【車いすバスケ】ハイライト 大阪カップ最終日 日本がカナダを相手に善戦するも あと一歩及ばず

2020年02月16日 / バスケットボール

2月16日、丸善インテックアリーナ大阪で行われている国際親善女子車いすバスケットボール大阪大会、通称大阪カップが最終日を迎えました。

大会ラストマッチは、ここまで3連敗で最下位の日本と、3連勝で優勝を決めたカナダの一戦。

前回の対戦で、ビッグマンの6番アリン ヤンに一人で30点を奪われたことを課題とし、この日はアリン ヤンをチームで抑えることを徹底して試合に入った日本は、徹底したマークで抑えこみ、アリン ヤンを自由にはさせません。

その一方で、日本はローポインターの10番萩野真世(クラス1.5点)、19番北間優衣(クラス1.0点)が躍動。立ち上がりから得点を重ね、世界選手権5位の競合カナダと互角の戦い。第2Q終了時点で27-23とし、この大会初めてリードを奪って折り返します。

この勢いを続けたい日本ですが後半の立ち上がりにカナダの反撃を受けます。
攻撃の柱となる7番のシンディー ウエレがコートに入ると、カナダが主導権を握ります。ここまで抑えきれていた6番アリン ヤンが徐々にその存在感を見せ始めると、第3Qで26点を挙げられ、35-49と一気に逆転を許します。

第4Qで何とか反撃に出ますが、大量リードを追いつくことができず、結局53-63でカナダに敗戦。2020年の大阪カップは4連敗で大会を終えました。


日本 53-63 カナダ
1st 13-10
2nd 14-13
3rd 8-26
4th 18-14

この試合のノーカット映像はこちら https://ytv-athlete.jp/lives/10603


チームを率いた岩佐HCは大会を振り返り、世界選手権2位のイギリス、同じく5位のカナダと強豪チームを相手に「走って勝つ」というチームコンセプトの方向性を再確認ができたとコメント。
東京2020パラリンピックの目標は銅メダル獲得と掲げる日本チームは、一致団結でここからの半年でさらなる成長を目指します。



岩佐義明 Yoshiaki Iwasa ヘッドコーチ インタビュー


Q.今日の試合を振り返って
前半ディフェンスで凌いで、後半の入りっていいますかプレスにちょっと対応できなかったっていうのが大きい敗因だったと思います。でも最後しっかり盛り上げて自分たちのバスケはやってくれましたんで少しは感触がありました。

Q.今大会を振り返って
勝てなかったんですが、この小さいチームですが走って勝つっていうことを再確認できたようなゲームでした。悪い点も良い点もいっぱいでたゲームで本当に素晴らしい経験をさせてもらいました。

Q.今後に向けて
もう一度ディフェンスとオフェンスをしっかり整備して、もう少し(パラリンピックまで)時間がありますので、個々のレベルっていうよりはチーム力をしっかり上げていきたいなと思ってます。

藤井郁美 Ikumi Fujii インタビュー


Q.今日の試合を振り返って
なんとか前半は食らいついていけたので、そこは最初から(点差を)離されなくなったっていうのは成長したところかなと思います。

Q.今大会を振り返って
東京パラリンピックに向けて無駄にできない試合でしたので、その中で一つ一つ修正しながら東京パラリンピックに向けた良い準備ができたと思っています。

Q.日本代表は走るバスケが印象的だが?
トランディションが速いバスケを目指しているチームなので、それが表現できたのかなと思います。

柳本あまね Amane Yanagimoto インタビュー


Q.今日の試合を振り返って
勝てた試合だっただけに悔しいというか、やりきれなかった思い、何故勝てないんだろう何故レベルアップしないんだろうという思いがいっぱいあります。

Q.試合中はどんな気持ちだった?
第2ピリオドの時、ハーフタイムの時で(カナダの)6番のシューターに10点しか取られてなかったっていうのを聞いていて6番を徹底的にマークするペイントすら踏ませないっていうようなディフェンスをやっていたので6番にシュートを打たれる本数は防げてたのかなという風には思ってます。全員で意識をしてフォーカスしてやっていたので、統一してやり切れてたのかなとは思います。

