開門前から花園ラグビー場前に長蛇の列

24日、ラグビーワールドカップの会場でもあった東大阪花園ラグビー場で
トップチャレンジリーグの試合が開催され、下部リーグでは異例の15596人の観客を集めました。


近鉄ライナーズ 33ー22 豊田自動織機シャトルズ

トップチャレンジリーグの第2節 近鉄ライナーズと豊田自動織機シャトルズの対戦、
注目は日本ラグビー界のレジェンドでもあり、地元東大阪の英雄、近鉄のトンプソンルーク選手(38)です。
今シーズン限りで現役引退を表明しているトンプソン選手に ありがとうを伝えたい。
開門前から入場待つファンで花園ラグビー場の前に長蛇の列が出来ました。

13時キックオフの試合はスクラム、タックル、ラインブレイク(突破)、
ひとつひとつのプレイに大きな歓声が上がるワールドカップさながらの盛り上がり。
地元ファンの声援に後押しされ、近鉄ライナーズが序盤からトライを重ねます。

トンプソンルーク選手は定位置の4番ロックで先発出場

トンプソン選手は後半22分に交替、その後、豊田自動織機に反撃を許すものの、
5つのトライを挙げた近鉄ライナーズが33対22で勝利、初戦に続き勝ち点5を獲得しました。

試合後、チームメイトとともにメインスタンドに挨拶

試合後、自ら「花園は実家みたいなもの」というトンプソン選手がファンから花束を贈られ、
愛する家族とともに花園ラグビー場に別れを告げました。

トンプソンルーク選手のコメント

(花園では最後の試合でしたね)

「きょうは特別な日、試合勝ったのが一番だけど、いまはちょっとさみしい。
 花園最後の試合だからさみしい。本当に長い間ここにいた。
 でも一番大事は僕じゃない、チーム、それが大事。」

(自身のプレーは…)

「自分のプレーはまあまあ。悪くない。ベスト出したけどおじいちゃんだからちょっと遅い。(笑)」

(途中交代しましたが…)

「うれしい。疲れたから。(笑)ファンの皆さんの拍手 感謝します。
 試合中は聞こえないけど、(交替でピッチを出る時には)よく聞こえた。
 でも今日だけじゃなくて大阪は長居もある。でも、ありがとう。感謝します。」

(花園という場所は…)

「ここは僕の実家、ホームグラウンド。毎日ここで練習してきた。
 血ばっかり、汗ばっかりのこのグラウンド。きょう勝った。素晴らしい。」

(胴上げされましたね)

「いや、(胴上げは)まだ、ちょっと早い。(笑)
 ありがたいいけど、まだ5試合ある。次の試合 集中して今から準備します。」



(1万五千人の観客が入りました)
「びっくりした。すばらしい。感謝します。」


「まだ早い」と言った胴上げの直後、少し涙ぐんだように見えた。

トンプソン選手の所属する近鉄ライナーズは残り5試合。
12月は長崎、大阪長居フィールド、福岡で3試合、来年1月に大阪 ヤンマースタジアム長居で1試合、
東京 秩父宮ラグビー場での試合が現役ラストマッチとなります。

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