第 15 回
2015年1月13日放送
「すごい地鳴りとともにまずは縦揺れから始まりました。
魂が地面に吸い取られるようで
人間はこうやって死ぬんかなーっていう感覚でした」
死者6400人以上の大惨事となった
阪神淡路大震災の瞬間をこう振り返るのは
ラグビートップリーグの神戸製鋼で
唯一の神戸市出身選手、伊藤鐘史(しょうじ)34歳。
住んでいたのは、大規模な火災などで
128名が犠牲になった長田区
御菅(みすが)地区の市営住宅。
建物も家族も無事だったが、近所の御蔵小学校で
約1か月間の避難所生活を経験した。
伊藤は震災を経てある事を心に誓った。
「生きていることが奇跡のようなもの。
せっかく生きているんだから
自分が与えられた事を精一杯やる」。
決して王道ではないラグビー人生、
夢だった日本代表は30才になっても
声がかからず諦めかけた。
それでも今できる事を精一杯取り組んできた。
その結果、31歳という異例の遅さで
念願の日本代表入り。
震災から得た教訓はラグビーとつながった。
今年で震災から20年。
節目の年でのトップリーグ優勝に期待は高まる。
伊藤鐘史の全力プレーの先に11季ぶりの頂点が見える。
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