7種競技からやり投一本に転向し、東京五輪を目指す決意をした西村莉子選手(三菱電機)を取材させてもらったのが昨年の9月。
このオフに海外で合宿をするなど精力的にトレーニングを積み、今年に入って自己ベストを55m15から56m53に更新。満を辞して今シーズンを迎えました。
グランプリシリーズ初戦となった織田記念では51m20と記録が伸びず。「気合が空回りした」と振り返りました。
続くグランプリ2戦目として出場した木南記念。
1投目に53m46を投げ、いいスタートを切った西村選手。
ところが、その後は強い風に阻まれ、記録を伸ばすことができず、今回は5位という結果に終わりました。
GWの2大会では思うような投擲ができず、結果が残せなかったと悔しがる西村選手ですが、やり投一本で東京五輪を目指すと決意して積み重ねてきた努力の跡は、その体型にはっきりと現れていました。
昨年取材した時は「体重を10キロ増やすのが目標」と掲げていましたが、半年ぶりに取材したその体型ははかなりごつくなっている印象。この半年で目標の10キロ増量は達成、いまはさらに5キロ追加を目標として体づくりをしているそうです。
昨年の投擲動画▼
木南記念大会の投擲動画▼ ※動画は6投目のもの
昨年の動画と比べると肩周りが大きくなっているのがわかりますでしょうか!
この日の大会では、日大の北口榛花選手の日本記録更新の瞬間を眼の前で見た西村選手は、「自分が目標としていた記録を目の前で出されたというのはすごい悔しいですけど。ここから日本女子のやり投げ界も盛り上がっていくと思うので、自分も乗り遅れないように次に行けるように、まずは追いつけるように頑張ります。」と、大きな刺激を受けた様子でした。
新たな決意を胸に、さらなる成長を目指す西村選手をこれからも追い続けます!
西村莉子選手の試合後のインタビュー
※強風で非常に音声が聞きづらくなっております。
Q.今日の投擲を振り返って
A.先週の織田記念は気合が空回りした感じで、思ったより良い結果が出せなかったので、今日は平常心で、練習通り、いつもどおりの気持ちと投げをしようという意識を持って、それが1投目はいつもよりよく投げれたので良かったんですけど、そこから上げられなかったのが、ちょっと悔しいです。
Q.成績を上げられなかった理由は?
A.考えることが多かったというか、ここを修正しよう、ここを修正しようと思いすぎて、試合というのは何も考えず思い切り投げるというのが一番だと思うので。今日は色んな事考えすぎて、持ち味の初速の速さとか、そのへんが上手くいかなかったかなというのが今は思うところですね。
Q.今シーズンのここまでを振り返っては?
A.自己ベストから始まったので、いい調子で行けていると思ったんですけど。自己ベストが出た分、自分に期待する部分が多くて、その差が激しかったと思います。
Q.以前取材させてもらった時は体を大きくすることが目標でしたが?
A.目標の10キロは達成しまして、会う人会う人にデカくなったなって言われるんですけど、その辺は上手くいっていると思うんですけど。やっぱり、大きくなった分、パワーがついた分に対応しきれていないのかなと思いますし。ちょっと大きくなったのは自分の中で自信になっています。10キロ増えたとコーチに言ったらあと5キロやなって言われてたので、もうちょっと頑張ろうかなって思います。
Q.今日の大会で北口選手が日本記録を更新しました。どのように見ていましたか?
A.手から離れた瞬間位「ああ、いったな」っていうのはずごくわかったので、やっぱり自分が目標としていた記録を目の前で出されたというのはすごい悔しいですけど。ここから日本女子のやり投げ界も盛り上がっていくと思うので、自分も乗り遅れないように次に行けるように、まずは追いつけるように頑張ります。
Q.その次の目標は?
A.やっぱり見失わないのは東京オリンピック日本代表なので、常にそこを目指して、誰よりも強い思いを持って頑張っていきたいと思います。
西村莉子選手の過去の放送はこちら▼
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