独立リーグからNPBへ
約20日後に迫ったプロ野球、ドラフト会議。注目のドラフト候補が日本海オセアンリーグ、滋賀GOブラックスに所属している奥村真大選手です。
独立リーガー屈指の好打者、彼の武器はパンチ力が光るバッティングです。ヤクルトで活躍する7歳上の兄・展征選手の背中を追いかけてNPBを目指しています。自身の立ち位置についてこう分析します。
(奥村)「単打でつなぐよりは、長打を打っていかないとプロに行けないと思いますし、恵まれた体があるのでホームランもしっかり打ちたいと思います。」
「野球を辞めたい…」一度は諦めた道
奥村選手は高校時代、京都・龍谷大平安で下級生から主軸を務め、2019年春の甲子園でベスト8進出に貢献、NPBを目指し東洋大学に進みましたが、試合に出られない状況などから野球に対する思いが揺らぎ、わずか1年で中退を決断しました。
(奥村)「大学って自分がやるかやらないかのところで、気が抜けたり流されたりすることが多かったので、【中途半端だったな】というところは正直ありますね。」と、当時を振り返ります。
心に暗い影を落とした大学生活。“野球を辞めたい”…。初めて芽生えた感情でした。その想いを包み隠さず兄・展征選手に打ち明けると…。
(展征)「辞めたい、っていうのを本人が強く思うのは何かの事情があってかな。何が失敗で、何が正解かっていうのは、もっと年を重ねてからじゃないと分からないと思うので、(自分が選んだ道が)正解と思えるような進み方をしていってもらえたらなと思います。」
と、弟の悩みを受け止め、誠実に向き合ってきました。
再び選んだ野球の道ー兄の待つNPBへー
兄:展征さんからの言葉もあり、奥村選手は地元・滋賀で再びバットを握ること決意し、もう一度野球の道を選びます。昔から追いかけ続けた兄の背中を再び追いかけ、土埃に塗れます。
(奥村)「(兄は)僕がNPBに来るまで【頑張って俺も残っとくから】って。お兄ちゃんとは毎日連絡取るくらい仲良くて、自分もめちゃくちゃ大好きなので、お兄ちゃんと一緒にプレーできたら一番いいかなと思います。」
と夢を語る20歳。ドラフト会議まで約20日。周囲の期待を一身に受けて、運命の日を待ちます。
(読売テレビ「あすリート」9月17日放送)
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