【競歩】日本選手権で世界王者・山西利和が貫録の優勝 京大出身の逸材がオリンピックへ弾みをつける!

日本陸上選手権 男子20km競歩 2020年2月16日 六甲アイランド

激突! ドーハ世界陸上金メダリスト 山西 vs 日本選手権5連覇 高橋

東京オリンピック代表選考会を兼ねた日本選手権男子20km競歩。注目は去年のドーハ世界陸上選手権で金メダルを獲得した京都大学出身の異色ウォーカー・山西利和(24/愛知製鋼)。対するは日本選手権5連覇中の高橋英輝(27/富士通)。
高橋選手がこの大会で代表内定を勝ち取るには、すでに内定を決めている山西選手を破って優勝することが条件。一方、山西選手はこの大会初優勝を狙います。

冷たい雨が降る中、序盤からハイペースの展開となります。けん引したのは山西選手でした。1週1kmの周回コースで折り返しが多く各選手がフォームを意識しながらのレースでしたが、山西選手は積極的に仕掛けていきます。11km過ぎに飛び出すと高橋選手との一騎打ちになります。

高橋 痛恨のペナルティ!

左 山西利和選手、右 高橋英輝選手

山西選手は何度もスパートをかけますが、オリンピック出場のかかった高橋選手も追いすがり、迎えた残り1km。山西選手が高橋選手の10mほど前に出た瞬間でした。後ろを歩く高橋選手が歩型違反で3度目の警告を受け、ピットレーンで2分間の待機を余儀なくされます。

雨の悪条件の中、世界チャンピオンの力を見せつけ独歩状態でゴールテープを切った山西選手。日本選手権初優勝を飾り、オリンピックへ弾みをつけました。そして、高橋選手は3位。この大会でオリンピック代表内定を得ることは叶いませんでした。

競技結果

1位 山西利和 1時間17分36秒
2位 池田向希 1時間19分07秒
3位 高橋英輝 1時間19分53秒


山西利和 インタビュー


Q.レースを振り返って
素直に嬉しいです。

Q.11km過ぎにスパートしたのは?
レース全体を見たときに落ち着いてしまっているところだったので、落ち着けたくなかった。ラストの競り合いに向けてお互いに削りあった状態でもっていきたい気持ちと引っ張ってくれていた池田選手がしんどそうだったので、1人でも振り落とせればという気持ちでペースを上げました。

Q.高橋選手が粘ってきたのはどう思いました?
英輝さんにあの時点で警告が2枚ついていたので、にらめっこをしながらではあったんですけど、理想を言えば11kmで出た差をどんどん広げて勝つのが理想でしたが、出来なかった自分の弱さであることと、(高橋選手への警告によって)ラスト勝負ができなかったのは煮え切らないことはあります。英輝さんとのラストの勝負で勝ち切りたかったので少しちょっと・・・

Q.東京オリンピックに向けて
「十分力としてはついてきてると思いますので、金メダルをターゲットにしつつ自分の求める理想に向かってトレーニングを続けていきたい」

山西利和 Yamanishi Toshikazu プロフィール

1996年2月15日 生まれ 24歳
京都府長岡京市 出身
京都市立堀川高~京都大学工学部物理工学科~愛知製鋼
去年10月、ドーハ世界陸上20km競歩で優勝、規定により東京オリンピック代表に内定 世界ランキング1位