【スペシャルトーク#2】陸上短距離 多田修平 × スポーツジャーナリスト生島淳

あすリートチャンネルの特別企画、鳥谷敬ドキュメント、アメフト企画に続いての第3弾は陸上競技です。
大阪が生んだスピードスター多田修平選手がリモート出演、スポーツジャーナリスト生島淳氏が聞き手となり、陸上短距離の魅力を語ってもらいました。
#1から#3、トークは3つのパートに分け毎週土曜日に更新予定です。

今回は#2は、無名だった高校時代から全国区に飛躍した2017年のシーズン前半を振り返って話を聞きました。
生島氏が多田選手を初めて見たのは高校3年時のインターハイ100m決勝だったそうです。
高校野球で大阪桐蔭高校が全国優勝していた頃で「短距離にも大阪桐蔭の選手がいるんだ」と記憶してたそう。
当時の多田選手は近畿大会や大阪大会でも優勝はなく、全国のインターハイで6位入賞は大きな自信につながったそうです。
高校時代はまだ体幹が弱く、インターハイ決勝も「フィニッシュ後に転倒しちゃいました」とのこと。
その後、関西学院大学に進み、さらなる飛躍が待っていました。
トークでは、高校時代、大学1年時の自己ベスト大幅更新、2017年シーズン迎える前にOSAKA夢プログラムで派遣されたアメリカ合宿のこと、
3年時の個人インカレ準決勝で参考記録ながら国内初の9秒台を出したこと、さらに決勝で自己ベストを更新して世界陸上の標準記録を突破したこと などたっぷり話してもらいました。

多田「飛行機が離陸するようなイメージですね」

よく誤解されることのひとつが「多田選手はロケットスタートが武器である」という世間の思いこみ。
本人も言うようにレースの映像を見るとスタート直後のアドバンテージより、低いスタート姿勢から身体を起こすフェーズに自信があるようです。
スタートではなく、中盤の加速が鋭く、いち早くトップスピードに乗れる。
多田選手本人がこのフェーズを「飛行機が離陸するようなイメージ」だと言います。



多田「僕、スタートよりも正直中盤の方が得意なので、中盤でしっかり差をつけて、最後まで力まず、入ることが出来たのでいいタイムが出せたと思います」

生島 「いまの言葉って意外で、多田選手はスタートが得意だと、たいがいの人が思ってると思うんですよ。」

多田 「そう………ですよね」

生島 「スタートで身体を起こしてから中間疾走になめらかにいくときのイメージをちょっと教えてもらえますか」

多田 「僕はすごい低空スタートが特徴的なんですけど、そのイメージとしては飛行機が離陸するような感じで、
    徐々に徐々に身体を起こしていくってイメージで走ってて、
    僕の場合、身体が立っちゃう走りなので、スタートから急に顔を上げて走っちゃうと風の抵抗をすごい受けて、
    タイムに影響するので、スタートから風を少しずつ切り裂きながら入るというイメージですね。」



次回は、世界陸上でウサイン・ボルトと並んで走った思い出、桐生選手と一騎打ちとなったインカレ決勝の悔しさなどなどのトーク満載です。
スペシャルトーク企画#3は6月20日(土)にアップ予定です。

多田修平 tada shuhei プロフィール

出身:大阪府東大阪市
生年月日:1996年6月24日
所属:住友電気工業株式会社
自己ベスト:10秒07 (2017年9月)
趣味:写真撮影
好きな場所:スターバックス
2017ロンドン世界陸上/2019ドーハ世界陸上 4×100mR 銅メダル


生島 淳 ikushima jun プロフィール

1967年生まれ 宮城県気仙沼市出身
スポーツライター
早稲田大卒業後、博報堂勤務を経て1999年に独立。
陸上競技、ラグビー、アメフト、卓球、水泳、
MLBなどアメリカプロスポーツを中心に取材。
オリンピック、世界陸上、ラグビーワールドカップなどを現場で取材し、
Number、陸上競技マガジン、新聞、テレビ、ラジオなどで数多く発信している。

著書
「箱根駅伝 ナイン・ストーリーズ」
「奇跡のチーム ラグビー日本代表、南アフリカに勝つ」
「ウサイン・ボルト自伝」(訳書)
「どんな男になんねん 関西学院大アメリカンフットボール部 鳥内流「人の育て方」」(共著)