再開初戦は負けられない一戦!

新型コロナ感染拡大防止として、2月25日より中断していたJ1リーグがおよそ4カ月半の中断期間を経ていよいよ明日再開します。

再開初戦で注目はガンバ大阪とセレッソ大阪による大阪ダービー。中断前に唯一行われた開幕戦でガンバは昨年のJリーグ王者・横浜Fマリノスを降しており、セレッソも大分に1―0と手堅く勝利。好発進を決めた両チームがぶつかります。
ガンバ遠藤保仁選手のJ1最多出場記録に話題が集中しがちですが、毎年最も集客力のある伝統の大阪ダービーは両チームにとって絶対負けられない一戦。

再開前日となる3日の練習後、宮本恒靖監督、キーパーの東口順昭選手、そしてエースの宇佐美貴史選手がオンライン取材に応じ、明日のセレッソ戦に向け闘志を燃やしました。

宮本恒靖監督 インタビュー

Q.いよいよ明日Jリーグ再開ですが今の心境は?
「楽しみですし我々がサッカー人として生きていく中で、試合を再び迎えることを率直にうれしく思っています。」

Q.リモートマッチで気を付けることは?
「試合の入り方というかお客さんが入っている雰囲気のテンションとは違った試合の入りになると思います、そこがまず一点。もう一点は試合の終盤、どちらに転ぶか分からない試合展開の時にお客さんの後押しによってパワーが出たりする試合があったと思うんですが、そういうのが良そうできない中で、どういう試合の後半、終盤を戦っていくかというのを守備力も含めて明日から重要になってくるんじゃないかなと思います。」

Q.交代枠が5人に増えたことについては?
「夏場の交代枠が3人の試合と比べるとアドバンテージはあると思っていますし、試合の流れに応じて使っていきたいです。交代枠を最大に使う必要性がない場合もあるのでしっかりと対応していきたいと思います。」

Q.交代枠に関して守備陣についてはいかがですか?
「試合の流れの中で相手チームがパワーを持って攻撃してきたら、我々が受けに回ることもあると思いますけれど、その時は守備の選手を入れて対応するのか、こちらが攻めることによって流れを持っていくのか、いろんな対応があると思いますし交代枠が5枠ある試合というものをやってみないと実際のところは見えてこないと思います。」

Q.大阪ダービーの意気込みを
「お客さんが入った中でのダービーを毎年いつも楽しみにしている中で、今年はリモートマッチになったことについては少し残念な気持ちはありますけれども、再開一つ目がダービーというところでモチベーションを高く保てています。また、画面を通じて応援してくれるファンの人に対して結果で応えたいと気持ちでいっぱいです。」

東口順昭選手 インタビュー

Q.明日Jリーグが再開しますが率直な気持ちは?
「やっとサッカーの試合ができるなってところで嬉しさを感じています。」

Q.チームメイトはどんな表情をしている?
「いよいよ始まるなっていう表情と、再開1試合目が大阪ダービーっていうところですごい緊張感のある複雑な表情になっていると思います。」

Q.無観客での大阪ダービーですが?
「今まで当たり前だったものがなかったので寂しさを感じていますし、応援に来ることができないサポーターのもどかしさもあると思うので、その気持ちを汲んで明日の大阪ダービーを戦いたいと思います。」

Q.現在のご自身のコンディションは?
「いつでもいける状態ではありますし、90分っていうところで最小限の試合数しかトレーニングできなかったので、そこのコンディションはどうなるかなという思いはありますけど試合をやりながら調整していければいいかなと思います。」

Q.キーパー陣にケガ人がでましたが?
「練習量をハードに上げる日もありましたけど、通常通りの練習はできていたと思いますし人数が少なくなった分キーパー陣の回し方としては、ちょっとイレギュラーの部分もありましたけど通常通りトレーニングはできました。」

Q.Jリーグより先に再開したプロスポーツを見た感想は?
「野球とかゴルフというよりも海外サッカーを見ていて、歓声がない分カウンターの迫力が一歩出なかったりっていうところが見ていてありますし、あと5人交代できるのでオープンな試合になる傾向になっているので、そこは今まで経験したことないことなので試合をしながら感じていけたらなと思います。」

Q.サポーターに対するチームの取り組みについて何か感じることは?
「サポーターが会場に来れないっていうことで色んな形で僕たちの力になってくれていますし、いつもとは違った形ですが後押しをしてもらって明日も試合ができると思うので、僕らは背負ってダービーに勝てるようにやっていければいいと思います。」

