トップリーグ第4節  神戸製鋼コベルコスティーラーズ 97―0 NTTドコモレッドハリケーンズ
2月2日 ユニバー記念競技場 観客 9,446人 天候 晴れ/弱風


※ 記事のあとにフォトギャラリーあります。


衝撃の15トライ!

2月2日、開幕3連勝中の神戸製鋼が同じく関西に本拠地を持つNTTドコモと対戦。日本代表4人(山中亮平、中島イシレリ、ラファエレ・ティモシー、アタアタ・モエアキオラ)が顔をそろえた神戸製鋼は開始直後から圧倒的な攻撃力で襲い掛かります。
前半8分、ウイング山下楽平が中央左でパスを受けそのまま走り切ってトライ!ここから神戸製鋼のトライ劇場の幕が上がります。
その2分後には、アンドリュー・エリス(元オールブラックス)。さらに、この日26歳の誕生日を迎えたトンガ出身のタウムア・ナエアタが続くと、日本代表・山中亮平が2試合連続のトライ!その後もトライを重ね、前半だけで6トライ。40-0で折り返します。
後半に入ると、神戸製鋼のアタックは増々研ぎ澄まされ、怒涛のトライラッシュ!ラファエレ、アタアタ、レタリックが次々とトライを奪い、ナエアタは1人で5トライの活躍!
さらに、37歳の司令塔、ダン・カーター(元オールブラックス)の正確無比なキックで着実に加点。終わってみれば取りも取ったり15トライ!リーグ記録となる史上最大の得点差、97―0で開幕4連勝を飾りました。

中島イシレリ、今日は4番ロックで先発
先制トライはWTBの山下楽平
ダン・カーター様は今日も10番で先発
スクラムハーフはアンドリュー・エリス、続いてトライ!

トンガパワーの爆発

この試合、5トライを奪う活躍で「MOM」に選ばれたのが入団2年目のナンバー8、タウムア・ナエアタ選手。193cm / 110kgの巨体で本職はロック。
流通経済大学の先輩で同じトンガ出身の日本代表・中島イシレリ選手がプロップにコンバートされたことでチャンスを掴み、今シーズンからナンバー8に挑戦中。
今季のトライ数もリーグトップタイの7に伸ばし、チーム内での存在感を増しています。
兄貴分の中島イシレリ選手も「5トライは普通。もっといっぱい取ってほしい」と辛口コメントながら目じりを下げ、「弟みたいな感じ」
『(代表に)なれるんじゃないか』ではなく『なる』。練習はまじめにするし、頭がいい」と太鼓判を押します。
この試合は同じくトンガ出身の日本代表、アタアタ選手も2トライを奪うなどまさにトンガパワー爆発の日となりました。
試合後、ナエアタ選手に話を聞くと流ちょうな日本語で答えてくれました。

今日の主役はナンバーエイト、ナエアタ選手
前後半合わせてひとりで5トライ、あわやダブルハットトリック
アニキ分の中島さん、今日も猪突猛進
文句なしのマン・オブ・ザ・マッチ! タウムア・ナエアタ5つ目のトライ
もう一人のトンガ出身選手、日本代表アタアタも2トライ
今日は途中出場のオールブラックス進撃の巨人レタリック、ノックオンの瞬間

タウムア・ナエアタ(神戸製鋼) インタビュー 「ファーストチョイスはジャパン代表」

Q,誕生日に5トライですね

「今日は私とお母さんが同じ日に誕生日です。僕は26歳でお母さんは56歳です。試合前にお母さんに「今日は良いパフォーマンスを狙います」と言いました。それが誕生日プレゼントです。僕の手に「HBD MUM」 と書いたハッピーバースデーのリストバンドを巻きました」

Q,あなたの強みは?

「僕はボールキャリーに自信を持っています。あと、フィジカルは絶対に負けない」

Q,あと1つトライをとればリーグタイ記録(6トライ)になりました。こんなにとれると思っていましたか?

「思ってないです(笑)こんなにトライとったことはないです。大学の時のマックスも4トライ。(トライ王は)意識はしていません。自分のプレーをちゃんとして、チャンスだったらトライを狙います。」

Q,ロックからナンバー8に変更になってどうですか?

「大学からずっとロックだったので、最初はスクラムのボールキープをめちゃ心配していました。でもやってみてすごく楽しいです。僕はボールキャリーが強みなので後ろからボールを持って走るのが楽しいです。去年はトップリーグの試合はあんまり出てないです。(2試合のみ)自分の足りないところ、スキルとかラインアウトのサインをちゃんと覚えるとか努力しています。今年はずっとスタメンなのでもっと頑張りたい。」

Q,次のワールドカップは?

「もちろん狙っています。」

Q,日本代表とトンガ代表どっちで?

「もし日本代表に選ばれたらいきます。選ばれなかったらトンガにいきます(笑)ファーストチョイスはジャパン

Q,それはなぜですか?

「僕は大学の時から日本代表になりたいと思っていました。ロックとフランカーとナンバー8ができるので、どのポジションでも大丈夫です」

アニキ分の中島イシレリと。

Q,一番仲良いのは?
「やっぱり中島イシレリ選手。大学の時から〝中島″の家に泊めてもらった」

Q,中島って呼んでいるんですか?

「いや(笑)イシレリ」

Q,ラグビーは何歳から始めたんですか?

「僕は最初テニスをやっていました。15、6歳の時に友達がラグビーやって楽しかったんで始めました。テニスはU-15トンガ代表に選ばれました。サモアとも試合しました。オフの時は今でも近くのテニスコートで友達とやっています」

Q,サーブ速そうですね?

「そうですね。サーブ大好き(笑)」

Q,なぜテニスを始めたんですか?

「お父さんが警察官で警察のテニス部に入っていました。それで小さい時はずっと一緒にやっていました」

Q,15歳くらいまではラグビーやってなかった?

「タッチフットはやっていましたけど、コンタクトのあるやつはしてないです。」

Q,神戸で優勝したい?

「神戸は良い選手も多いし、自分の力を神戸のために使いたいです」

ナエアタ選手は20歳以下のトンガ代表歴があり、代表資格の可能性は不透明。
それでも、憧れの中島先輩とジャパンでプレーすることを目標に、まずは神戸製鋼で2連覇を目指します。

Profile タウムア・ナエアタ 



1994年2月2日生 26歳
身長/体重 193cm/110kg
出身地:トンガ
経歴:トンガカレッジ〜流通経済大学
ポジション:ロック/ No.8
U-20 トンガ代表
好きな映画:「プリズン・ブレイク」

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