規格外の二刀流

中野大虎(なかのだいと)選手

多くのプロ野球選手を輩出している中学硬式野球の強豪・浜寺ボーイズでプレーする中野大虎選手、15歳。大阪泉州ボーイズ小学部に所属していた小学6年生の頃には、チームの大黒柱として全国制覇を達成。

この頃から世代の先頭を走る中野選手は現在、中学3年生。178㎝73㎏のガッチリした体格をいかして、最速142キロの直球を投げ込み、打っては軽々とスタンドへ運ぶ強打者に成長しています。

(中野)「憧れは藤川球児投手。真っすぐで押していくところと浮き上がるストレートがすごくいい。」と当時の映像をYouTubeなどで見て参考にしていることを明かしてくれました。

5月に行われた第44回浜寺大会の1回戦(vs大阪和泉ボーイズ)。中野選手が驚きのパフォーマンスを披露しました。

この日先発のマウンドに上がると、火の出るような直球を武器に奪三振ショーを見せ、9者連続三振を達成。特筆すべきは奪った9つの三振のうち、8つが直球だったこと。さらにバットを持つと、超特大アーチをレフトスタンドに叩き込みました。

(中野)「調子がすごく良くて、真っすぐで押していくイメージで投げていて、変化球少なめで三振をたくさんとれたので良かった。ホームランは完璧でした。」と笑顔で試合を振り返りました。

「怪物ぶりは中学校でも」

お昼の給食の様子

グラウンドで圧倒的な存在感を示す中野選手ですが、学校生活では生徒会長を務める学校のまとめ役。

クラスメイトは…「学校の人気者でおもしろい。僕たちの一番上に立つ人だなと思う。」と信頼感は抜群、生徒会長をすることで周りを見る力がついたという15歳は、野球以外の面での成長も実感している様子です。

給食では体づくりのために、おかわりを重ねクラスメイトと比べて5倍以上のご飯を口に運びます。

「夢に向かって」

大きな夢に一直線


迎えた夏本番。地域対抗で行われる第22回鶴岡一人記念大会の関西代表に選ばれた中野選手は、高校進学を前に全国のライバルとの真っ向勝負に挑みます。

(中野)「高校1年生からレギュラーになれるように、コントロール、球のキレをもっともっと増していきたい。打撃ではヒットをたくさん打ってヒットの延長がホームランだと思っているので、それを目指している。大きな夢としては最終的にはメジャーリーグに行きたい。」

新世代の主人公候補が、大きな夢に向かって着実に歩みを進めます。

(読売テレビ「あすリート」8月6日放送)

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