Q.Jリーグ再開初戦の大阪ダービーをどう戦いたい?
「サッカーができることに感謝して、ダービーなのでもちろん勝負にこだわってやっていきたいと思いますし、試合ができる喜びとそれを観てもらえる環境があるので僕らはそれに感謝して全てをぶつけていければいいと思います。」

Q.サポーターにメッセージを
「スタジアムには来れないとは思いますが、リモートで応援してもらって一緒に“ガンバクラップ”ができるように頑張っていきましょう!」

宇佐美貴史選手 インタビュー

Q.個人としてのここまでの手ごたえは?
「公式戦が入ってきてみないと未知数な部分はありますけど、やれることはしっかりやってきましたし、良いプレーができる状態にはあると思うので、自信はあります」

Q.チームとしての手ごたえは?
「その手ごたえが明日の試合で明るみになるというかわかると思いますし、練習試合だけでは計り知れない部分はあるので、試合の中で自分たちが今どういう状態にあるのかというのが分かるし、1試合目で良い試合をする準備はしてきましたけど、本当に今自分たちが追い求めているサッカーができるのかとか、実践的なプレッシャーであったり緊張感がないと分かりきらない部分があるので、そういうのが明日分かるのは楽しみではありますね」

Q.誰もが経験したことのなかった中断期間をどう感じていますか?
「こういう経験はプロ10年近くやってますけど初めてですし、無観客も初めての経験になるので、本当に初めて尽くし、今までにないシーズンになると思いますけど、僕だけじゃなくて全世界の選手もそうですし、Jリーグの選手も同じ条件でやるわけなので、今シーズンはそういう難しさが今まででと違う部分であると思いますけど、その中でタイトルを獲れれば、凄くタフなシーズンを乗り切ったという事になりますし、個人的にもタフになれるっていう事だと思うので、自分に対してもチームに対しても、ある種階段を上るというか、成長するためにはしっかり結果を出すことが必要なシーズンになると思いますし、出せたあかつきにはもの凄く成長した姿になれるんじゃないかなと思います」

Q.明日のダービーに向けて、セレッソ大阪の印象とポイントは?
「去年からセレッソに関してはメンバーも変わってないですし、サッカーもおそらく変わってないと思うので、守備がしっかりした中で、点数を重ねて、失点をゼロで抑え込むサッカーだと思うので、去年のアウェーでのダービーのように先制点を取られたり、1点目2点目を早く取られてしまうと、ゴールの前に鍵をかけられてしまう状態になるので、そういう状態にならないようにしたいですし、セレッソの守備は去年Jリーグでもトップクラスだったと思うので、そういうチームを相手に自分たちは攻撃でどういう崩し方ができるか、どういうコンビネーションを使って堅い守備を突破していくのかというのは、再開初戦はやっぱりセレッソという相手もそうですし、そういうチームスタイルっていう部分でもすごく楽しみは大きいですね」

Q.ゴールを求められていると思うが?
「もちろん得点もそうですし、得点を作り出すことができれば、そういうプレーが自分の強みでもあると思うので、守備が堅いチームを相手にするときはいつもワクワクしますし、チームのスコアが攻撃的なところでゼロにならないようにしっかりやっていきたいなと思います」

Q.どんなダービーにしたいですか?
「勝ちたいですね。こういうサッカーをしたら良いんじゃないかとかこういう崩し方をしたら良いんじゃないかとか色々ありますけど、勝てればなんでも良いですし、勝ちにこだわってセレッソっていう良いチームを相手に勝つことができればチームとしても開幕戦勝った時のように勢いに乗っていけると思うので、もう一度勢いに乗りなおす意味でも明日しっかり勝ちたいなと思います」

Q.今シーズンは何点取りたいですか?
「ゴール、アシスト含めて25個くらい作り出せれば、例えば10ゴール15アシストとか、15ゴール10アシストとか、24ゴール1アシストでも良いですし、逆に1ゴール24アシストでも良いですし、25個くらい自分のところから得点を作り出せるようにと掲げたので、そういう目標に向かってやっていきたいです」

Q.ガンバで育った選手にとって大阪ダービーとは?
「勝てば一番うれしい、負ければ一番悔しい、みたいな同じ大阪府の中にあるチーム同士なので、本当にライバル。ライバルであることを中学一年生でガンバのジュニアユースに入らせてもらった時から指導してもらっているスタッフ監督コーチから口酸っぱく言われてきましたし、そういう感情というのは強く深く根付いてるのかなと思います」

Q.そういう特別な試合は自分のゴールで決めたい?
「勝ちたいですね。それが一番ですし、そのために自分の得点とか結果が必要なのかなと思うし、自分の結果でチームが勝つことができれば、それが一番理想的な展開ではありますね」


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