初の国内開催 バスケットボールW杯に臨むAKATSUKI JAPAN

インタビューに答える富樫勇樹選手

今月25日に沖縄で開幕したFIBAバスケットボールワールドカップ。日本代表「AKATSUKI JAPAN」が熱い戦いを繰り広げます。悲願の1勝、そしてその先にある新たな歴史を開くため、選手たちはコートを走り回ります。

史上最強と言われる現在の日本代表選手たちの原点は何なのか、注目選手たちの地元を訪ねました。

子どもたちに夢を与える“小さな巨人” 富樫勇樹選手

父・英樹さん(開志国際高校バスケットボール部総監督)

日本の司令塔である富樫勇樹(とがし・ゆうき)選手は、的確なパスと圧倒的なスピードで得点する、AKATSUKI JAPANの顔です。身長167cmながらに活躍する、日本バスケットボール界の“小さな巨人”です。

(富樫)「日本代表としての重みを感じながらも、楽しんで自分のプレーをしっかりやりたいという気持ちがあります。ワールドカップに出場する選手の中で(一番)小さい自分が、世界でどういうプレーをできるか。小さすぎて目立つと思うので、いい意味に変えてたくさんの人を勇気づけられる姿を見せたいと思います」

富樫選手の生まれ故郷は、新潟県新発田市。父の英樹さんにバスケットボールへ導かれました。富樫選手が中学生の時には、選手と監督として親子で全国大会優勝を経験しています。英樹さんは現在、開志国際高校バスケットボール部の総監督となり、指導者としてなおも活躍しています。

(父・英樹さん)「我が家の環境がバスケットボール漬けだったので、ボールとバスケットしか家にないんです。だから息子も影響されて自然にボールを持って、そのまま引き込まれていったんだと思います」

日本代表のキャプテンとして挑むワールドカップ。英樹さんは父として、指導者として、富樫選手に期待を寄せています。

(父・英樹さん)「頼むから日本を勝たせて、という感じ。世界でちょっとでも上に行けるように、チームのためにやってほしいなと。小さくてもやれるというところを日本のバスケットボールファンに見せてほしいなと思います」

富樫選手の原点となっているのが、小学生時代に所属していたミニバスケットボールチーム・新発田キッズです。帰省した時には子どもたちと交流を図るなどしています。子どもたちの憧れでもある富樫選手は、日本のバスケットボール界を背負いワールドカップに挑みます。

(富樫)「頑張っている今の子どもたちに、世界の試合というものを見せてあげたいです。子どもたちも含めて、応援してくれる皆さんのためにもしっかり結果を残したいなという気持ちがあります」

“比江島ステップ”で相手を翻弄 日本代表最年長 比江島慎選手

インタビューに答える比江島慎選手

比江島慎(ひえじま・まこと)選手は日本を代表するスコアラー。独特なステップで相手を翻弄する通称「比江島ステップ」が武器の1つです。代表最年長となる33歳がAKATSUKI JAPANを牽引します。

(比江島)「いろいろな経験をしてきたので、最年長という立ち位置で試合の状況を見ながら冷静に自分の得意なドライブもやっていきたいと思います」

比江島選手の故郷は福岡県古賀市。福岡市に隣接する自然豊かな町です。小学生の頃に地元のミニバスケットボールチーム・古賀ブレイスで競技を始めた比江島選手は、小学6年の時に全国優勝を経験しています。当時の監督・貫敏治さんは、比江島選手の能力を見出していました。

(貫さん)「小学校3年生くらいからベストメンバーで試合に使っていたんです。その頃からやっぱりちょっと普通の3年生じゃないなと。」

比江島選手の代名詞「比江島ステップ」の原点は、小学生時代にありました。

(貫さん)「ステップの基本形はうちのチームでやっていた練習だと思います。人それぞれ独特のリズムがありますが、彼はうまい具合に技術を組み合わせて、相手との間を一瞬ずらすのが小学生の時から得意でしたね。ワールドカップではとにかくケガなく頑張ってくれれば最高です」

(比江島)「1勝することがどれだけ難しいか、分かっているんですけど、まずは1勝したいです。パリオリンピックにつながる大会になると思うので、アジア最上位を目指してやっていければいいかなと思います」

「楽しんだもん勝ち」NBAプレーヤーの意地で日本代表を牽引 渡邊雄太選手

インタビューに答える渡邊雄太

現、日本代表で唯一のNBAプレーヤーである渡邊雄太選手。2mを超える長身から放たれる豪快なダンクシュートや、正確なスリーポイントシュートで日本代表を引っ張り、ワールドカップでも大きな期待がかかります。

(渡邊)「どうせやるなら楽しんだもん勝ちだと思っているので、でもやるからには全力でやらなきゃいけないので、自分自身うまくコントロールしながらやっていきたいです」

渡邊選手は香川県三木町(みきちょう)の出身です。自然に囲まれながら、地元のクラブチーム・三木トラスターズでバスケットボールを始めました。ご両親が当時のことを話してくれました。

(母・久美さん)「本当に泣き虫でしたね。何かあったらしょっちゅう大粒の涙を流していました。とにかくバスケットボールが大好きで、風邪を引いて熱を出して学校を休んでも、練習に行くって言うぐらいでした」

(父・英幸さん)「NBA選手である以上は日本を背負って戦うのは当たり前なので。八村塁選手がいない分、息子に負担がかかるんですけど、それを跳ね飛ばして、日本なかなかやるじゃないか、と思えるところを見せてほしいですね」

(渡邊)「アメリカにいても、サッカーも野球もすごく盛り上がっているのをずっと見てきました。僕たちがしっかりとやることをやって勝ち進んで行かないと、バスケットボールも一緒に見てくれる人も盛り上がらないと思うので、目の前のことに集中してやれたらなと思っています」

「夢の可能性を自分が示したい」李承信選手

李承信選手(コベルコ神戸スティーラーズ)

そして、来月8日にフランスで開幕するのがラグビーワールドカップ。多くの人の記憶に残っているのは、4年前に日本で開催された大会です。プール戦4連勝で、日本代表は史上初めてベスト8進出を果たしました。

ラグビーファンが期待を寄せる若き司令塔、スタンドオフの李承信(り・すんしん)選手。武器は正確無比なプレースキックです。日本代表の誇りを胸に、22歳の若武者が、右足で日本代表を勝利に導きます。

(李)「ワールドカップはラグビー人生の中で1番目指してきた場所でもありますし、死ぬ気で100%毎日過ごしていきたいと思います」

これまで何度倒されても起き上がり、不可能を可能にしてきた“ブレイブ・ブロッサムズ”。男たちの人生をかけた戦いが始まります。

毎週日曜日 あさ6:00  読売テレビ地上波で放送



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(8月13日放送)

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