自身の強みを「粘り強さ」と語るのは、関西インカレT&Fの部で10000m競走に出場する小嶋郁依斗(コジマ・カイト)(現代社会学部・2年)。先月行われた関西インカレ・ロードの部では強豪ひしめく中3位入賞を果たした、京産大長距離ブロック期待の星だ。

小学4年生で陸上競技を始めてから今まで長距離一筋の小嶋。小中学校時代は全国の舞台と縁遠い存在だったが、滋賀学園高時代は全国高校駅伝に2年連続出場し、3年時には3区の選手として滋賀県の最高記録更新に貢献する。輝かしい成績を残した小嶋は、同じ高校出身の部員が多く、練習方法の相性が良かった京産大への進学を決めた。

入学後、小嶋が「あこがれの存在」とする泉海地(イズミ・カイチ/2022年卒)らと練習を積み、1年次生ながら大会にも数多く出場する。昨年の関西インカレでは5000m競走に出場し、自己ベストを更新する14分26秒09を記録した。

そんな彼には忘れられない経験がある。昨年6月の全日本大学駅伝関西予選会だ。舞台は今年、関西インカレ・T&Fの部の会場となるたけびしスタジアム京都。そこで京産大は8年ぶりに全国への切符を逃した。小嶋は泉ら上級生と予選会に出場。レース後、ともに戦ってきた先輩たちの涙を目の当たりにした。「あの経験があったからこそ、今年こそはという思いが強い」と振り返る小嶋。インカレで結果を出すこと、さらには全日本大学駅伝へ出場することを目指して、オフシーズンにトレーニングを重ねてきた。その結果、先月2日に行われた京都インカレでは5000m競走で3位入賞、同月16日の関西インカレ・ロードの部でも3位入賞と結果がついてきている。

関西インカレ・T&Fの部では10000m競走に再転向して臨むが、自己ベスト越えの29分40~50秒を目標に設定。ラスト1周の勝負でスピードを出せるように、通常練習が終わった後に短距離を2本走るなど競技に合わせた特訓も欠かさない。「今年の京産は一味も二味も違うぞというのを関西インカレで見せたい」と意気込む小嶋。決戦の地・西京極で新たな伝説を生み出す。

文責 京都産業大学 体育会本部編集局「京産大アスレチック」 藤田稜介

小嶋郁依斗 Kojima Kaito プロフィール

2002年4月23日 滋賀県湖南市出身 
現代社会学部現代社会学科2年
滋賀学園高卒
160cm / 49kg

過去の成績
◆高校時代
2019年 全国高校駅伝 25位
2020年 全国高校駅伝 12位

◆大学時代
2021年 京都学生陸上競技選手権大会 10000m 2位
2021年 関西学生チャンピオンシップ 10000m 11位
2021年 関西学生陸上競技選手権大会 5000m 5位
2021年 全日本大学駅伝関西予選会   3組 11位
2021年 丹後駅伝 2位
2021年 関西学生ハーフマラソン選手権大会 4位
2022年 京都学生陸上競技選手権大会 5000m 3位
2022年 関西学生陸上競技選手権大会 ロードの部 3位

関西インカレ2022 ライブ配信予定

Day1 トラック競技 https://ytv-athlete.jp/lives/22686 ★18:30 男子1部 10000m
Day2 トラック競技 https://ytv-athlete.jp/lives/22793
Day3 トラック競技 https://ytv-athlete.jp/lives/22795
Day4 トラック競技 https://ytv-athlete.jp/lives/22798

LIVE配信

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