あすリートに過去2度登場してくれた女子ゴルフのささきしょうこプロ(22)
出身地の兵庫県加古川で昨シーズンの優勝報告と新しい年の必勝を祈願をしました。
必勝祈願したのは国宝の名刹 鶴林寺(かくりんじ)、ここに参拝したのにはわけがあるんです。
去年のシーズン中、6月27日、加古川観光大使の任命式がこのお寺でありました。
そのとき、この鶴林寺にあるパワースポット「ふりきる門」で願掛けをしました。
「ふりきる門」は石造りの小さな門とチベット仏教由来のマニ車がある参拝施設で、
悪縁や嫌な思い出を断ち切る とされるパワースポット。
ここでささきしょうこプロも何かを振り切るために願掛けをしたのです。
ゴルフにかけて「クラブを振り切る:、ライバルを「振り切る」という意味もこめて。
御利益があった?
そのあとです。
ささきプロにパワーが宿ったのでしょうか、10月のスタンレーレディスで優勝、
さらに三菱電機レディスでも2勝目を飾り、自身初めてのシーズン複数勝利を挙げました。
そんなわけで新しい年の今日、鶴林寺への凱旋とお礼参り、必勝祈願となりました。
「ふりきる門」の前にはささきプロの等身大の写真パネルが披露され、参加者に拍手で迎えられました。
彼女がふりきったものとは?
参拝の後、ささきプロに話を聞きました。
去年6月に鶴林寺で願掛けした時はこころの病に冒され、薬を常用していたと言います。
自律神経失調症と幼い頃からのパニック障害。
プレー中に突然の頭痛、激しい動悸、過呼吸などの発作に襲われることもたびたびあったそうです。
あるとき、ツアーに帯同しているお父さんの言葉が彼女を救うきっかけになりました。
「苦しかったらゴルフを辞めてもいいんだぞ」
彼女がプロになるために家を売り、会社勤めを辞め、ゴルフ場に住みこんで支えてくれた両親からの言葉。
ささきプロは思いました。
「ゴルフが好きで始めたのになんでこんなに苦しまないといけないの? 自分を見つめ直して、薬の常用はやめ、
期間を3年と決めてもう一度好きになるチャンスを自分に与えてみよう。それでダメなら辞めよう。」
自分の弱さを知り、マインドをリセットしたのです。
もういちど自分にチャンスを与えてみようと過去の自分を振り切ったのです。
崖っぷちから過去を振り切りつかんだ2つの優勝でした。
晴れやかな表情で臨んだ必勝祈願。
ささきしょうこプロは新しいシーズンの目標を絵馬に書きました。
「賞金ランキング トップ10」
昨シーズンは2勝、トップ10入り計4回、賞金ランキングは16位でした。
まだ22歳、トップ10入りは十分射程圏内です。
トップ10入りすれば賞金女王だって夢ではありません。
その前にこのオフ、彼女のもうひとつのミッションは合宿で運転免許を取得すること。
支え続けてくれた両親の負担を減らし、自分の足で歩くためにも。
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ささきしょうこプロフィール
1996年6月8日生まれ
兵庫県加古川市出身
身長 170cm 血液型 O型
所属 日本触媒
2011年 日本ジュニア選手権 12~14歳の部で優勝
2012-2014年 日本女子オープンなどレギュラーツアーに出場
2015年 プロテスト受験し2位タイの成績で合格 日本女子オープン18位タイ
2016年 国内女子ゴルフツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」で初優勝
GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞
LPGAアワード2016 新人賞受賞
日本プロスポーツ大賞 新人賞受賞
2018年 加古川観光大使就任
LPGAツアー「スタンレーレディスゴルフトーナメント」でプロ2勝
LPGAツアー「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」でプロ3勝
過去2度の放送、未公開インタビューはこちら
2016年4月2日放送 ⇒ https://ytv-athlete.jp/golf/1697
2017年3月18日放送 ⇒ https://ytv-athlete.jp/golf/1997
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