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   2018年3月17日放送
 

【陸上 ハンマー投げ】 中村美史 18歳「世界で戦えるハンマースロワーに」

日本でハンマー投げと言えば室伏広治さん。
アテネ五輪で金、ロンドン五輪で銅メダルに輝く 投てき界のレジェンドです。
その室伏にあこがれて関西から世界を目指す18歳のアスリートがいます。
宝塚出身、この春 市立尼崎高校を卒業したばかりの中村美史(よしふみ)選手です。
去年夏の高校総体で32年ぶり史上5人目の2冠達成!(ハンマー投げ、円盤投げで優勝)
身長181センチ 体重102キロ、3年間で大きくビルドアップした “尼崎のヘラクレス” です。


あこがれはもちろん室伏広治さん。
「日本人で80メートルを超えたのが室伏さんしかいなくて、歴代2位もお父さんの重信さん。
自分は世界最高の選手は室伏さんだと思うので、80mを目標に頑張りたいなと思ってます」


母校は高校投てき界の強豪「市尼」

高校3年間、練習に励んだのは兵庫の尼崎市立尼崎高校、通称 “市尼(いちあま)”です。
陸上部の投てきブロックは毎年のように高校チャンピオンを輩出する強豪。
ロンドン五輪に出場したやり投げのディーン元気選手の母校でもあります。




強豪集団で育った 中村選手を強くしたものとは?




3人兄弟の真ん中、決して大きな子どもではなかった彼が投てきを始めたのは
自らも投てきの選手だった母 美千代さんの勧めでした。




高校入学当時は72キロとスリムな体型だった中村選手が30キロ増量、
強く大きくしたのは ハードなトレーニングと母 美千代さんが3年間毎日作ってくれたバランス栄養食でした。
自宅は宝塚市の山間部、朝5時半に起きて朝食と弁当を作り、最寄りの駅へ車で送る。
夜は夕食を準備してから、9時過ぎ、練習終わりの息子を駅まで迎えに行く。




お母さんはアスリートの息子を支え続け、高校チャンピオンにまで成長したのです。食事とお弁当はすべて手作りです。
【母 美代子さん】
豚の赤身と、鶏のささみと青魚、それに旬の野菜使いますね。
食事で身体を作るってことを意識して、病気させない、ケガさせない、毎日がんばってくれるから私も頑張れるんです。


一日3食、3年で約3千食の食事が高校チャンピオンの身体を作りました。

【中村美史選手】
陰で一番支えてくれたのは両親なので、記録出して恩返しが出来たらなと思います。



もうひとつの強みはコピー能力

強みはフィジカルだけではありません。
ハンマー投げは投てきの中でも技術を必要とする種目。
顧問の大久保良正先生は研究熱心で一人で練習出来る中村選手に適性があると言います。
そして、もうひとつ。




【大久保良正先生】
人のマネをするのことが上手い。プロ野球選手のまねをしてみたりとか、たぶん、わたしのマネとかもしてると思います。




自他ともに認める “ものまね” の才能はもうひとつの強み。
プロ野球選手のバッティングフォームや、先生の口調を面白おかしくマネをして、クラスの人気者だったんだそう。
YouTube などで世界の名選手のハンマー投げの映像を見るだけでマネすることが出来る。
その観察眼はアスリートとして大きな武器になる、 と同じ市立尼崎高校のOBでロンドン五輪やり投げ日本代表のディーン元気さんは言います。




【中村美史選手】
人のものまねがパッと出来る奴は競技力にも影響してくるし、世界トップ選手の動画とかを見た時に自分の動きに実践するとかそれが出来るってことは長所なのかなと思います。




4月から室伏広治さんの母校、中京大学に進学。
ハンマー投げの世界、ピークは20代後半、中村選手のターゲットは6年後のパリ五輪です。
この数年で世界を舞台に力と技を磨き、“世界のナカムラ” を目指します。