3年目で大ブレイク セリーグMVP受賞の村上頌樹投手

村上頌樹投手(智弁学園高-東洋大‐阪神 2020年ドラフト5位)

兵庫県南あわじ市出身の村上頌樹投手。阪神タイガースで4年目のシーズンを迎えました。昨シーズンは22試合に登板し10勝6敗。

チームの日本一に貢献し、セ・リーグでは初めて新人王とMVPを同時に受賞した投手となりました。

(村上)「昨シーズンは想像以上でしたね。まさかMVPまで取ると思わなかったので。100点でした」

エースからの学びで技術的・精神的にも成長

青柳投手とともに自主トレをする村上投手

それでも、2020年のドラフトでプロ入りしたルーキーイヤーは未勝利と、プロの壁にぶつかっていました。2年目が終わる頃、1軍での登板はわずか2試合。悩んでいた村上投手の転機となったのは、エースの青柳晃洋投手とともに過ごした自主トレです。

(村上)「青柳さんからはいろいろ学びました。投げる時に左足がついてからのタイミングを意識することによって、真っ直ぐ(ストレート)の質がよくなって球速も上がりました。メンタル面でも、ランナーが出てピンチの時に“1つアウトを取っていこう”と思うことで余裕を持って投げられるようになりました」

青柳投手も、後輩の成長を感じていました。

(青柳)「シーズン0勝でのキャリアスタートから、どんどんいいピッチングをするようになって、勝っていく姿を見ると頼もしさを感じました。もともと持っている力を出せた結果だと思います」

「昨季と違う自分を」開幕までの準備を着実に

沖縄キャンプでの村上頌樹投手

昨季、才能を開花させた村上投手は、今年も自主トレを“チーム青柳”で過ごしました。基本を大切にし、着実にレベルアップを図ります。沖縄キャンプでも精力的に投げ込みました。

(村上)「真っ直ぐの質を上げるという意味では感覚もよく投げられているので、状態はいいですし、昨シーズンとは違って自信を持っています。そこが自分の変われたところですね」

「実質2年目」挑戦のシーズンに

今季もチームの柱に

プロ4年目。相手の警戒も強まる今シーズン、村上投手が掲げるテーマは「挑戦」です。

(村上)「去年やっと成績を残せて、今年まだ実質2年目なので、攻めるという気持ちで。2ケタ以上勝利と最優秀防御率のタイトルをもう一度取れるように、いろんなことに挑戦していってシーズンを戦いたいです」

放送後、4月30日の広島戦で2勝目を挙げた村上投手。攻めの気持ちで今季もチームの勝利に貢献していきます。

(読売テレビ「あすリート」3月23日放送 ※放送後一部追記)

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