パラ水泳リオパラリンピック女子日本代表の一ノ瀬メイさん(24)が29日、近畿大学で現役引退会見を行いました。
冒頭挨拶では…
『引退を決めた大きな理由は水泳でできることはすべてやりつくした。
パラリンピックを目指し始めた9歳の自分が想像もできなかった景色を今見れているのは、
今までの活動に関わってくれたすべての皆様、私の発信に協力してくださった皆様、そしてその発言を受け取ってくれた皆さん、すべての方のおかげです。
感謝で胸がいっぱいです。発信の手段としての水泳は手放す決断をしましたが、「社会から障害をなくしたい」という目的は一切変わりません。
これからもその目的をもって違う手段で取り組んでいきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします』
と感謝の言葉を口にしました。
一番思い出に残っている出来事を聞かれると…
「中学2年生で出場し、銀メダルを獲得した2010アジアパラ競技大会」と、2016年、当時近畿大学1年生で挑んだリオパラリンピック代表選考会の2つのレースを挙げました。
代表選考会では会場にチームメイトがサプライズで応援に駆けつけてくれたこと。
名門水上競技部に初の障害者水泳選手として入部し活動していた一ノ瀬さんは、その時に改めてチームの一員になれたと強く感じ、直後のレースでは自己ベストを4秒も更新する泳ぎで見事リオ代表を掴めたことが一番の思い出と語りました。
一ノ瀬さんはアスリートの枠組みを越えて「社会から障害をなくしたい」「障害を作っているのは社会、ならば障害を無くせるのも社会のはずだ」と競技を続けながらこれまでも幅広いメッセージを私たちに発信し続けてきました。
水泳を通しての発信はひとまずここで終わり。これからは違った手段で「社会から障害をなくす活動」を続けていきたいと力強く語りました。
多くのメディアから常に注目を浴び続け競技と向き合い続けてきた一ノ瀬メイさん。
会見の最後には「(人生の)本番はここからです!」と“メイさん節”も飛び出し、今後も積極的に発信し続けることを約束。
1歳半からはじめた水泳人生に幕を下ろす決断をした一ノ瀬メイさんのこれからの活動にも注目です。
写真:近畿大学 山本監督から花束を受け取るメイさん
一ノ瀬メイ Ichinose Mei プロフィール
1997年3月17日生まれ(24歳)
京都府京都市出身 先天性右前腕欠損症
1歳半から水泳を始め2010年に史上最年少でアジア大会出場 50m自由形(S9)で銀メダル
2016リオデジャネイロパラリンピックでは8種目に出場。
現在も7種目の日本記録保持者(2021.10.29時点)
2020年4月、コロナ禍にオーストラリアからリモート出演してくれた一ノ瀬メイさん。
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