「やっとここまでこれた」17年ぶりの日本新記録

秦澄美鈴選手(シバタ工業所属)

先日、タイでおこなわれたアジア選手権で6m97を記録し、優勝を飾った陸上界のニューヒロイン・秦澄美鈴(はた・すみれ)選手(シバタ工業所属)。17年ぶりの日本新記録を達成し、快挙を成し遂げました。

涙は生まれ変わるためのもの ~久光スプリングス 石井優希~

(秦)「記録が出た瞬間はすごく嬉しくて…。90台って(数字を)見た瞬間に【ここまでこれたんか】っていうか。(今までの)人生で1番達成感があったなって思います」

「現実を突きつけられた」苦難と試練の日々

2021年東京五輪は出場ならず、2022年世界陸上は予選敗退

幼い頃から【かけっこ】が得意だったいう秦選手。そんな活発な少女が陸上を本格的に始めたのは、高校生の時でした。大学時代に走り高跳びに加え、現在のメイン種目である走り幅跳びに挑戦。

コツコツと重ねてきた努力が実を結び、実力はみるみるうちに向上。日本選手権でも堂々の優勝を飾るなど、トップ選手の座に名を連ねるまでに成長を遂げました。

しかし、おととし開催された東京オリンピックには参加標準記録が届かず、出場が叶いませんでした。

(秦)「絶対に6m82を跳べるというところまではいってなかった。弱気な逃げ腰(が原因)。そういうふうになってしまったことが、結果に繋がったんだと思います」

さらに、去年アメリカでおこなわれた世界選手権では、予選敗退という悔しい思いも…。

(秦)「世界の舞台を経験すると、【世界のトップ選手と壁を感じる】という方もいらっしゃるじゃないですか。でも私の場合、壁すらも感じなくて。(世界の舞台は)いい経験ではあるけど、何か現実を突きつけられたなって感じです」

「パリ五輪は1番重要視している大会」メダル争いができるような試合に

2024年のパリ五輪、2025年日本開催の世界陸上をひかえる

栄光の喜びと同じ分の挫折も味わい、それをしっかりと競技人生の糧にしてきた秦選手。ついに辿り着いた今回の日本新記録、実は東京オリンピックではメダルを争える記録だったといいます。大きな成長とさらなる自信を身に纏い、秦選手は8月末におこなわれる2度目の世界選手権の舞台へと挑みます。

2019年から秦選手と共に歩んできた坂井裕司コーチも彼女のポテンシャルに可能性を感じ、大きな期待を寄せます。

(坂井コーチ)「あの子と出会って、【日本人初の7mを跳びたいな】と言って、ずっとやってきましたので…。そこらへんまで(実力が)来てますから、もうちょっとで行けると思います」

(秦)「去年が予選敗退で、今年決勝進出、来年はベスト8に残ってメダル争いができるくらいの勝負がしたいなと思っています。パリ五輪が自分の中で1番重視している大会になるので、メダル争いができるような試合にできたらと思っています」

常に高みを目指し、努力を重ねてきた秦選手。新たな景色を目指し、羽ばたきゆく彼女の活躍に大きな注目と期待が集まります。

番組放送後、秦選手は2度目の世界選手権に出場。6m41と記録は伸びず予選で敗退。また10月のアジア大会でも6m48で4位に終わりました。喜びも悔しさも嚙み締めた2023年。27歳の挑戦はまだまだ続きます。

秦澄美鈴 HATA SUMIRE プロフィール

1996年5月4日生まれ 27歳
大阪府・八尾市出身 
身長169cm O型
府立山本高校―武庫川女子大学 シバタ工業所属 
好きな食べ物:焼き鳥、チョコレート 好きなアーティスト:Nissy 
好きな漫画:呪術廻戦

日本記録更新へのカウントダウン 次々と自己ベスト更新!







(「あすリート」8月12日放送 ※放送後一部追記)

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