40歳 あきらめたらどんどん“おっさん化”していくだけ

「四十はおっさんやと思いますよ。でも気持ち次第ですよね。といってもまだ若い。自分で何とでもなる年齢だと思う。
諦めたらどんどん“おっさん化”していくだけで。自分の意志でなんとでもなれると思うので、面白いと思ってます」
屈託のない笑顔でそう話してくれたのは、フリースタイルスキーのエアリアル 平昌五輪代表の田原直哉(40)選手。
エアリアルは数十メートルの助走(アプローチ)をつけ、時速65kmほどのスピードでジャンプ台から空中に飛び上がり、
回転やひねり技を入れるアクロバティックなスポーツです。




この競技の国内第一人者が和歌山市出身の田原選手、元々は体操でオリンピックを目指していた選手でした。
ジュニアの頃から代表入りを果たすなど体操界でもトップ選手でしたが、怪我で体操を断念。
25歳の時にスキーのエアリアル競技に転向しました。
フリースタイルスキーはマイナースポーツ、時には住み込みのバイトなどもしながら競技を続けてきたという田原選手。
代表チームでも10代から20代前半と半分くらい違う選手たちの中、“中年の星”として五輪のメダルを目指しています。
我道を突き進む孤高の田原直哉選手の集大成のシーズンに迫りました。

田原直哉 tabara naoya プロフィール

1980年12月24日生まれ 40歳
身長/体重 165cm / 69kg  出身:和歌山市出身 
所属:株式会社ガイアスジャパン(長野県上田市)

【主な戦績】 
<体操競技>
2001 全日本学生体操選手権 個人総合   銅メダル
2003 夏季ユニバーシアード 体操団体総合 銅メダル
2005 東アジア競技会    体操団体総合 銀メダル
<スキー エアリアル競技>
全日本選手権
2008年 銅メダル
2009年 銀メダル
2011年・2012年・2016年・2017年・2019年 金メダル

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