【パラアーチェリー 】上山友裕 「東京パラリンピック延期・・・一年後はもっと強くなっている!」

3月24日、東京2020組織委員会とIOCが共同で東京2020オリンピック・パラリンピックの1年程度の延期を発表、史上初の大会延期が確定となりました。

翌日の3月25日、東京パラリンピック開幕のちょうど5ヶ月前となるこの日、パラアーチェリー日本代表の上山友裕選手は地元の東大阪市ウィルチェアスポーツ広場で練習を公開。
雲ひとつない晴天の下、70m先の的に向かって矢を打ち続け、「今日パラリンピックがあったら勝てるわ!」とここまでの調整の順調ぶりをアピールしました。

狙うは70m先の的

上山選手のアーチェリーの精度が伝わるボロボロになった的

パラリンピックの1年程度延期について上山選手は、「満員の会場で金メダルとを獲るという目標はに向けてしっかりやっていくだけ」と前向きにコメント。
大会延期によるスケジュール調整の難しさについて聞かれると、「内定を決めた半年前の世界選手権より今の方が強いから、一年後はもっと強くなっているはず」と、一年後に延期された本大会に向け、気落ちを切り替えていました。

地元東大阪で黙々と的に向かい続けた上山選手

上山友裕 インタビュー

Q.今日でちょうどパラリンピック開幕まで5ヶ月ですが、大会延期の報道を聞いて率直にどのように感じましたか?
この数週間、そのニュースばかりが流れていたので、昨日延期の報道が流れましたけど、正直想定をしていた中での発表だったので、とりあえずは満員の会場の中で金メダルという目標に向けて、そこは変わることはないので、一年延びたとしてもしっかりやっていくだけかなと思います。

Q.延期の判断はどのように感じている?
内定が決まっている選手からすると、計画をやり直さないといけないので。あと4週間以内に決めると言われていましたけど、早く判断していただいたことで、1日でも早くやっていただくことが僕たちのためにもなると思うので、よかったと思います。

Q.延期によって心配することは?
モチベーションが下がってしまう選手もいるので、実際に昨日も僕に数件連絡があったんですけど、たった一年延びただけだから、アーチェリーに関してはモチベーションを維持して一緒に頑張っていこうと話をしました。

Q.上山選手にとって一年延びたことはどのように感じている?
ニュースが流れたときに動揺をしたのは間違い無いですけど、この一年で何ができるかを考えたときに、もっとアーチェリーを知ってもらえるきっかけもできたし、もっと僕のことを知ってもらえるきっかけもできたし、会場を満員の中で金メダルを取る。5000人の観客ですけど、5000人で足りるのかなという正直な僕の気持ちです。前向きに捉えています。

Q.もし無観客大会だったら?
僕の満員の会場の中で金メダルという夢の片方がなくなってしまうので、そうなったら哀しかったと思いますけど、それは無くなったので良かったと思います。

Q.今後の練習スケジュール、コンディションなどで不安なことは?
今のところ、大会5ヶ月前は順調にきていると思っていたので、この状態を延期後の東京パラリンピックの5ヶ月前に持っていけるように、残りの期間を調整する。そこを考えて、いつになるのかを確定してもらわないとうまく調整できるか分からないですけど、その期間が決まった瞬間から逆算して、今やれること、しないといけないこと、逆にできるようになったこともうあると思います、延びたことによって。そういうところをプラスに捉えて延期になった日程に合わせて調整していければと思っています。

Q.今回の問題で上山選手にどういう影響を与えそうですか?
僕自身に大きな影響はないと思いますけど、スポーツ全体を巻き込んで、プロ野球、サッカーの開幕が遅れたり、トップリーグが中止になったりとか。マイナスなこともあるので。マイナス、マイナスに向いている世の中を、どこかでプラスに向けないといけないなという、それが延期されたオリンピック・パラリンピックが起点になってプラスの方に向いていくのか、分からないですけど。僕らにとってすごくスポーツ選手にとって逆境に立たされていると思うんですよね。でもSNSとかを見ているといろんなスポーツ選手が前向きな発言をして、世界に向けて発信をしている人が多いので、その一人になって、マイナスマイナスになっているこの世の中をどうにかしてプラスに向けようかなと。この逆境を跳ね返せるぞというのを見せていって。マイナスなんですけど、プラスに捉えて、プラスにできるように僕たちは頑張っていかないといけないかなと思います。

Q.来年のパラリンピックに向けてメッセージを
今回のコロナウイルスの問題で、全世界がオリンピック・パラリンピックに興味がないと言っていた人たちも注目する大会になるはずなので。それを成功させることで、日本も強いし、世界も強いというところを見せれるはずなので、そういう部分をスポーツから発信して世界を元気にさせていければ良いなと思います。

上山友裕 Ueyama Tomohiro プロフィール


☆三菱電機所属
☆1987年8月28日(32歳)
☆大阪府東大阪出身
☆ニックネームは東大阪のケンタウロス
☆東京2020パラリンピック内定
☆パラアーチェリー リカーブ男子70m日本記録(652点)