週刊ひがしおおさかさんの提供記事 遅ればせながら第2弾は花園ラグビー場の盟主 ライナーズの開幕戦リポートです。
来年のワールドカップの舞台 東大阪花園ラグビー場をフランチャイズとする伝統ある近鉄ライナーズですが,
トップリーグ降格となり、今シーズンはトップ復帰を唯一のミッションとして、チャレンジリーグでの戦いが始まりました。
全勝でリーグを勝ち抜き、入れ替え戦に進むべく、先ずは9月8日、開幕戦の戦いぶりからご覧下さい。
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いよいよ始まったラグビーシーズン!
東大阪のラグビーチーム近鉄ライナーズの開幕戦は9月8日(土)三重・鈴鹿。
トップチャレンジリーグ第1節マツダブルーズーマーズとの対戦で、61-14と差をつけた白星発進となりました。
「常に12月23日の入替戦を意識したプレーを」と意気込むのは、ゲームキャプテンを務めた田淵慎理選手。
樫本敦キャプテンとアンソニー・ファインガバイスキャプテンが不在の中、
開幕前の目標である全勝優勝をかかげ今シーズンの目的地「トップリーグ復帰」に向かって発車します。
今回の戦いを一言で表すならば、「結果オーライ」。スコアだけ見れば大差の勝利。
ただ、課題が目に見える形で残りました。
前半19-7、後半42-7。前後半とも先制トライはマツダ。前半に大きく差をつけられなかったのは、初戦に挑む選手たちの固さにありました。
「今日のテーマは『ライナーズラグビーのスタイルを出す』ことでしたが、最初の3分でそれができていなかった。
アクションではなく、リアクションになってしまった」と有水HC(ヘッドコーチ)。
前半3分にいきなりトライを許し、相手のペースに。「悪癖」である受けてしまうプレーが出てしまったのです。
風上でしたがキックでのエリアを取ることもなく、ディフェンシブな展開が続きます。
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ただ、やはり格上のライナーズ。スクラムでは圧倒します。
前半13分、敵陣22m内でのマイボールスクラムから8イオプアソがサイドをつくと、15マシレワへ渡りトライ。
野口のGも決まって7-7に。
ライナーズは徐々に自分たちのペースを取り戻し、その後連続2トライ。19-7で前半を終えます。
後半では3分に先制トライを奪われスタートの悪さがまたもや露見しますが、それでも時間が経つにつれ相手に疲れが見えはじめます。
ライナーズは後半6トライを量産。良いプレーもたくさん見られました。
12森田のビッグゲインに、4ストーバークのトライへのアシスト。16中村のFL出場。
なかでも14島の、後半47分最後のトライは見事でした。
23重光が長距離のキックパスを左端に出すと、キャッチした島がそのまま走ってトライ。
華麗な演出に、会場からは島コールが響きました。
マシレワはさらに強くなっていました。
サンウルブズでさらに磨かれたステップとトライへの嗅覚で、前後半合わせ4トライをあげました。
最後20分は全体的にやや雑なアタックになってしまいましたが61-14で勝利。
今回の週ひがMVPはマシレワ…と言いたいところですが、このルーキーを忘れてはなりません。
「入団当初から3番で出場したいという思いがあったので、選ばれて素直にうれしいです」
と話すのは新人ながらスタメン入りした3番石井。
有水HCからも「伸び率が高い」と評価されており、スクラムでは相手を圧倒。
期待をこめ、週ひがMVPを授与したいと思います。
勝利はしました。スクラムも圧勝です。
しかし今後もスクラムは通用するのか。
11月4日のNTTドコモ戦、12月23日のトップリーグとの入替戦でもスクラムを強味にできるのか。
今日と同じパフォーマンスで果たして勝つことができるのか。
今日の課題をシーズンのなかで修正していくしかありません。
完全大勝利とは言えない開幕戦でしたが、まずは1勝。全勝優勝に一歩近づきました。
ターゲットの入替戦に向けて、GO!LINERS!
text by 野口美保(週刊ひがしおおさか)
[週刊ひがしおおさか プロフィール]
東大阪の地域情報サイト・週刊ひがしおおさか。
地域のグルメやイベント情報を日々アップしていますが、特に力を入れているのはラグビー。
花園に拠点をもつラグビーチーム「近鉄ライナーズ」のことならおまかせ!
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