何が起こるかわからないワクワクを楽しむーパリ五輪新種目「ブレイキン」
2024年、パリオリンピックで新たに正式種目となるのがブレイクダンス、種目名「ブレイキン」。
制限時間内に即興で流れる音楽に合わせて選手が交互にダンスを繰り出し、その難易度や創造性を競います。この種目でメダルを期待されているのが京都出身で39歳のAYUMI(あゆみ)こと福島あゆみ選手。
去年12月、パリで行われた世界選手権で、当時38歳のAYUMIが頂点に立ち、一躍メダル候補として取り上げられました。ダンス歴18年。再びパリの舞台で輝く日を目指して、ベテランダンサーが挑むブレイキンへの思いを取材しました。
21歳で始めたダンスースポーツ経験なくコツコツ練習重ねた
(AYUMI)「ブレイキンって、何が起こるか分からない。自分も分からないし、競技が始まらないと音楽も分からない。チャレンジするというワクワク感というのは楽しいですね。」
普段は京都を拠点に活動するダンスグループBODY CARNIVALに所属し、子供たちにダンスの指導もしています。ブレイキンを始めたキッカケは、姉NARUMI(なるみ)の影響。
21歳の時、姉のダンスを見てダイエットついでにやってみようと思ったものの、それまでスポーツ経験はほとんどなく、最初は全く踊れませんでした。しかし、その面白さにのめり込んでいきます。
(AYUMI)「本当に私、どんくさいタイプなんですよ!そのどんくささが逆に良かったのかな。出来ない事に対してイヤだと思うことは無かった。出来ないから、さらにそれをやりたいし、時間がかかってもコツコツ出来るというのは自分に向いていたのかなと思います。」
39歳ー体と向き合いながら一戦一戦大事にー「その先にパリがあれば最高!」
ブレイキンは全身を使う激しいスポーツ。特に首や肩に負担がかかり、いつケガをしてしまうか分かりません。年齢もあり、時間が許す限り体のケアに努めます。
(AYUMI)「体に不安を抱えていたら、練習量も考えないといけないストレスがある。そういう面で、この年齢になって体としっかりと向き合えているし、トレーニングも少しずつ増やしたりできている。オリンピックまで体がいけるなと思っています。」
2年後に迫るパリオリンピック。トップ選手としての責任を背負いながらも、正式種目として採用されたことで、多くの人にブレイキンを知ってもらえることに喜びも感じています。
(AYUMI)「オリンピックまで一戦一戦、と思っています。ケガをせずに、次に来る大会へ向けて、全力で練習をして、その先にパリオリンピックがあれば最高だなと思います。」
京都から世界へ!パリの舞台で踊る日を夢見て、ベテランダンサーはこれからもコツコツ進化を続けます。
(読売テレビ「あすリート」11月26日放送)
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