【マラソン】一山麻緒(ワコール) オリンピック日本人 1 7年ぶりの入賞、そしてパリへの決意
2021年9月25日放送 / 陸上競技
2021年9月25日放送 / 陸上競技
あすリートは二度目の登場、鹿児島県出身、マラソンの一山麻緒選手(ワコール所属)です。
5月に番組で東京オリンピックへの想いを語ってくれていました。
「オリンピックを決められなかったら、もう別の道考えるか、それとも環境を変えるか それぐらい、本当に自分に懸けていた部分があったのでやってきてよかったなって思いました」
初めてのオリンピックはアクシデントの連続。前夜にスタート時間が1時間早まることを知らされたことや、レース直前にもハプニングがあったといいます。
「走る前にゼッケンに穴をあけたんですよ。通気性よくするために、良かれと思って日本選手3人ともやっていたんですけどそれがダメで、スタートラインの3分前にやっとそのゼッケンが取り取り付けられて。
私、日本人の中で一番最後だったんですけどゼッケンをつけられたのが。これスタート、間に合うのかな? いけないんじゃないかなって。そこがすごい心配でした」
幾多の困難を乗り越え、日本人女子17年ぶりの入賞となる8位でフィニッシュ。
確かな手ごたえを感じたといいます。次の大きな目標は2024年のパリ五輪。
「パリでは、今回の東京よりもメダルが欲しいって思っているので本当にメダルっていうのを目指して、残り限られた時間を大切に、練習をしっかり積み重ねていきたいと思います」
日本を背負って世界に挑み続ける一山選手、その姿から目が離せません。
1997年5月29日生まれ 24歳
鹿児島県出身 ワコール所属
好きな食べ物:お肉、焼きいも、いちじく
趣味:ショッピング
「これ以上頑張れないっていうぐらい走ってきたと思っているので、悔いはないです」
東京五輪のレース後にそう話した一山麻緒選手。初めてのオリンピック出場で、日本人選手最高位の8位、17年ぶりの入賞を果たしました。
しかし、その裏側には大きなハプニングがありました。
多くのメディアで報じられた、異例の直前の時間変更。前夜にスタート時間が1時間前倒しになると伝えられましたが、一山選手はその舞台裏を明かしてくれました。
「もう本当に布団に入っていて、寝ている状態でノックが来て、6時スタートって聞いた?って。聞いてないです、寝ていました、と思わず答えました。」
「(スタートまで)12時間前も切っているのに、こんな変更ってあるんだ、ってすごくびっくりしました」
「(直前のスタート時間変更は)みんなそうだと思うし、それは思わなかったです。」
東京五輪へ出場前は不安が強く、終わった後は疲労で3・4日間は歩くこともできなかったという一山選手。
それでも充実感でいっぱいだったといいます。
「ずっと夢だった舞台だったので開催されるか不安もあったんですけど、無事に開催してもらって、ゴールができて。ゴールした時は幸せな瞬間だったと思います」
しかし、閉会式でのマラソンの表彰式を見て、こんな本音も…。
「今回のマラソンの表彰式、すごく素敵なところでされていて、メダルを取った選手ってすごくキラキラしてるな、って。
メダリストにすごい憧れを持ってしまったので、もうパリではメダルを目指して頑張りたいなって本当に思いました。
メダルっていうのを目指して、残り限られた時間を大切に、練習をしっかり積み重ねていきたいと思います」
あと3年。厳しいトレーニングを積み、2024年のパリでは、表彰台の上で笑顔の一山選手が見られることでしょう。