「今年で決める」最後と決めたドラフトへ向け猛アピール

キリリとした表情が印象的なナイスガイ。滋賀県出身の福永裕基(ふくながひろき)選手(26歳)。走・攻・守に優れたアマチュアトップレベルの実力で、現在は、社会人野球の「日本新薬」でプレーしています。
これまで天理高校、専修大学と野球のエリート街道を歩み、ドラフト即戦力候補として注目を集めるも、一昨年、去年と2年続けて悔しい指名漏れ。それでもプロへの思いは変わらず、自慢の勝負強いバッティングで、ことしの公式戦では5本塁打を放ち、打率3割超えの猛アピールを続けてきました。
(福永)「プロ野球は何歳でもいけるわけではないと思うので、今年で決める。ラストチャンスだと思ってやってます。悔しい気持ちはずっと持ち続けていて、その中でも絶対にあきらめないっていう気持ちはあったんで、逆にそれが自分の頑張れる要因になってると思います。」
サラリーマンと野球選手の両立、会社ではデスクワークもこなす

社会人野球の選手はサラリーマンとしての顔も持ち合わせます。福永選手は日本新薬の食品部門に所属し、午前中はワイシャツ姿でデスクワークをする姿も。
(福永)「プロテインなどを作っています。温かい方ばかりと仕事させていただいてるので、自分もすごくやりやすいですし、応援していただけるので、より頑張ろうと思います。」
午後からはユニホームに着替え、グラウンドに出て練習開始。部活動に所属する福永選手は野球も業務の一環です。信頼の厚い人柄も魅力の一つ。練習後には後輩たちと一緒に夕食を囲み、1日の疲れを労います。
(後輩)「こういう人がプロになるんやなと、見ていて思います。僕は福永選手は絶対にプロになれると思ってるんで、頑張ってほしいと思います。」
「野球は人生そのもの」今年のドラフトが一つの区切りに

10月に迫るドラフトへ向け、ことし1年、存在感を示し続けてきました。座右の銘は「為せば成る」。強い気持ちで運命を引き寄せます。
(福永)「26年生きてきた中で、それまでの自分の人生を作ってくれた、人生そのものだなと感じます。その集大成というか、1つの区切りになるのがこのドラフトだと思うので、最後まで信じて祈りたいなって思います。」
今年が最後のチャンスと自分にプレッシャーをかけ、試合で結果を残してきた福永選手。果たして、プロ入りの夢は叶うのか。運命の日を待ちます。
(読売テレビ「あすリート」10月15日放送)
【ドラフト結果】
福永裕基:中日ドラゴンズ 7位指名。目標は「開幕一軍」
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