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2020年の丹後駅伝を最後に、京大長距離は選考会・丹後駅伝ともにチーム目標を達成できていない。熱量と一体感ではどこにも負けない自信はあったし、死力を尽くして挑んできたが、どの試合でもライバル校の足下にも及ばなかった。そんなチームにはどこかで、停滞感・閉塞感が漂っていた。
しかし、それは過去の話。今夏、練習量の確保を基本にしつつ、練習の質、メンタリティ、ケアや生活週間といった様々な要素にこだわり、レベルアップを図ることで、個人個人が、またチームとして、一皮むけ、秋シーズンの記録会でその成果を存分に発揮することができた。
今年の丹後駅伝では、昨年立てたのと同じ6位を目標とした。目指す順位は丹後6位で同じだが、今年は、夏場練習ができた、秋に記録が大きく伸びたという自信をもって臨む丹後6位で、意味合いは大きく異なる。
今年は、これまでチームを牽引してきた、M2(大学院2回生)代の、正真正銘のラストイヤーである。研究に励む多忙な日々を送りながらも、強い思いで丹後に向けて練習してきた。なかでも、このチームに数多く在籍する「駅伝バカ」の筆頭格である鈴木洋太郎は、秋に5000mで自己記録を更新し、状態が仕上がっている。最後の丹後路で駅伝への強い思いを体現し、区間賞の走りでチームを目標達成へと導いてくれるに違いない。
そんな鈴木と引け劣らない練習をしてきたのが、三嶋(3)だ。合宿では、エース格のM2の選手にも果敢に勝負を挑むなど、試行錯誤を重ねながら誰よりも厳しい練習を乗り越えてきた。試合でうまく走れない苦しい日々が続いていたが、丹後という夢舞台でそのポテンシャルを大きく開花させてくれるだろう。
ただ、今のチームで最も勢いがあるのは、2回生代の選手達だ。昨年駅伝主将であった師・髙橋(M1)から陸上のイロハと駅伝への情熱を叩き込まれた彼・彼女らは、ときに励まし合い、またときに煽り合いながら、良きライバルとして見違えるほどに成長した。その成長ぶりは、ザンビアで研究に勤しむ師を驚かせるほどだろう。その成長の成果を発揮する時は、もう目の前まで来ている。「髙橋チルドレン」の活躍が今から楽しみで仕方がない。
無論、今年のチームを支える4回生代も負けていない。これまで散々苦杯をなめてきた面々は、下回生に負けまいと、覚悟を持って夏を乗り越えることができた。選考会後、選手達に自信を持ってスタートラインに立ってもらうことを夏秋のチーム目標とし、練習を引っ張ってきたが、1番自信がもてるようになったのは間違いなく4回生代だ。その自信を大舞台で大いに見せつけてくれることは間違いない。
このように、注目選手・学年を挙げれば枚挙にいとまがない。それだけ今のチームには勢いがある。確かに6位を争う相手はどこも手強いかもしれないが、そういった相手に負けないだけの力と自信が今のチームにはある。
昨年度9区を駆け抜けた選手達が、今年は真の丹後路に見せ場を移す
「京大なのに7位。凄いね。」
昨年の丹後駅伝で、私は8区のラスト1km地点で応援をしていた際、地元の方からこう声をかけていただいた。無論、褒めていただいているのはわかっている。だが私は、とてつもなく悔しかった。
世間の、京大=学業というイメージからすれば、7位を走っていたことは凄いことだったのかもしれない。だが、ひとたびスタートラインに立てば、全国大会の常連校だろうと国立大学だろうと、同じ一つのチームにすぎない。
「京大なのに」。「京大だけど」。そんな枕詞がついているうちは、まだまだなのではないか。もちろん学業のイメージは薄れてはならないが、我々京大が陸上の京大、長距離の京大として認知してもらえるだけの強さを、証明できていないのではないか。私はそう感じていた。
だが、今年のチームには、陸上の京大、長距離の京大と言わせるだけの強さがきっとある。それだけの強さを表す自信がきっとある。
「京大ですが、何か。」
74.4kmに渡る厳しい戦いを終えた後、京大の選手達は満足げにそう言えるだけの、素晴らしい走りを見せてくれるはずだ。京大の選手達の快走を、刮目して待っていていただきたい。
【文責 京都大学陸上競技部駅伝主務 池田幹】
丹後大学駅伝 戦績
2020年 4位
2021年 6位
2022年 7位
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