パリパラリンピック 関西出身・期待のキーマンを鳥谷敬が訪ねる

パリパラリンピック出場を決めた車いすバスケットボール女子日本代表

パリパラリンピックに出場する女子車いすバスケットボール日本代表の選手たち。中でも、2008年の北京パラリンピックからポイントゲッターとして常にチームを引っ張ってきたエースの網本麻里選手(大阪市出身)と、16歳の高校1年生で代表入りした期待の新星・小島瑠莉選手(大阪・堺市出身)はチームのキーマンとなりそうです。今回「あすリートPlus」では、ナビゲーターの鳥谷敬さんが、大阪・舞洲の障がい者スポーツセンター アミティ舞洲で話を聞きました。

鳥谷「出場権を獲得できた時の気持ちはいかがでした?」

網本「北京大会以来、16年ぶりに自力で出場権を獲得できたことは、車いすバスケットボール界にとっても盛り上がるきっかけになると思います。私自身は3大会目なので、またみんなでいい経験ができたらなと思います」

小島「初めてなので、出場することもパリに行くこともとても嬉しいです」

「1番楽しいスポーツ」車いすバスケットボールとの出会い

網本麻里選手&小島瑠莉選手

鳥谷「お2人の障がいについて教えてもらってもいいですか?」

網本「私は生まれつき右足首に内反足という骨の病気があって、左右で足のサイズが2センチ違うんです。2歳くらいの時に手術して歩けるようになりました。もともとは普通のバスケットボールをやっていました。小学3年生からやり続けてきたんですけど、足にかかる負担が大きくて全力疾走がしんどい状態になった時に、母が車いすバスケットボールを見つけてくれて。形は違うけど、バスケができるならと思って、高校1年生の時に本格的に始めました」

小島「私は5歳の時に横断性脊髄炎という病気で歩けなくなりました。おへその下くらいから下半身の感覚がなく足が完全に動かないので、日常では車いすを使用しながら生活しています。足が悪くなってから陸上とかテニスとかやってみたけど、バスケットボールが1番楽しいなと思って続けています」

ゴール下の競り合いや体を張ったディフェンスでは、車いす同士の接触で大きく転倒することもしばしば。通常のバスケットボールにはない迫力あるシーンも魅力だと言います。

得意プレーで攻撃を盛り立てる両選手

シュートを打つ小島選手

網本選手のポジションはフォワード、小島選手はポイントガード。それぞれが持ち味を発揮し、攻撃の要となっています。

鳥谷「得意なプレーはありますか?」

小島「麻里さんは何でも全部得意です」

網本「全部得意じゃない(笑)。強いて言うならカットインかな」

網本選手の武器は、相手ディフェンスの隙を突いてゴール下に鋭く切り込んでいくカットインです。それだけでなく、いろんなパターンで得点できるポイントゲッターとして日本代表のエースを担っています。
一方で小島選手の武器は、状況に応じて左右どちらの手からでもシュートを打てること。
もともと右利きですが、練習を重ねて左手でも打てるようになりました。試合中も、シュートを打つ手を瞬時に判断しています。代表戦でも、左手1本でスリーポイントを決めたシーンがありました。映像を見た鳥谷さんは驚きます。

鳥谷「あんな遠い距離でいけるんですね」

小島「左手のハンドシュートと右手のハンドシュートを使い分けてロングシュートやスリーポイントシュートを打つことができます」

網本「かなりのロングレンジで左右使える選手は、多分世界でも小島だけだと思います」

鳥谷も車いすバスケットボールに挑戦!

車いすバスケに挑戦する鳥谷さん

鳥谷さんも車いすバスケットボールを体験。ボールを使わず乗るだけであれば簡単にできました。
まずはブレーキのかけ方を教えてもらいます。

網本「ぎゅって思い切り握って止まっていただいて」

鳥谷「これ、止めるとき手痛いじゃん!後ろに戻るだけでも難しいな…」

文句を言いながらも真面目に取り組む鳥谷さん。
次に、ボールを使っての練習です。車いすを1漕ぎすると「1歩」カウントされます。通常のバスケットボールであればボールを持てばパスかドリブルしかできませんが、車いすではドリブルをしない間に2回漕いでOKです。3回漕ぐとトラベリングになってしまいます。

鳥谷「そもそも漕いで進むのが難しい…」

網本「ドリブルしてボールが浮いている時に漕ぎます」

様になってきたところで、鳥谷さんも強豪チームの練習に参加させてもらいました。さすがの“鉄人”もスピードに着いていけず、タジタジです。

毎週日曜日 あさ6:00  読売テレビ地上波で放送

「あすリートPlus」 は、読売テレビで毎週土曜日に放送中の「あすリート」の拡大版として、この4月にスタートした関西のアスリートたちを紹介、追跡取材してご紹介する番組です。
「あすリート」の3分では伝えきれない物語や密着映像、地上波で観られなかった陸上の日本インカレ、関西インカレ、高校サッカー、ボーイズリーグ、中学バレーなどのスポーツ配信サービス「あすリートチャンネル」の中継コンテンツのダイジェスト版も「あすリートPlus」で放送していく予定です。
土曜放送の「あすリート」のファミリー番組として日曜放送の「あすリートPlus」をお楽しみ下さい。

(7月7日放送)

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