週刊ひがしおおさかさんの提供記事です。
花園ラグビー場の盟主 古豪近鉄ライナーズ2戦目のリポートです。
来年のワールドカップの舞台 東大阪花園ラグビー場をフランチャイズとする伝統ある近鉄ライナーズですが,
トップリーグ降格となり、今シーズンはトップ復帰を唯一のミッションとして、チャレンジリーグでの戦いが始まりました。
全勝でリーグを勝ち抜き、入れ替え戦に進むべく、開幕戦勝利して迎えた2戦目、初遠征の九州電力戦をご覧下さい。
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近鉄ライナーズにとって、今日は激しく消耗した試合でした。
9月16日(日)ミクニワールドスタジアム北九州にて行われたトップチャレンジリーグ第2節・九州電力キューデンヴォルテクスとの試合で、序盤から14人で戦うことになったのです。
原因は8イオプアソの危険なプレーの繰り返しによる退場。
前半2分のハイタックルでのイエローカードを皮切りに、27分にはノーバインドでもう1枚。
以降14人となりましたが、前半はゲームの主導権を握り相手を圧倒し4トライ。後半は終盤に疲れが見え連続得点を許すもなんとか逃げ切り、38-17で勝利しました。
14人にもかかわらず、かなりの時間(特に前半)でゲームを支配したライナーズ。
チームを牽引したのは先制トライをあげた15マシレワでした。
前半6分、1人欠けた状態のライナーズでしたがボールを持つと前進。
相手陣22m内に迫ると、マイボールラインアウトから左へ展開し、マシレワが相手ディフェンスをかわし左端にトライします。
10ステイリンのGも決まって7-0と先制。
マシレワの進撃は続きます。
前半13分、相手ボールをターンオーバーしたライナーズは左へボールを回し、大外にいたマシレワに。2
0mほど駆け抜け、後ろから追いかけてきた9ライアンへパス。
中央やや左にトライします。
さらに21分にはマイボールスクラムから展開してライアンがトライを決め、相手を離しにかかるライナーズ。
ディフェンスでも前に出てボールを奪うことができ、アタックでもコミュニケーションが取れています。
ただ、少し気になるのはペナルティの多さ。
規律が乱れて自滅してしまう癖をシーズン中に修正しなければいけませんが、今日もそんな場面が見られます。
27分のイオプアソ退場後、ライナーズは自陣で耐えます。
しかし、29分。九州電力がグラバーキックでディフェンスの間を抜け、追いかけた九州電力11磯田がトライ。
21-5と追いかけられる展開に。
それでも今日のライナーズはまだまだ余裕が見られます。
35分には高島がトライを決め、26-5で前半が終了。
後半もライナーズがゲームを支配します。
後半4分には絶好調のマシレワ、19分にはシリベヌシィがトライを決め、38-5と大きくリード。
「初戦のライナーズを超えること。前半からゲームを支配することが今日のテーマでした。」と試合後に話すのは有水HC(ヘッドコーチ)。
ただ、「前半から後半中盤までは支配できましたが、残り15分で気持ちの入ったプレーが見られませんでした。」と厳しく評価。
そう、残り15分でライナーズは相手のペースに飲まれていったのです。
後半32分には相手の連続攻撃で我慢できず被トライ。
ディフェンスが後手にまわり、さらに終了間際の40分にもトライを許してしまい38-17に。
ヘトヘトのライナーズでしたが、なんとか逃げ切る形で試合終了のホーンが鳴りました。
冷や汗の出る15分間でしたが、前半に限れば言うことなし。
アタック・ディフェンスとも相手を圧倒し、ライナーズのスタンダードが出たゲームでした。
有水ヘッドコーチは次戦に向けこう述べます。
「遅ればせながら自分たちのスタイルを80分間どうやってだせるかが、4戦目までの大きな課題。
あと2戦、スタイルが出せる時間帯を増やさないといけません。
4戦目以降は相手チームに応じて自分たちのプレーを変化させていく必要があるので。」
次戦は栗田工業ウォーターガッシュとの対戦です。
注目ポイントは、
・ライナーズが序盤からゲームを支配できるか
・規律の乱れを修正できるか
・前田龍佑と、前田篤志(HO)の兄弟対決が見られるか
・スタメンSOは野口か、ステイリンか
さあ、このまま全勝優勝に向かって次回も応援しましょう。
GO!LINERS!
text by 野口美保(週刊ひがしおおさか)
[週刊ひがしおおさか プロフィール]
東大阪の地域情報サイト・週刊ひがしおおさか。
地域のグルメやイベント情報を日々アップしていますが、特に力を入れているのはラグビー。
花園に拠点をもつラグビーチーム「近鉄ライナーズ」のことならおまかせ!
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