10日間に渡ったGW最終日の6日、ヤンマースタジアム長居(大阪市)で行われた木南道孝記念陸上競技大会でサプライズ!
女子グランプリ やり投決勝に出場した北口榛花選手は、現在日本大学に通う北海道出身の21歳で、2015年の世界ユース選手権で金メダルを獲得した日本の投てき界で期待のホープです。
2投目に59m54を投げトップに立つと、4投目で63m58を記録。
これまでの自己ベスト61m38を大きく更新し、北口選手は満面の笑みで飛び跳ねながら喜びを爆発させます。
そして続く5投目にその瞬間が訪れます!
動画(long ver.)はこちら!▼
大空に放たれた槍は美しい放物線を描きながら芝生に突き刺さります。
4投目の自己ベストを越えて、64m36のビックスロー!
この瞬間、両手を上げてぴょんぴょんと飛び跳ねながら、グラウンドを走りだした北口選手!
海老原有希選手が持つ63m80の日本記録を大きく更新し、さらに東京五輪の参加標準記録も突破。
来年の東京五輪出場権に一気に近づきました!
「次の目標は65m。日本人でも世界で戦えるところを見せたい」と、
世界の舞台で戦うことを目指す日本やり投界の未来を牽引する21歳に、今後も注目です!
北口榛花(きたぐち・はるか)選手
北海道出身 21歳 日本大学4年
2014年に高校総体、国体、日本ユースの3冠を達成。翌15年には東京五輪での活躍が期待されるダイヤモンドアスリートにも選出された、やり投げ界の次世代のエース候補です。
試合後のインタビューはこちら▼
Q.優勝おめでとうございます。
ありがとうございます。
Q.日本記録更新の今の気持ちを教えてください。
目標にずっと掲げていたので、やっと更新できたなっていう気持ちのほうが大きいです。
今日は2投目の59mがあったあと、また織田記念みたいにここから記録が伸ばせないのかなって少し思ったんですけど。まず63m投げた時は、走っている最中に向かい風を感じたので、いつもよりもっと意識的に前に進もうという意識で投げて飛んだので、4投目も同じことをしようという気持ちで投げました。そうしたら・・・出ました(笑)
Q.他の選手に聞くと、北口選手が記録を出しそうな空気があったという声もありましたが?
いや・・・今日は朝から鼻血が止まらなくて(笑)ウォーミングアップも途中で鼻血出ちゃって大変だったんですけど。いい意味でリラックスできていたのか、自分で記録出るとは思っていなかったですけど、60m近くはいくかなとは思っていました。
Q.鼻血は普段から出る?
はい、すいません(笑)
Q.日本記録を更新して、記録的には次の目標は?
65mオーバーを投げれば世界のメダルのテーブルに上がれると思うので、これからも65を超えることを目標にやっていきたいと思います。
Q.今後の夢は?
まだ日本人の女子選手で世界の試合を転戦している選手はなかなかいないので、そういう選手になって、日本人でもやり投で世界で戦えるぞっていうところを見せていきたいですし。オリンピック、世界選手権でメダル、金メダルをゆくゆくは獲得できるようになっていきたいと思います。
取材:谷脇十夢ディレクター
LIVE配信
関連記事
おすすめ記事
- 第523回 2024年11月23日放送
- 【アーチェリー】 パリ五輪代表 野田紗月(24=ミキハウス)
〜日本のエースアーチャーが見据える未来〜