さまざまな種類を)打てるようになっている」と頼もしげだ。

 小学校では週1回ピアノを習い、スポーツとは無縁。湯本中(花巻市)入学時に「3年生がいなくて、(上下関係が)楽かなぁ」とバレー部に入ったのがきっかけだ。週4~5日は岩手選抜などで練習し、残りの2~3日もクラブチーム「アウルズ」で汗を流す。恵まれた体格にバレー漬けの生活がかみ合い、今年は全日本選抜強化合宿にも初招集。「20年東京は無理かもしれないけど、いつか五輪に出たい」と目を輝かせる。

 名前の「チディンマ」は、父のアニエドジエ・アントニー・オビオラさんの母国・ナイジェリアの言葉で「神のご加護がある」の意味がある。16強だった昨年を上回るベスト8以上が目標。平は「相手どうこうではない。自分たちがやってきたことを全力で出す」と、前回以上に神懸かった活躍を見せる決意だ。(細野 友司)

 ◆平(たいら)ヴィヴィアンチディンマ 2002年9月17日、岩手・花巻市生まれ。15歳。湯本中1年で競技を始める。ポジションはミドルブロッカー。17年全日本強化選抜合宿メンバー。得意科目は英語で、英語検定準2級。184・4センチ、77・3キロ。指高243センチ、最高到達点294センチ。ナイジェリア出身の父と日本人の母・紀子さんは離婚し、現在は紀子さんと母方の祖父母と一緒に暮らす。

(インタビュー)26日のグループ戦を終えて


(写真)強烈なスパイクを放つ岩手・平ヴィヴィアンチディンマ