【ラグビー】トンプソンが新しい花園で日本代表としてプレーした!花園大大大歓声!そしてトンガに大勝利。
2019年08月05日 / ラグビー
ラグビーワールドカップ2019花園ラグビー場週刊ひがしおおさかルーク・トンプソンパシフィックネーションズカップトンガ代表
2019年08月05日 / ラグビー
ラグビーワールドカップ2019花園ラグビー場週刊ひがしおおさかルーク・トンプソンパシフィックネーションズカップトンガ代表
8月3日(土)、花園ラグビー場の日本対トンガは来月に開幕するラグビーワールドカップ仕様のテストマッチでした。
スタジアムのコンディション、会場運営、キックオフ時間、メディア対応、すべてがワールドカップ本番のテストを兼ねた試合。
強いジャパンがトンガ代表に圧勝、スタンドの盛り上がりも本番仕様、ワールドカップが近いことを思わせてくれました。
そのジャパンのスタメン4番としてトンガの圧力を身体を張って受け止め、
ボールを持てば1センチでも前に運び続けたのが代表最年長のルーク・トンプソンです。
近鉄ライナーズ所属、花園ラグビー場のある東大阪に家族と暮らし、あの2015年の南ア戦、ブライトンの奇跡の中心にいた男です。
メンバー紹介でその名前がコールされ、その姿がビジョンに映されたときの大歓声、鳥肌モノでした。
週刊ひがしおおさかさんの提供記事です。
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8月3日(土)、花園で行われたトンガ戦には3つの意味がありました。
1つは、日本代表が9月からはじまるワールドカップに向けて最終選考と戦術の調整を行うという意味。
もう1つは、東大阪市花園ラグビー場がワールドカップに向けて不備なく開催するための予行演習としての意味。
最後の1つは、花園を本拠地とする近鉄ライナーズのトンプソンルーク選手が、ライナーズから唯一出場するということ。
週刊ひがしおおさかは、3回前のワールドカップが開催された2007年にサイトをオープンしました。
立ち上げてすぐに、ラグビーをメインコンテンツに据えライナーズを追いかけはじめた週ひが。
ワールドカップから帰ってきた若き日のルーク・トンプソンの、端麗な容姿とそれに似合わぬ我慢強くて力強いプレーに魅了されていきます。
ライナーズはトップリーグ昇格を果たし、トンプソンはその後3大会連続でワールドカップに出場。
ライナーズのキャプテンも務め、日本国籍も所得して、ライナーズを象徴する伝説になったトンプソンルーク。
あの2015年のイングランド大会後、一度は代表引退を表明します。
改装前最後の花園での試合後に「新しい花園ではプレーしないと思う」と言っていた伝説の勇者。
しかし、今年3月に代表に復帰すると宣言すると、先週のフィジー戦でテストマッチ出場最年長記録を塗り替えました(38歳3カ月)。
そしてこの、新しい花園での代表戦を迎えます。
もちろん今日も、ファーストプレーから体を張ります。
タックルで相手の前進を阻み、密集では壁としてチームを機能させます。
試合は、4分に14松島へのシンビンで14人に。不利な状況から始まります。
トンガの飛び出してくるディフェンスとコンタクトの強さに苦しみつつ、相手のミスにも助けられ前進。
10分にラインアウトからのモールで、8マフィが押し込んでトライを奪い、
20分には中盤から連続攻撃でゴール前に迫り、3ヴァルがおさえてトライ。14-0とリードします。
トンガの強いあたりに負けてペナルティが多く、ラインアウトからのプレーが多かった試合。
ここで、4トンプソンを含むFW陣がラインアウトディフェンスで活躍。何度もトンガボールを奪って、アタックの機会を増やします。
30分には、10田村と12中村、13ラファエレが絶妙のコンビネーションでトライ。
圧勝が見える、21-0で前半を折り返します。
後半は取れそうで取れない展開に。トンガに1トライ許しつつも、PG2本を返して27-7。
もどかしい流れの中で後半32分、14松島が10田村のキックに反応してトライ。
39分には途中出場の23福岡が狭いサイドをスピードで振り切ってインゴールへ飛び込み、トライを奪います。
最終スコアは、41-7。苦しんだかに見えましたが、難敵トンガ相手に圧勝と言っていい結果でした。
80分間走りきったトンプソンルーク。12年前と変わらずよく動き、ボールへの反応も上々。
ラインアウトでも若い選手を引っ張るリーダーシップを発揮して、日本代表の中心にいることを証明してくれました。
これからさらに選考は進みますが、トンプソンルーク無しの日本代表が想像できないほど高いパフォーマンスを発揮してくれました。
Q 花園での試合どうだった?
特別。近鉄ファン、関西のファン、みんなが来てくれた。いい結果が出せてよかった。感謝してる。
Q 選手紹介のアナウンス、誰よりも歓声が大きかったが…
本当?(笑)うれしい。
Q 試合後1人でバックススタンドに向かっていった
気持ち。みんなにうれしい感じを、みんな素晴らしい。
Q グラウンドから見た花園はどうだった?
花園は僕の実家みたいなもの。近鉄で14年間プレーして、テストマッチで花園でプレーして、めちゃくちゃうれしい。
幸運だし、いい結果が出たし、家族と会うような特別な。
Q 新しいスタジアムになってナーバスにならなかったか
少しだけ緊張した。試合前に緊張するのは久しぶり。
Q 80分間出場することは決まっていたのか
僕は自分の仕事に集中するだけ。試合前は何も考えない。
Q 今日の試合を振り返って
先週のフィジーはオフロード。今日のトンガはめっちゃダイレクト。セットピースが多い、スローな試合。
いい結果だけど、日本はブレイクダウンがよくなかった。
Q ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチが不在だったが
チームのみんな彼を尊敬している。彼のためにも、いいプレーをしたかった。
この12年、週刊ひがしおおさかはライナーズとともに歩み、トンプソンルークをずっと見続けてきました。
あと、少し。日本代表として、日本で行われるワールドカップの舞台に立つ、僕たちのトンプソンルークを見られるまで、あと少し!
text by 前田寛文(週刊ひがしおおさか編集長)
[週刊ひがしおおさか プロフィール]
東大阪の地域情報サイト・週刊ひがしおおさか。
地域のグルメやイベント情報を日々アップしていますが、特に力を入れているのはラグビー。
花園に拠点をもつラグビーチーム「近鉄ライナーズ」のことならおまかせ!
全試合情報とマッチレポートを熱く、詳しくお伝えします。