祝！入学　陸上100m高校チャンピオン・藏重みう

4月1日、桜満開の青空の下でおこなわれた、兵庫・甲南大学の入学宣誓式。きりりとした表情で宣誓式に出席したのは、昨年、高校総体の陸上100mで優勝を飾ったチャンピオン・藏重みう選手です。「やっと大学生になれた実感が湧いています」と、今の心境を朗らかな笑顔で話してくれた藏重選手。進学先の決め手や大学生活への意気込みについて、たっぷりと語ってもらいました。

(藏重)「(甲南大は)競技レベルの高い先輩方、指導者の方がいるというのが1番の強みかなと思っています。オリンピックのリレー経験者である青山華依選手、指導者の伊藤浩司さんは、世界で戦ってきた経験のある方なので…。自分は今、日本の中で戦っていますが、これから世界を目指していくことを考えると、世界を経験された方の近くで練習が積めることが強みになるのではないかと考えました」

ポテンシャルの高い選手や指導者が集まった環境に身を置き、世界を目指したいと考えた藏重選手。大学での記録の停滞についても、しっかり乗り越えていきたいと話します。

(藏重)「甲南大は昨年の日本選手権リレー(女子)の優勝チームなので、(個人のポテンシャルだけでなく)チームとして強いというところが大きな魅力だと思います。今、大学の女子の記録の停滞がある中で、(甲南大なら)自分自身も切磋琢磨しながら、しっかり記録を伸ばしていけるのではないかと感じています」

「自己ベストを更新できる4年間に」

女子陸上部ならではの華やかさ、そして活気溢れる雰囲気にも心躍らせているという藏重選手。新生活への想いとは…。

(藏重)「今までは母と一緒に暮らしていたのですが、今年からは一人暮らしになります。初めての1人の生活なので、陸上の練習が終わったあとに、自炊や家事などの身の回りのことをしなきゃいけなくて…。そこが少し不安ではあります（笑）。また、神戸は三宮のほうが栄えていると聞いたので、あの辺りにぶらぶらしに行ってみたいなとも思っています（笑）」

屈託のない笑顔で、新生活への等身大の想いを話してくれた藏重選手。もちろん、競技への向き合い方や、記録更新への想いも一入です。

(藏重)「自分の自己ベストを更新できる4年間にしたいなと思っているのですが、やはりある程度まで伸びてしまうと、(記録の伸びが)どうしても停滞してしまいますよね。なので、そこの停滞をできるだけ無くして、少しずつでもいいので、自分の中で成長するっていうところが目標かなと思っています。高校生の時に、日本選手権やグランプリシリーズなど、シニアの大会に出場させていただいたのですが、なかなか自分の走りができずに、予選敗退という結果になってしまうことが多かったので、シニアの方々の中でも、決勝の舞台で勝負できるようにしたいなと思っています」

「0.01秒でも更新したい！」自己ベストを大学1年生でのアベレージに

競技との向き合い方や目標について、明確なイメージを描く藏重選手。4年間の学生生活を通じ、成し遂げたい夢もあると話します。

(藏重)「陸上とは関係ないのですが、教職に興味があって…。小学校・中学校と教育大学の付属校にいたので、教育実習生など、先生という職業をすごく身近に見てきた中で、教員っていいなと感じていました。なので、この4年間で教職の免許が取れたらなと考えています。(競技の面では)2年生の時に高校での自己ベストが出て、その自己ベストを3年生で更新できなかったので…。高校2年生の時の自己ベストが、大学1年生での記録のアベレージになるくらいまで、競技レベルを上げたいなと思っています。更新できるのであれば、たとえ0.01秒でも更新したいなと思っています！」

競技だけでなく、4年間の学生生活についても、しっかりと目標を定めている高校チャンピオン・藏重みう選手。新天地である神戸の地でも、持ち前の朗らかな笑顔と共に、目標達成への道のりに挑み続けます。

（読売テレビ「あすリート）」