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「京大はここから強くなる」。そう思わせられる走りを、きっと。
今年の京大長距離は、昨年度までチームを牽引してきた足立、柴田、鈴木らM2代の卒部に伴い、チームとして変革の時を迎えた。
昨年の丹後駅伝以後、彼らの穴を全員で埋め、6月の選考会出場権を獲得すべく、個人の取り組みやチーム全体の活動を丁寧に見直し練習に励んだ。
しかし、試合で自分たちの実力を十分に発揮することができず、長年続けていた選考会出場を逃すという屈辱的な挫折を味わうこととなった。
もちろん、チームとしても個人としても、取り組みを評価できる部分はあっただろう。
成長できた部分もあっただろう。
しかし、「予選会不出場」という結果により、それら全てが失敗であったかのように感じられ、5月末チームには悲壮感や閉塞感が漂っていた。
それでも、彼らは少しずつ顔を上げ、一歩ずつ前へと進み始めた。
それぞれが学業やアルバイトで多忙を極めるなかでも、日々高みを目指して走り続けてきた彼らが、こんなことでへこたれるわけがなかったのだ。
そして迎えた夏。
彼らは、持てるリソースを最大限に生かして、個人として、チームとして強くなるために、一所懸命に練習に励んだ。
院生や上回生の選手達は、強くなるためなら、自分の時間を割いてでも仲間にアドバイスを与え、時に厳しい言葉をかけ合うことも厭わなかった。
一方の下回生の選手達は、上回生にただついて行くだけではなく、「下からの突き上げ」を起こすべく練習量の増加に努めた。
また、9月には、さらなる奮起を促すような出来事が続いた。
上旬には、ランとウォークの二刀流に挑んでいる原(M1)が日本ICで2位と大活躍を見せた。
下旬には、関西学生女子駅伝において、京大の女子長距離チームが、目標であった「打倒大阪大」をアンカー田口(1)による大逆転で達成した。
普段一緒に練習するチームメイトの活躍に刺激を受け、長距離男子の選手達は「次は俺たちだ」という強い覚悟を持ち、より一層真摯に練習と向き合うようになった。
秋。そういった練習の成果は少しずつ現れ始める。
10月頭の記録会では、17分台から16分台、16分台から15分台へとステップアップを遂げた選手が多く、「下からの突き上げ」をみせた一方で、三嶋(4)や服部(3)ら、これまで練習で力をつけながらも試合でなかなか結果を出せなかったエース格の選手達がここぞとばかりの快走を見せ、それに応えた。5月末時点では考えられなかった好循環と活力が、チームにもたらされたのだ。
京大が丹後で目指すのは、シード権である10位以内。
来年以降、再び上位で戦うチームとなるために、全日本大学駅伝を目指すチームとなるために、必ずクリアしたい目標だ。
「京大は弱くなった。」
今年は、多くの人にそう思わせた1年だったかもしれない。
でもそれはもう過去の話だ。
「京大はここから強くなる。」
そう思わせられる走りを、彼らは丹後路で見せてくれるはずだ。
【プロフィール】
京都大学陸上競技部
今年で創部100周年を迎えた伝統のあるチーム。
長距離パートとしては、2014年に全日本大学駅伝に出場、さらに2020年には丹後駅伝で4位入賞を果たしている。現在は、学部1年から大学院2年まで、男女計26名で活動している。
【過去の成績】
2023年 9位
2022年 7位
2021年 6位
【文責:京都大学陸上競技部長距離競歩パートスタッフ 池田幹】
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