福井男子、県勢初のベスト4!184センチ・林主将が引っ張った
2017年12月28日 / バレーボール
2017年12月28日 / バレーボール
◆JOCジュニアオリンピックカップ 第31回全国都道府県対抗 中学バレーボール大会 第2日(27日、大阪市中央体育館)
男女の決勝トーナメント(T)が行われ、ともに4強が出そろった。男子は福井が準々決勝で北海道に2―1で競り勝ち、県勢初のベスト4進出。鯖江中で今年の全国中学校体育大会で4強入りした林雅裕主将(3年)を中心に、攻守に粘り強さを発揮した。前回大会優勝の熊本は1回戦で大阪北に敗れ、史上5チーム目の2連覇を逃した。準決勝と決勝は28日に大阪市中央体育館で行われる。
集中力は最後まで切れなかった。準々決勝の最終セット。福井は184センチの林主将が力を振り絞ったスパイクで15点目をもぎ取り、県勢初4強を決めた。「コースを狙ったり、フェイントも入れながら、バリエーションをもってスパイクを打てた」。巧みな配球で攻撃を支えたセッターの三谷浩太郎(3年)も、「相手も見ながらうまく(トスを)上げられた」と胸を張った。
今夏の全国中学体育大会で4強の鯖江中から林主将と三谷、同じく4強の足羽中からも竹内慶多(3年)ら3人がメンバー入り。才能ある選手がそろっても、政実伸也監督(44)は「基本の練習ばかり。技に走るのではなく、丁寧なパスなどに集中してチームを引き締めてきた」と、今大会まで約4か月の準備期間を過ごした。林主将を中心に築いた雰囲気の良さも快進撃を支える。普段は荷物運びなど雑用もこなすリーダーは、「やることをしっかりやって明るいのが自分たちのウリ」と笑う。
準決勝は2大会連続4強の強豪・広島と激突する。「絶対に日本一になりたい」と三谷。タレント集団には頂点へ駆け上がる勢いがある。(細野 友司)
(写真)初のベスト4入りを果たし喜ぶ福井の選手たち