【あすリートPlus 1月15日放送】未来のオリンピック選手は誰だ!? 全国から集結したスーパー中学生たち 「JOCカップ」男子バレーボール熱戦の記録
2023年01月15日 / バレーボール
2023年01月15日 / バレーボール
今回で36回目となるJOC全国都道府県対抗中学バレーボール大会。去年12月に、大阪で開催されました。東京オリンピックでも活躍した、全日本キャプテンの石川祐希(いしかわゆうき)選手や、若きエースの西田有志(にしだゆうじ)選手も、この大会出身。
将来のオリンピック選手の発掘が目的とされ、各都道府県から12名の選手を選抜(男女ともに各学校から3名まで選出可)、合計48チームが出場し、予選からハイレベルな試合が繰り広げられてきました。そして、激戦を勝ち抜いた静岡、新潟、東京、兵庫の4チームが準決勝に進出。
日本一に輝いたのは、どのチームか!?若きバレーボーラーたちの熱戦の記録です。
準決勝第1試合は静岡と新潟の対戦。静岡は今大会での優勝経験こそないものの、8月の全日本中学校バレーボール選手権大会の優勝校である浜松修学舎中学からキャプテンの關屋幸馬(せきやこうま)選手ら3名が選抜されました。關屋選手は攻撃の要であるアウトサイドヒッターとしてチームを引っ張ります。
(關屋)「高さがあまりないので、器用なプレーと、とにかく勢い使って最後まで戦い抜けるようなチームです。」
一方の新潟は、今大会が初のベスト4進出。チームメイトから頭一つ飛び出た身長192㎝のミドルブロッカー齋藤航(さいとうこう)選手を攻守の要とし、高さを生かした戦術で挑みます。決勝進出をかけた戦い、第1セット。静岡はエースの中西煌生(なかにしこうせい)選手にボールを集めます。
身長184センチ、中西選手は高い打点から次々とスパイクを相手コートに叩きつけ、得点を量産。25対17で第1セットを奪います。第2セットに入っても勢いは止まらず、静岡は6連続ポイントを奪う猛攻。
しかし、新潟もチームの要・齋藤選手の高さを活かした攻撃を中心に5連続ポイントを奪い反撃開始。それでも、静岡の勢いは止めることは出来ません。第2セットも静岡が25対17で新潟を下し、セットカウント2対0。初優勝へ向け、静岡が決勝進出を果たしました。
準決勝、もう一試合はともに強豪の兵庫と東京の対戦。兵庫は、試合当日にキャプテンとエースら3選手が、コンディション不良やケガのため欠場。主力選手が不在の中、チーム一丸で勝利を目指します。前回の優勝チーム東京は、今大会も優勝候補。
セッター堀内春翔(ほりうちはると)選手の巧みなトスワークで決勝トーナメントをすべてストレートで勝ち上がってきました。そしてキャプテンの日比野凛太郎選手が連覇を目指し、チームを引っ張ります。
(日比野)「日本一を目指せるようなチームだと思います。準決勝・決勝を勝ち抜いて、日本一を取って終われるようにしたいと思います。」
試合は第1セット、東京の堀内選手が、センターやサイドを使いながらパスを展開する多彩なトスワーク、攻撃陣が躍動します。江原修平(えはらしゅうへい)選手や斎藤寛太(さいとうかんた)選手らに次々とトスを回し、的を絞らせない攻撃で得点を重ねます。
一方の兵庫も、アウトサイドヒッターの佐藤圭悟(さとうけいご)選手を中心に攻撃を仕掛けます。しかし、最後は東京の福山孝心(ふくやまこうしん)選手が放った強烈なサーブを返すことが出来ず、25対21で東京が第1セットを奪います。
第2セット前半は、常に2点差以内と緊迫の展開。取られたら取り返す、一進一退の攻防を繰り広げます。そして、東京が1点ビハインドの場面から5連続ポイントを獲得。試合の流れを手繰り寄せた東京は、そのまま点差を守り切り、25対18で勝利。今大会も、決勝へと駒を進めました。
決勝は、初優勝を狙う静岡と連覇のかかる東京の対戦。第一セット、東京は江原選手のスパイクで得点を重ねます。最高到達点は3メートル25センチという高い打点から放つ強烈なスパイク。
