6月16日(日)@京都市障害者スポーツセンター(京都市左京区)
近畿身体障がい者水泳選手権 京都市大会

大学生のとき、リオパラリンピックに出場した一ノ瀬メイ選手(現在 近畿大学職員)。
近畿大学を今年の春に卒業し、現在はオーストラリアを練習の拠点としている彼女ですが、
水泳を始めた一歳半から通っていた思い出のプールで行われた近畿選手権に出場しました。


故郷でのレースに本人も気合い十分、試合前には本人のTwttterでこんなツイートをしてました。



地元京都は歓迎モードです。

このプールで1歳半から水泳を始めました。


そして……一ノ瀬選手はパラリンピアンとして貫禄の泳ぎ。
出場した200m個人メドレーと100mバタフライで2種目ともに大会新をマーク!
子どもの頃から応援してくれる地元京都の人たちが大勢見守る前で充実の泳ぎを見せてくれました。

週明け早々にオーストラリアに戻る一ノ瀬選手、現地での生活にも慣れ、
仲間と毎日充実したトレーニングに手応えを感じていますと力強く話してくれました。

小学生スイマーに、「頑張ろ」と声をかける場面もありました。

レース後、多くの温かい激励を受けていた一ノ瀬選手。
つかの間の帰国でしたが、彼女にとっても今回の故郷への凱旋は大きな刺激になったようです。
次のターゲットは、9月下旬に行われるジャパンパラ水泳競技大会です。
オーストラリアでのトレーニング生活で更にパワーアップした一ノ瀬メイ選手の姿を期待したいと思います。

【レース結果】
女子200m個人メドレー 2:39:48 (大会新)
女子100mバタフライ  1:12:75 (大会新)


さすがパラリンピアン、出場した2種目で貫禄の大会新でした。

レース後のインタビューです。

京都で泳ぐしあわせ!

Q.久しぶりに京都のプールで泳いだ感想は?

小さい時に住んでいたのがここから歩ける距離で久しぶりに帰ってきて、知ってる人ばっかりやし
1歳半から見てくれてる人も多いので幸せな気持ちにさせて頂きました。
今まで泳いでいたプールで、自分が速くなって成長してから帰るとタイルが進むスピードが違ったり、
同じプールで泳ぐからこそ前と感覚が違うなとか、成長してるなとか、自分の泳速の変化を感じやすくもあるので
小学生から前に泳いでるプールで今の自分が泳ぐと、全然違った感覚なんだなと思いました。

Q.気持ちの部分でも特別な感覚はありましたか?

競技をしていると、上を目指しているからこそ、自分が上ばかりを見ていてまだメダルを獲れるラインにいないとか、
まだ自分はこれができていないとか、上を目指しているからこそ、自分の足りないものばかりを探してしまう時があるけど
こうやって昔泳いでいたプールに帰ってくると、自分が今までやってきたこと、自分をサポートしてくださってる人とか、
自分がすでに得ているもの、すでに持っているものに目を向けられて、感謝する機会になったと思います。
普段はオーストラリアに拠点を置いて、自分の足りないものを埋める生活だけど、
こうやって帰ってきて1歳半から水泳をしていて、ちゃんと毎日ここを通っていたなとか、
こんなに色んな人に応援してもらってるんやなとか、自分が持っているものを
大切にする、大切にしたいなという感覚にさせてくれる機会はすごく良かったなと思います。

Q.今日のレースでテーマはありましたか?

先週ドイツオープンに参加して(※3種目で自己ベスト更新)結果が割と良かったので、いい流れを繋げたいと思ってました。
移動の疲労とかもあったけど、200m個人メドレーでベストが出たし、100mバタフライは短水路ではベストで、
映像を見返しても大きい泳ぎが出来ていたので、フォーム改善に取り組んでいるなか、気持ちよく泳げました。
ジャパンパラ(9月21-23日)はしっかり調整をして合わせる試合なので、
そこでどんな記録が出せるか楽しみです。




取材:山田芳治ディレクター

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