Q.応援してくれているファンに向けて
このままでは絶対にいけないと思うので、日本で出場するがゆえに皆さんの期待を裏切らないプレーを私たちはしていかないといけないと思うので今後とも応援していただけたらと思います。

北間優衣 Yui Kitama インタビュー


Q.今日の試合を振り返って
前半はすごく自分たちのやりたいオフェンス、トランディションだったり自分たちの良いシュートの間を持ってシュートを打つことができたので、それが点数を積み重ねていくことができたかなと思いますし、ディフェンスに関してもビッグマンである(カナダの)6番の選手をペイントに入れないということを、チームで徹底して前半はすることができたので、すごく前半は自分たちの良い流れで試合展開をもっていくことができたかなと思います。第3クォーターの立ち上がりだったり、トータルの得点が伸びなかったり、得点をビッグマンである6番の選手にさせてしまったってことがこの点差の結果かなと思います。

Q.背の高い選手とマッチアップするときの意識することは?
ゴールに近くなればなるほど高さでは敵わないので、制空権を取られてしまっているのは間違いはないので、よりゴールより遠い位置で足元を止めるっていうのを(意識している)。ミスマッチ、相手の高い6番だったり14番のハイポインターの選手が私のところに来たときはゴールから遠ざける、そしてコンタクトをとるっていうところを意識してやってました。

Q.東京パラリンピックに向けて
チームで目標としている銅メダルっていうところに向かって、大阪カップもそうですし、今後の合宿だったり試合だったりは通過点だと思うんですけど、自分たちの目標である銅メダルっていうところを目指してチームとして頑張っているので引き続き目標っていうのを見失わずにみんなで一致団結して頑張っていきたいなと思ってます。

北田千尋 Chihiro Kitada インタビュー


Q.今日の試合を振り返って
初めてこの大会を通して、前半リードして終われたというのはチームの成長でもありますし、大きな収穫だったと思います。ただ第3クォーターで、崩れてしまったっていうのはずっと課題にしていた後半のスタートっていうのが、まだまだ修正できていないんだなという風に思いました。カナダの主力の背番号4番と7番が出てきても、ある程度戦えるんだなということも分かったし、プレスに来られても向こうのプレスをブレイクして自分たちが行きたいポジションにいってレイアップを作れるっていう経験もできたので、収穫も多かったんですけれども、やっぱりまだ勝ち切るっていう舞台に上るにはまだ一つのミスだったり、一つの判断、チェア操作、いろんなことが連鎖してああいう第3ピリオドの展開になったので、そこを強い気持ちと練習でみんなで乗り超えていきたいなと思います。

Q.大阪カップの意義はどう感じている?
日本でこうやって海外とやる試合を見に来ていただけるっていうことで、車いすバスケットボールのレベルの高さだったり、競技性の高さっていうのを見てもらって車いすバスケットボールのファンになっていただくっていうのも一つですし、ジュニアレッスンを通して次世代を育てていったり、普及っていう意味でもすごく意味のある大会だと思っています。

Q.応援してくれているファンに向けて
車いすバスケットボールはパラリンピックでも花形と言われています。その競技をやっているものの一人として、コート上でしっかり自分がやってきたことを表現して、みんなで見てもらっている皆さんに楽しんでいただける試合をパラリンピックの会場でしたいと思いますのでこれからも応援よろしくお願いします。

清水千浪 Chinami Shimizu インタビュー


Q.今日の試合を振り返って
最後勝ち切れなかったところは本当に悔しい思いではあるんですけど、前半からしっかりいい入りができてシュートも入っていましたし、ディフェンスも合わすことができたので収穫はたくさんあったんじゃないかと思います。

Q.大阪カップの意義はどう感じている?
こういう障がい者スポーツを生で見ていただく機会って少ないと思うんですけど、この大会は海外の強豪の国の方々が来てプレーを見せれるっていうところがあって、子どもたちもたくさん来てくれたっていうのもあるので、すごく大きな意義があるかなって思いますし、私たちもその声援を力にしてプレーをすることができたので、すごく楽しくプレーもできたかなと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。

Q.応援してくれているファンに向けて
皆さんが見て行って楽しんでもらえるようなプレー、しっかりとした最後まで諦めないプレーを私たちもやっていこうと思いますので今後とも応援よろしくお願いいたします。

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