3月6日 トップリーグ第3節:東大阪市花園ラグビー場 観客 2,592人 天候 くもり時々晴れ/強風
NTTドコモレッドハリケーンズ22―17 リコーブラックラムズ


ヴェールを脱いだ2019W杯王者南アの“怪人”マピンピ



中央:マピンピ(南ア代表) 右:ペレナラ(ニュージーランド代表)


今シーズンのトップリーグで台風の目になりつつあるのがNTTドコモです。
昨シーズンは1勝5敗と大きく負け越しましたが、
オフに大型補強を敢行。2019年のワールドカップ優勝メンバー、
南アフリカ代表WTBマカゾレ・マピンピ(30)とニュージーランド代表SH TJ・ペレナラ(29)というワールドクラスの選手が加入。
ペレナラが大活躍した前2試合は開幕2連勝と勢いに乗っています。
前節強豪ヤマハに競り勝ったリコーと花園で対戦しました。
この試合、NTTはもう一人の大物マカゾレ・マピンピ(30)が左ウイングで初出場初先発。
2019ワールドカップで6トライを挙げ“怪人ウイング”の異名をとりました。
試合はリコー5点リードで迎えた前半ロスタイム、NTTドコモは自陣22メートルライン中央で右ウイング小林正旗がインターセプト。
およそ80メートルを独走し、同点トライ!コンバージョンキックも決まり、7対5とNTTドコモ2点リードで前半を折り返します。
そして後半開始直後、ついにマピンピが見せます。
ダイナミックな走りで左ライン際を快走。インゴール左隅に飛び込み、来日初トライを挙げました。
ここまでの2試合は外国籍選手の枠の兼ね合いや戦術的な理由でベンチ外でしたが、
待望のデビュー戦でいきなり存在感を放ちました。







その後さらに1トライを追加し突き放したNTTドコモでしたが、
粘るリコーに立て続けにトライを許し17対17、同点に追いつかれます。

最後はこの男、“ペレナラ劇場”

試合終盤、リコーに主導権を握られ猛攻を受けたNTTドコモ。
ここでワールドクラスのホットラインが炸裂します!
ターンオーバーしたボールをペレナラが2人飛ばしてマピンピへ。
受けたマピンピが一気にゲインしボールは再びペレナラへ。
約40メートルを走り切り、左隅へ決勝のトライ!
まさにサヨナラトライとも言える劇的な勝利を呼びこみました。







ワールドクラスの2人がガッチリ噛み合ったNTTドコモ、チーム史上初の開幕3連勝です。次節は3月14日。
開幕3連勝中の強敵・パナソニックをヤンマーフィールドに迎え、4連勝を目指します。

マカゾレ・マピンピ(NTTドコモレッドハリケーンズ)試合後のコメント

「コロナの影響もあって去年からずっと試合を待ち望んでいたので、まず試合に出ることができて、トライも取ることができて嬉しい。
いつかチャンスは来るとじっくり待っていました。次のパナソニックはビッグクラブということは知っていますが、やることは変わりません。しっかり分析して臨みます」  

TJ・ペレナラ TJ Perenara プロフィール

1992年1月23日生まれ 29歳
ニュージーランド出身
身長/体重 184cm / 90kg
ポジション:スクラムハーフ
ニュージーランド代表 キャップ数69


マカゾレ・マピンピ Makazole Mapimpi プロフィール

1990年7月26日生まれ 30歳
南アフリカ出身
身長/体重 181cm / 90kg
ポジション:ウイング
南アフリカ代表 キャップ数14
2019ワールドカップ 6トライ


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