このアタックを見せつけられ、黙っていられないのは新潟との準決勝で攻撃の要となった中西煌生選手。静岡のエースがここから連続ポイントを奪います。中西選手にトスを集め、猛攻撃を仕掛ける静岡。
しかし、甘く返したボールがチャンスボールとなり、東京がフェイントショットを決めて25対22で第1セットを獲得します。このまま第2セットも奪う勢いの東京でしたが、またしても静岡のエース中西選手が行く手を阻みます。力強いスパイクで確実にボールをコートに沈め、チームメイトもナイスレシーブでエースを援護。
勢い止まらぬ静岡に、押される東京。中西選手はこのセットだけで8得点。エースが爆発した静岡が25対22で第2セットを奪い返します。
両者一歩も譲らぬ熱戦。日本一をかけた決勝は最終セットに突入します。勢いに乗る静岡の攻撃を止めたのは東京のミドルブロッカー、身長185センチの溝口陽翔(みぞぐちはると)選手。鉄壁の4連続ブロックで静岡にポイントを許しません。
2セット目を奪い、流れを引きよせようとする静岡の前に、まさしく壁となって立ちはだかります。溝口選手はこのセット、ブロックだけで6点を稼ぐ大活躍。そして試合は24対19と、東京のマッチポイントに。
しかし、静岡もまだまだあきらめていません。東京のエース、江原選手が放ったバックアタックに食らいつき、両者譲らぬ激しいラリーを制したのは静岡。1点を返し、20対24に。しかし、最後は静岡のサーブがラインを越え試合終了。東京が2年連続7度目の優勝を決めました。
コートで喜びを爆発させる東京。その一方で、決勝に敗れた静岡の選手らは、肩を落とすことなく激闘をたたえ合います。
(東京・楓淳道キャプテン)「チーム全員で連覇しようと目標を掲げていたので、それが達成できたのでうれしかったです。アレ言っていいですか?ブラボーーーーーー!!!」
無限の可能性を秘めた中学生たち。ここから未来の日本代表、そして、世界に羽ばたく選手は何人現れるのでしょうか。今大会、そのプレーを讃えて表彰された選手たちが、今後の目標を語ってくれました。優秀選手に輝いたのは、巧みなトスワークでチームを勝利に導いた東京の技巧派セッター堀内選手。
(堀内)「スパイカーのいいところを最大限に引き出せるセッターになっていきたいです!」
同じく優秀選手に輝いた滋賀のアウトサイドヒッター草野烈(くさのれつ)選手。2年生ながら、スパイクを武器に注目を集める選手です。
(草野)「将来の目標は日本代表に入ることです!」
ベストリベロ賞に選ばれたのは決勝で東京と激闘を繰り広げた静岡の水野叶愛(みずのとあ)選手。
(水野)「チームを引っ張っていくような選手になりたいです!」
そして、最高到達点346センチから繰り出されるスパイクが武器の愛知県代表柏崎祐毅(かしわざきゆうき)選手は、JOC・JVAカップオリンピック有望選手大阪府知事賞に輝きました。
(柏崎)「将来の夢は日本代表になってオリンピックでメダルを獲ることです!」
全国から集結した将来のオリンピック選手たち。仲間とともに頂点を目指した経験を糧に、夢の続きは次のステージへと移ります。
新番組 「あすリートPlus」 は、読売テレビで毎週土曜日に放送中の「あすリート」の拡大版として、
この4月にスタートした関西のアスリートたちを紹介、追跡取材してご紹介する番組です。
「あすリート」の3分では伝えきれない物語や密着映像、また、これまで地上波で観られなかった陸上の関西インカレ、高校サッカー、ボーイズリーグ、中学バレーなどのスポーツ配信サービス
「あすリートチャンネル」の中継コンテンツのダイジェスト版も「あすリートPlus」で放送していく予定です。
土曜放送の「あすリート」のファミリー番組として日曜放送の「あすリートPlus」をお楽しみ下さい。
(読売テレビ「あすリートPlus」 1月15日放送)