【インタビュー vol.3】柔道 阿部 詩「18歳 たびだちの詩(うた)」

2月9日 阿部詩インタビュー
神戸ポートタワーホテル 神戸倶楽部 にて
阿部詩選手への独占インタビューを3部構成でお届けします。
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阿部詩の柔道とは?

Q 柔道技での兄の影響

阿部  教えてもらった先生が一緒だったというのもあって、技だったり入るタイミングは一緒なんですけど、女子と男子で技だったり柔軟性も違うので、自分も真似しようとするんですけど、真似できなかったら自分なりに工夫をして、どう入ったら相手を投げられるだろうというのは凄い考えました。

Q 自分の象徴的な技は

阿部  袖釣り込み腰は、阿部詩と言ったら袖釣りと言われるくらい、周りの方はそう見てくれているのかなと思います。

Q 高校時代に圧倒的に技のレパートリーが増えた?

阿部  代表争いの中で勝ち残っていくには自分のパターンを広げて、一つの技をどこまでも磨くっていうこともしないといけないんですけど、やっぱり色んな事をしていかないといけないと思いながらずっと練習してきて、中3くらいから寝技も取り組んできたんですけど、なかなか試合では出せずにやってきて、世界選手権でああいう風に出て、2年間くらい必死に取り組んで出る技なのかな。

Q 世界選手権・GS大阪で見せた技は体が勝手に動いた?

阿部  自分自身考えながら試合をしてしまったら技が出なくなったり、相手を見てしまったり先に掛けられたりというのがあると思うので、試合の時は自分のこれっていう技が出るまで、試合までに追い込んで追い込んで、どういう状況になっても相手を投げられる技が出るまで体に染み込ませるのが自分なりのやり方なので、あまり考えて出すっていう感じではないですかね。

Q GS大阪での志々目戦、内股すかしで勝利

阿部  あの時は自分も内股に行こうとして、相手の引手が邪魔だったので切った時に、相手が先に入ってきて、その時に自分も入ろうと考えていて、たまたまああいう形になった。内股すかしというのは全然狙ってなかった。

Q 狙ってやっていたら凄いなと報道陣も騒然とした

阿部  内股すかしは練習で反復したりしていたので、内股入ってくるタイミングはずっと見ていて、タイミングが分からないと絶対、志々目選手の内股っていうのはすごいので、タイミングが分からなかったら投げられるので、タイミングだけは分かるようにして、でも内股すかしで投げたろうというのはなかったですね。

52キロ級は超激戦区!

Q 志々目愛選手と角田夏実選手という52キロ級のライバルですね

阿部  自分をすっごい苦しめる存在でもあり、すごく強くしてくれる存在だと思います。高校1年からすっと競ってきて、なんでこの中でやらないといけないかなと、ああ、逃げ出したいと思うこともあったんですけど、ああ、また勝負が始まるっていう感じです。一つ試合に勝ったとしても、角田選手と志々目選手もどこかで絶対勝っているので、一つ勝っても心の底から喜べないし、ホッともできないので、キツいなあとずっと思っていたんですけど、今振り返ってみればそれがあったから、今の自分の強さがあるのかなと。負けたり、勝ったりなんですけど、代表争いの選考も本当にキツいんですけど、ライバルがいたからここまで強くなれるのかなと思います。

Q ある意味で大事な存在?

阿部  そうですね・・・大事・・・(苦笑) その2人のライバルの人がいないと、こういう立場にはなっていないと思うし、日々の練習でモチベーションにもなっているので。苦しいんですけど・・・

Q GS大阪で初めて角田選手に勝てましたね

阿部  3回負けているので高校の間に、最後は本当に負けられないと思って、ここで負けたら自分のオリンピックはないと思うぐらい覚悟して、挑んだ試合だったので、勝てて一番ホッとしたっていうか

※ 戦績 vs.志々目愛選手(5勝1敗) vs.角田夏実選手(1勝3敗)

Q 海外のライバルについては?

阿部  52kg級は志々目選手も角田選手も凄く強くて日本人が世界一とか取ってるんですけど、ケルメンディ選手(コソボ代表・リオ五輪金メダル)に当たったことがない。一緒に出る試合がなく彼女も怪我をしていたので今年はケルメンディ選手と戦って勝つということを目標にしながら、毎日練習に取り組んでいます。

Q 以前スペイン合宿で乱取りした?

阿部  何回か練習はあるんですけど、練習では分からない部分があるので、凄いパワーが強いので、パワーとスピード、組手のスピードが目に見えないくらいで手が飛んでくるので、手が凄い。脳震盪起きるんじゃないかという勢いなので、勝つには相当な努力が必要かなと。周りの外国人選手よりは1枚も2枚も上だと思います。



2020 東京オリンピックへの思い

Q 思いはブレたことがない

阿部  東京オリンピック開催が決まったのが中学1年生の時だったので、その時に初めてオリンピックに出たいと思って、それまではオリンピックを見ていたりはしていたんですけど、凄いなっていう感じで見ていたので、出たいとか夢とか目標ではなくて、でも東京オリンピックが決まったっていうテレビを見た時に自分の中で初めて出たいという思いが沸いてきて、本当に目標として言えるようになったのは高校2年生くらいからかなと思い
ます。東京オリンピックに出て優勝したい夢・・・夢が目標に変わったんですけどそこはブレていないかなと思います。


Q 怪物になりたい? 

阿部  見ている人全員に、強いなとかじゃなくて、この人怪物やっていう、おかしいって言われるくらい強くなりたい。なんかおかしんじゃないかっていうくらいの選手になりたいです。最終的には誰もが知っている、柔道って名前が出たら阿部詩って言ってもらえるくらいの選手にはなりたいです。



4月から日本体育大学へ進学

Q 地元・神戸への思い

阿部 神戸にしかいたことがなかったので、一番落ち着くっていうか、東京とかにも遠征いくんですけど、やっぱり帰って来た時が一番落ち着いて、帰って来たなと思わせてくれたり、一番成長させてくれた町っていうか。一番成長するときにいた町なので離れることが最近寂しくなってきたんですけど、もう一段階強くなるには離れて頑張らなければいけないと思っているので、寂しさもあるんですけど、自分がオリンピックで優勝するために東京で頑張って、オリンピックで優勝して神戸に帰ってきて周りの応援してくれた方にいい報告ができたらいいなと思ってます。

Q お父さんは寂しがっている?

阿部 一番寂しがっています。一か月に一回は東京に来そうな・・・(笑) お父さんが大丈夫かなと、逆に心配に・・・(笑)


聞き手 青木芳人ディレクター
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このインタビューの模様は3月16日(土)午前11:35 放送の あすリート でご覧いただけます!