「すごく楽しい4年間だった」学生陸上を完結し次のステージへ

袴姿の壹岐あいこ選手

3月22日、立命館大学の卒業式に出席した壹岐(いき)あいこ選手。袴をはき、流行りのアレンジが施された金髪姿で現れました。

(壹岐)「無事に卒業できてよかった。社会人になると髪の毛で遊ぶことができないので、最後に2回ブリーチしました」と満面の笑顔を見せる壹岐選手に、学生生活を振り返ってもらいました。

過去の自分を超えられるのか ー 葛藤を救ったのは周囲の支え

卒業式での1コマ

在学中、壹岐選手は日本選手権100メートルで準優勝。東京オリンピックの4×100メートルリレーでは、日本代表の補欠登録選手に選出されました。関西インカレ、日本インカレなどでも華やかな成績を残してきたことから、卒業式では、同じく卒業する学生に見守られながら表彰を受けました。

(壹岐)「いい同期、先輩、後輩、コーチに出会えて、恵まれた環境で陸上競技をすることができました。いろんな経験をさせてもらって、たくさん学ぶことができて、本当に幸せです。すごく楽しい4年間でした。」

しかし、大学4年間は万事順調だったわけではありません。
壹岐選手は、高校3年時にインターハイの200メートルで優勝。23秒78は、当時高校歴代7位でした。その記録が重くのしかかり、大学に入って間もなくは苦しむ日々だったといいます。

(壹岐)「高校3年の自分を超えられるのかなと、大学1年目はすごく葛藤しながら陸上をしていました。そんな中、コーチやチームメイト、周りのみんなが自分のことを信じてくれて、支えてくれたから、東京オリンピックのメンバーにも登録されるほどの成績を残せました。この4年間は本当に価値のある学生陸上だったなと思います」

「チームのために」嬉しさ・悔しさ・情けなさ…悲喜交々の学生ラストイヤー

インタビューに答える壹岐選手

(壹岐)「大学4年の時は、いろんな感情があった1年でした。足の状態があまりよくなかった中、ケガを抱えながら、なぜ日本インカレに出場したかというと、自分のためにというよりチームのためにという思いからでした」

自身にとって4回目、最後の日本インカレは、地元・京都での開催。学生陸上の集大成として臨むはずでしたが、壹岐選手は大会前に左足を痛めてしまいます。チームに貢献できるならと1日目からレースに出場し続けるものの、痛みは引かず。

優勝を目指して4走を務める予定だった2日目の4×100メートルリレー決勝は、同学年の臼井文音選手に託しました。

出場したチームメイトたちは、選手紹介の際、指で「AIKO」の文字を作ってくれました。壹岐選手と一緒に走るというメッセージです。
レースの結果は、5位。

(壹岐)「自分のために走ってくれたみんなのことを思うと、嬉しい、悲しい、悔しい、情けない…たくさんの感情が浮かんだ大会だったので、すごく思い出に残っています」

「目標は日本代表、日本新記録」新天地での活躍を誓う

大阪ガスに進み、競技を継続

4月から壹岐選手は大阪ガスに進み、競技を継続します。

(壹岐)「大阪ガス陸上競技部には、すばらしい先輩方がたくさんいらっしゃるので、その先輩方の背中をしっかり追いかけて、自分も国際大会の日本代表に選ばれるように頑張りたいと思います」

世界を見据える壹岐選手に新天地での目標を尋ねると、強気な言葉が返ってきました。

(壹岐)「日本代表になって、4×100メートルリレーの日本新記録のメンバーになります!頑張ります!」

(読売テレビ「あすリート」)

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