ボーイズリーグの頂点へ!エイジェックカップ 日本少年野球選手権大会が開催

大阪で熱い戦いが繰り広げられた

日本少年野球連盟、愛称「ボーイズリーグ」。その全国大会が8月2日から7日にかけて行われました。エイジェックカップ 第54回 日本少年野球選手権大会には、全国700を超えるチームから勝ち抜いた中学生48チーム、小学生16チームが出場し、日本一を目指して熱戦を繰り広げました。

決戦の舞台は関西。此花区の大阪シティ信用金庫スタジアムで開会式が行われ、中学生の部、小学生の部からそれぞれ選ばれたキャプテンが選手宣誓を務めました。

優勝候補・東海中央ボーイズ 史上8チーム目の春夏連覇目指して

東海中央ボーイズの選手たちは次のステージでの再会を誓う

中学生の部の優勝候補として注目されたのは愛知県中央支部代表の東海中央ボーイズです。部員数は96名。新チームから公式戦37連勝を記録し、今年3月に行われた春の全国大会も優勝しました。史上8チーム目の春夏連覇を目指して挑みました。

チームをまとめるキャプテンの荻田翔惺(おぎた・しょうせい)選手は、日本代表として世界大会にも出場。4番打者として、バットで勝利に導くことを意気込んでいました。

(荻田)「この夏の大会で絶対に優勝して真の日本一になるので、応援よろしくお願いします」

チームを率いる竹脇賢二監督は、投手を中心とした守りに自信を持っています。

(竹脇監督)「左のエース小野舜友、右のエース坂本亮太を2本柱にピッチャーの数はたくさんいます。春は相当プレッシャーがある中で日本一をとれましたので、夏は3年生最後の大会でもありますので、思い切って自信を持ってやってもらいたいなと思います」

東海中央ボーイズの初戦は開会式直後の開幕戦、相手は茨城県支部代表の波崎ボーイズでした。キャプテン荻田選手のタイムリーなどで得点を重ねると、右のエース坂本投手が相手打線を7回1失点に抑える好投を見せ、6対1で危なげなく勝利しました。

2回戦も勝利し、春夏連覇に向けて順調な滑り出しを見せた東海ボーイズは、3回戦で四国・愛媛県支部代表の高松ボーイズとぶつかります。
1回、1死2、3塁のチャンスで打席にはキャプテンの荻田選手。犠牲フライで幸先よく先制します。

しかし、坂本選手・小野選手の左右両エースが高松ボーイズ打線に捕まってしまい、1対6のビハインドで最終7回へ。先頭の5番、173cm・90kgの山田耕大選手がライトへのホームランを放ちました。しかし、そのあとが続かなかった東海中央ボーイズ、春夏連覇の夢は3回戦で敗れました。

(荻田)「みんなで力を合わせて最後までやり切れたので良かったと思います。まだ自分たちも中学生なので、終わりというわけじゃなくて…みんな高校に散らばりますけど、しっかり高校で活躍して甲子園で会えることを願っています」

関西勢対決を制した明石ボーイズ 初の全国制覇

中学生の部で優勝 明石ボーイズ

中学生の部決勝は関西勢対決となりました。兵庫県支部代表の明石ボーイズは、春の全国大会で準決勝敗退となった悔しさをバネに、初の決勝進出です。キャプテン・宮階健太選手は勝利を誓います。

(宮階)「決勝まで進めるのは2チームしかないので、今まで千羽鶴もくださったチームの分まで、絶対に夢を叶えたいです」

一方の大阪北支部代表・大阪柴島ボーイズは“楽しむ野球”をモットーに、快進撃で決勝までのぼり詰めました。初優勝を目指します。キャプテン・浅川大智選手は…。

(浅川)「秋も春も悔しい思いをしたので、夏だけはいい思いをしようという気持ちでチーム一丸となって絶対優勝します」

決勝は1回表、明石ボーイズの攻撃。1死2塁3塁のチャンスで4番の大塚弥(おおつか・あまね)選手がスクイズを決め、先制に成功します。4回にも1点を追加し、さらにチャンスの打席で6番の山嵜暖太(やまさき・ひなた)選手。スクイズを仕掛けますが大阪柴島ボーイズの2番手・河合曹空(かわい・そら)投手が飛び出した3塁走者を刺すファインプレーで追加点を阻止しました。守備の勢いのまま攻撃に入りたい大阪柴島ボーイズ、しかし明石ボーイズの投手陣を打ち崩すことができません。

