東京オリンピックまで1年を切っています。
あすリート取材班はオリンピック内定選手を取材してきました。
荒井祭里 18歳 JSS宝塚/武庫川女子大学
7月に女子では全競技を通じて初めての内定選手となったのが高飛び込みの荒井祭里(18)です。
その荒井選手が22日、大阪で行われたJOCジュニアオリンピックカップに出場、
16歳〜18歳のクラスで⒉位に大差をつけ圧勝、
大会3連覇を果たし、オリンピック内定選手の貫禄を見せてくれました。
優勝 荒井祭里 JSS宝塚 325.50
⒉位 安田 舞 JOC EA 305.85
3位 山崎佳蓮 高知SC 277.40

世界選手権の高飛び込みで9位に入り、内定を決めてから初めての全国大会。
当然のように表彰台の真ん中には立ちましたが本人としては満足いかない表情、そのわけは?
荒井祭里
「5本飛んで4本が失敗。練習では調子が良かったので本番でうまくいかず悔しいです。
勝って当然という中でプレッシャーがあり緊張してうまくいきませんでした。」
難度率を比較的おさえ、美しい技の出来映えで勝負するタイプの選手、
水しぶきを上げないノースプラッシュは4回目に飛んだ前逆宙返り2回半抱え型(305C)の一本のみ。
「日本選手権や世界の舞台だともっと点数を抑えられてしまうと思う。もっと完成度を上げたい。」
飛び込み競技は一本のミスで順位が大きく変動します。
表彰台圏内にいた選手が難度の高い技で背中から落ちる大きな失敗、
得点は14点、大きく順位を下げるということもありました。
一本も気の抜けないメンタルの強さと技の安定感が求められます。
荒井選手は9月にいばらき国体(ひたちなか市)、日本選手権(金沢市)に出場する予定です。
[取材雑観]
初めて取材した飛び込みの試合でした。
この競技って実に繊細だと感じた。
わずかな心と身体の揺れが2秒弱の演技に出てしまう。
静が、いきなり動に。
そして一瞬で終わる。
陸上の跳躍や投てき、スキーのジャンプにも似ている。
わずかな心や体調の“ゆれ”が何倍も増幅されて演技に表れる。
練習で出来てることを試合で5本、6本と再現することは容易ではない。
高さ10mの台上に経つたった一人に観客全員の視線が集まる…息を飲む瞬間、
静寂を破る着水の音、そして、得点のアナウンスと歓声。
やるのは無理?としても、見るスポーツとして魅力の詰まった競技でした。
ほとんどの会場は入場無料なのでぜひとも生のダイブをご覧下さい。

取材:塩田 博 shioda hiroshi
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