小さな体で挑んだ大一番
小西「ライバルの酒井夏海ちゃんが、身長が15センチぐらい。差があるんですけど、そのひとかきと私のひとかきが変わらないくらい、進んでいるのが(泳ぎの)特徴。体の大きさを感じさせない 泳ぎ、とはよく言われます」
そう自己分析するのは、兵庫県豊岡市出身の競泳・小西杏奈選手(25)。2018年に初めて日本代表入りし、日本競泳界をリードしてきました。
専門種目は背泳ぎですが、159cmと世界レベルでは小柄な小西選手。鍛え抜かれた肉体が生み出す、力強い泳ぎが武器です。
3月の取材時にこんな話をしていました。
小西「小学校の卒業文集にオリンピックに選手になりたいと書くくらい。東京オリンピックは昔からの夢なので 日本選手権で結果を出して代表に選ばれるように頑張りたいと思います」
大一番で叶えた卒業文集の夢
そして4月に行われた、東京オリンピック出場が決まる大会、競泳日本選手権。背泳ぎ100m決勝。レースは大接戦になりました。小西選手は激しいデッドヒートを制し、見事優勝。2位との差はわずか0.35秒。大一番で卒業文集につづったオリンピック出場の夢を叶えました。大会終了後、優勝インタビューで喜びを語った小西選手。
小西「東京オリンピック出場することを目標にずっと頑張ってきたのですごくうれしいです」
地元の期待を背負って挑む東京五輪
さらにその2か月後。本番まで残り1か月となった6月28日。
母校である兵庫県豊岡市立三江小学校で、小西選手のリモートでの壮行会が行われました。後輩である6年生の児童23人が参加した壮行会は、オンラインで小西選手のいる愛知県とつないで開催。夢を叶えた先輩を劇やエールなどで応援しました。
小西「すごく懐かしいのと同時に、応援してくれる子供たちがすごく元気で、私自身すごい元気をもらったので、これからもまた頑張ろうって思いました」
決意を新たにし、いよいよ東京五輪本番を迎える小西選手。卒業文集につづった五輪出場の夢を叶え、次なる夢は金メダル。小さな選手夢は大きく膨らみます。
小西選手が出場する初戦は、7月25日の背泳ぎ100mです。その姿から目が離せません。
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