明石ボーイズは2死3塁の場面、1番の川上慧(かわかみ・けい)選手がセンターの頭上を超える鮮やかなタイムリーで追加点を奪います。その後も得点を重ね、5対0で迎えた最終回。最後は大きなレフトフライを捕球し、明石ボーイズがエラーなしの完封で初優勝を収めました。

(宮階)「全国制覇という経験は何度もできるわけではないので、誇りを持ってこれからの人生を生きていきたいと思います」

小学生の部史上初3連覇!打線大爆発の東京世田谷ボーイズ

小学生の部で優勝した東京世田谷ボーイズ

小学生の部の決勝に勝ち上がったのは、史上初の3連覇を狙う東京都西・神奈川県支部代表の東京世田谷ボーイズです。キャプテン・河野晴斗選手は…

(河野)「先輩たちがつないでくれた3連覇がかかっているので、やっぱり自分たちで3連覇できたらいいと思っています」

対するは、初めて決勝に進出する広島県・山陰支部代表の広島安佐ボーイズ。試合は初回から動きました。広島安佐ボーイズは1死満塁のチャンスを作り、6番・田村季龍選手。打球が1・2塁間を抜ける間に走者が帰り、先制します。その後も得点を重ね、4点を奪いました。

追いかける東京世田谷ボーイズは、2イニングで14安打15得点と打線が大爆発。大きくリードを広げ、3回終了時点で16対7となりました。広島安佐ボーイズは3点以上取らなければコールドゲームで敗戦となってしまう4回。1塁2塁とランナーを出すものの、得点できずに2アウト。

代打の石丸心煌(いしまる・きおう)選手の打席で、2塁への牽制球でタッチアウトとなり、試合終了しました。東京世田谷ボーイズが史上初の3連覇達成しました。

(河野)「チームが落ち込んでいる時に盛り上げたりすることを頑張っていました。1番嬉しいです」

届かなかった日本一…まだ続く野球人生の糧に

敗戦の涙も明日への糧に

毎年頂点に立てるのは毎年1チームのみ。負けたチームのキャプテンは、それぞれ涙ながらに言葉を発しました。

広島安佐ボーイズキャプテン、上村拓誠選手は悔しさをにじませました。

(上村)「自分たちの力を出せなかった。来年の春には全国大会に出て優勝したいです」

大阪柴島ボーイズキャプテンの浅川大智選手は、感謝の想いを口にします。

(浅川)「応援のおかげで勝ったということもあるので感謝したいです。この仲間とここ(決勝)まで来られて良かったです」

小学生の部で最優秀選手に選ばれた東京世田谷ボーイズの喜多頼士(きた・らいと)選手は、将来の夢を語りました。

(喜多)「絶対にプロ野球選手になって、ボーイズリーグや今後のチームにも感謝していきたいです」

この経験を生かして、少年少女たちは今後の野球人生を歩んでいきます。

【ノーカット版】2023ボーイズリーグ「東京世田谷ボーイズ vs 広島安佐ボーイズ」|小学生の部 決勝戦

【ノーカット版】2023ボーイズリーグ「明石ボーイズ vs 大阪柴島ボーイズ」|中学生の部 決勝戦


毎週日曜日 あさ6:00  読売テレビ地上波で放送



新番組 「あすリートPlus」 は、読売テレビで毎週土曜日に放送中の「あすリート」の拡大版として、
この4月にスタートした関西のアスリートたちを紹介、追跡取材してご紹介する番組です。
「あすリート」の3分では伝えきれない物語や密着映像、また、これまで地上波で観られなかった陸上の関西インカレ、高校サッカー、ボーイズリーグ、中学バレーなどの、スポーツ配信サービス「あすリートチャンネル」の中継コンテンツのダイジェスト版も「あすリートPlus」で放送していく予定です。
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(「あすリートPlus」9月3日放送)

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