インターハイ女王が選んだ進学先は女子短距離の強豪 甲南大学

藏重みう 19歳。
去年、夏の高校総体女子100mを制し高校日本一に輝いたスプリンターです。
陸上界期待の彼女が進学先に選んだのは神戸の甲南大学でした。
入学式のインタビューでは…

「東京オリンピックのリレー代表の青山華依(3年)がおられて、指導者に世界を舞台に活躍された伊東浩司さん。
 さらにチームとしても日本選手権リレーで優勝とレベルが高い中で競い合えるということ。
 大学に入って伸び悩む選手が多い中で、この環境なら自分の伸びが期待出来ると思って(甲南大)に決めました」

美しく丁寧な言葉遣いで、明確に進学理由を話してくれた藏重選手でした。


走りも心も “ぶれない美しさ”でステップを駆け上がる

彼女の特長は、指導する伊東浩司氏も認めるブレのない安定したフォーム。
2年先輩のオリンピアン青山華依らも 「美しい!」「あれは真似できない!」と感嘆します。
加えて、頭脳明晰。
レース直後に自分のレースを冷静に分析できる冷静さを兼ね備えています。

藏重みう
   「100mは短い距離の中でいろいろと詰め込まなければいけない動きや要素がいっぱいあるので
   それを捨選択しながら必要最小限のもので100mの走りを作っていくっていうところがあって、
   シンプルがゆえに難しいところで、考えさせられるので面白いところかなと思っています」


入学後、5月の関西インカレでは100mと4×100mリレーで2冠、ルーキーで学生タイトルを勝ちとると、続く日本選手権では100m3位、表彰台に上がります。
リレーメンバーとして走ったアジア選手権では銀メダルに輝くなど、着々と国際経験を積み、さらなる高みへステップを一歩ずつ登っていきます。


練習相手はハナエさん「あのペアがいいんですよ」と伊東浩司氏

大学での練習、伊東浩司氏は藏重をケガからリハビリ中の先輩 青山華依とペアを組ませました。
伊東浩司氏は言います。
「藏重選手の中で真面目さを青山選手が少し和らげながらやれるのがいい。
 放っておくとずっとインターハイチャンピオンの重荷を背負ってないといけないので。」

青山は「くらげちゃん」「くらしげさん」「くらしげみうさん」とケースバイケースで呼び、藏重は一貫して「ハナエさん」と呼ぶ。
何ごともしっかりしてピシっとしてるイメージだった藏重が、実はかなりの天然ちゃんだったという青山、そのギャップが面白いと話す。



最近、青山がハマっているのは藏重がよく使う言葉「とんでもないです!」とのこと。
青山「“ありがとう”って言うと、彼女は “いえいえ、とんでもないです!” と返すんですよ。
“とんでもないです!” 私も真似してみよっかなって思って(笑)」

青山と藏重、一見対照的な二人が単調な練習の日々をリラックスさせ、競技にもいい化学反応を生むのかもしれません。

藏重みう kurashige miu プロフィール

2004年4月19日生(19歳)
愛知県出身 山口大附属光中-中京大中京高
100m自己ベスト:11秒58(高校2年時)
2022 全国インターハイ 100m 優勝
2023日本選手権 100m 3位
2023 アジア選手権 4×100mリレー 銀メダル
幼少期の習い事:ピアノ・チェロ

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