「あの言葉がなかったら僕はプロにいなかったと思います」

昨シーズン16年間在籍した阪神からオリックスに移籍した能見篤史投手兼任コーチ、41歳。
美しい投球フォームから放たれるキレのあるピッチング。
そしてどんな場面でも崩さないポーカーフェイスで知られるパ・リーグ最年長投手は今、「野球小僧に戻った気分で、ワクワクしている」と環境の変化を楽しんでいます。
プロ野球選手として常に第一線で輝かしいキャリアを積み上げてきたベテランにも、かつて引退寸前まで追い込まれた大きな危機がありました。
それは “素材として一級品”と期待されながら肘肩の故障で投げられず、“幻の投手”と呼ばれた社会人時代。
憧れのプロ入りは当時の能見篤史にとって叶わない夢物語。
そんな不遇の時を過ごした彼が恩師からの ある言葉 で覚醒します。
「あの言葉がなかったら多分僕はプロにいなかったと思います」
そして、その言葉こそが41歳まで現役を続けるターニングポイントとなりました。
プロ野球選手 能見篤史の原点に迫ります。

能見 篤史 (のうみ あつし) プロフィール

兵庫県豊岡市出身
1979年5月28日生まれ 41歳
左投げ左打ち
ポジション:ピッチャー 兼任コーチ
鳥取城北高校〜大阪ガス〜阪神タイガーズ(2005-2020)〜オリックス・バファローズ(2021-)
最多奪三振タイトル(2012年/172奪三振)
月間MVP : 5回

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