週刊ひがしおおさかさんの提供記事 花園ラグビー場の盟主 近鉄ライナーズの5戦目のリポートです。
来年のワールドカップの舞台 東大阪花園ラグビー場をフランチャイズとする伝統ある近鉄ライナーズですが,
トップリーグ降格となり、今シーズンはトップ復帰を唯一のミッションとして、チャレンジリーグでの戦いが始まりました。
開幕から34連勝、全勝でリーグを勝ち抜き、5戦目は東京 秩父宮で強敵ダイナボアーズと対戦しました。

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「ライナーズは大丈夫なの?」

先週のNTTドコモとの練習試合のスコアを見て、たくさんのライナーズファンそしてOBの皆さんが週ひがに聞いてくれました。
私たちは自信を持てず、適当な答えしかしていませんでした。
でも今なら胸を張って言えます。


大丈夫、ライナーズはちゃんと進化しています!


ストーバークのトライも、去年と違って個人技じゃない!

10月21日(日)、今年はじめての東京・秩父宮ラグビー場への遠征は、前年度入替戦でコカコーラに引き分けて昇格を逃した三菱重工相模原ダイナボアーズ。
トップリーグ相当の力があると考えていい相手は、今年の第1の関門でした。
その関門を、ライナーズは52-14で粉砕!スーパーラグビーで年間ベストフィフティーンに選ばれたマイケル・リトルなどを要し、
この力は申し分ないダイナボアーズを寄せ付けなかったのです。
10ステイリンが、いい!めっちゃいい!

こんなに楽しくライナーズの試合を見られてのはいつ以来だろう。
そんな気持ちを胸に、今日の試合を振り返ってみましょう。
今日イチのトライ後の風景。チームが1つになっている!

今回はベストメンバーか?と聞かれると、若干言いよどんでしまう23人。
直前でトンプソンが離脱し、ファインガも不在で豊田大樹もまだ時間がかかりそう。
キャプテン樫本も長期離脱明けで、やっと今回リザーブで復帰だ。
でも、いいチームってのはレギュラーがけがをすると代わりの選手が這い上がって活躍するもの。
樫本キャプテンが復帰!長かった。

試合が始まってから15分は、様子を見ているような乗り切れていないプレーが続きました。
しかし、前半20分に敵陣深くのラインアウト→モールからペナルティトライを奪い7−0になると、
グッとアクセルを踏み込んだようにプレーがアグレッシブになります。
ペナルティトライの瞬間。どうこの仕事っぷり。みんな働きまくり。

25分にペナルティから自陣深くに攻め込まれてトライを献上し7-7と追いつかれますが、
今日のライナーズのとっては前に進む糧となります。
リスタートからライナーズは積極的に攻めます。29分、14マシレワが斜めに走り込むなど少しずつ前に進みます。
もちろんフェイズも重ねます。
フィニッシュは、9ライアンがラックから自分でサイドを前に出て、最後は6田淵!トライを奪うと14-7と再びリードします。
6田淵が取りきった!。

34分には敵陣残り5mの三菱重工相模原ボールのラインアウトで、プレッシャーをかけてファンブルさせると9ライアンがそのままトライ!
次は本日のメインイベントです。
37分、自陣の三菱重工相模原ボールのラインアウトを奪い、10ステイリンがゲインします。14マシレワも繋ぎ、
15コンブリンクが斜めに走ってディフェンスをこじ開けると、内にサポートした1浅岡に返し、抜けた!
コンブリンクがチームにフィットしてきた!

チームが一体となって、有機的につながって、いったいどこに誰が走っているのか、どこにパスを出すのか全くわからない。
こんな、こんなトライ、ライナーズができるんや。
コンブリンクの後ろから、入れ替わるようにフォローした浅岡。かっこいい!

前半は怒涛のトライラッシュで4トライ。26-7で折り返します。

もちろん後半もライナーズは、チームでトライを奪いディフェンスも前に出て、15人が1つの生物のように動きます。

攻めても攻めてもトライが取れなかった昨シーズン。
スクラムとモールでしか強みを出せなかった。スクラムで圧勝しても、そのあとどう攻めていいかわからなかったあの日々。
もう、そんなライナーズじゃない!
11井波へのラストパスが通らなかった!

14マシレワと19ストーバークが2つずつトライを奪って、ライナーズは8トライの猛攻で52−14で勝利しました。
後半の4つのトライも、トライゲッターはいつもの2人ですがチャンスを作ったのはチーム全員です。
15コンブリンクもやっとチームの一員になりました。
14マシレワの執念のトライ!そう、こんなトライに飢えていたんだよ!

有水ヘッドコーチも試合後
「テーマはドミネート。前半20分までは課題が残るが、相手が疲れてきてからは圧倒できました。いいゲームだったと思います。あとは、ゲームの最初から圧倒しきれるように。」
と試合を評価します。


でも、週ひがは心配性なので一つだけ苦言を。
後半に取られたトライは、なんか安心したと言うか気が抜けてディフェンスでミスをして持っていかれたもの。
ある意味「ライナーズらしい」被トライでした。これは次に試合であってはならないこと。
絶対に、トップリーグに戻るんだ。日本一のチームになってやるんだ。
今日のライナーズなら、できるはず。


これで勝点25で首位をキープ。さあ、1stステージはあと2つ。全勝で2ndステージへ、入替戦へ行こう。
トップリーグまで駆け抜けろ!
We are Liners!

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text by 野口美保(週刊ひがしおおさか)


[週刊ひがしおおさか プロフィール]
東大阪の地域情報サイト・週刊ひがしおおさか。 
地域のグルメやイベント情報を日々アップしていますが、特に力を入れているのはラグビー。
花園に拠点をもつラグビーチーム「近鉄ライナーズ」のことならおまかせ!
全試合情報とマッチレポートを熱く、詳しくお伝えします。

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