上山友裕 Ueyama Tomohiro プロフィール
☆三菱電機所属
☆1987年8月28日(32歳)
☆大阪府東大阪出身
☆ニックネームは東大阪のケンタウロス
☆東京2020パラリンピック内定
☆パラアーチェリー リカーブ男子70m日本記録(652点)
3月24日、東京2020組織委員会とIOCが共同で東京2020オリンピック・パラリンピックの1年程度の延期を発表、史上初の大会延期が確定。
昨年6月に出場内定が決まっていたパラアーチェリー上山友裕選手は、テレビのニュース速報で知ることとなりました。
ニュースが流れた時は動揺したのは間違いないと思うんですけど、とりあえず会場が満員の中で金メダルという目標に向けて、そこは変わることはないので、しっかりと一年延びたとしてもやっていくだけかなと思います。
2016年のリオパラリンピックでは7位に入賞した上山選手は、2020年の自国開催の東京パラリンピックでは「満員の会場で金メダルを獲る!」と常に言い続けてきました。
今回の延期の発表を聞いた上山選手は「無観客で開催されたら、僕の夢の片方が無くなってしまうから、一年延期でよかった」と上山選手らしい表現で大会延期を受け止めていました。
東京パラリンピック延期を受けてのインタビュー記事・動画はこちら(2020年3月25日収録)
今回のあすリートでは、リオパラリンピックの前から取材を続けてきた上山選手のここまでを振り返り、
パラリンピック延期を受けての心境、そして来年開催となった本大会に向けての新たな決意を伝えます。
日本のエースアーチャーへ成長
大学からアーチェリーを始めた上山選手ですが、大学卒業後、社会人1年目の冬に原因不明の両脚のマヒを発症します。
それでも競技用の車椅子に乗り換え、パラ選手としてアーチェリー競技を続け、実力をつけた上山選手は日本記録652点をを更新するなど、国内にトップアーチャーに成長しました。
2016年のリオパラリンピックに出場し、7位に入賞。
東京パラリンピック出場を目指して努力を続け、現在は世界ランキング2位につけ、世界で戦える日本のエースへと成長しました。
上山選手が目標として常に口にするのは「東京パラリンピックの目標は「会場を満員にして金メダル」を獲ること。
毎日の練習に加え、自宅のガレージに作った練習場で、黙々と的に向き合いました。
そして、東京パラリンピックの1年3カ月まえとなる昨年6月の世界選手権で結果を残し、日本代表として東京パラリンピックの出場権を内定させました。
会場を満員に!
リオパラリンピック出場でパラリンピアンとなった上山選手は、パラアーチェリ―の魅力を伝えるため、そして自分を知ってもらうために、精力的に講演会やメディアに出演。少しずつファンの獲得をする努力を続けてきました。
すると、上山選手は東京2020に向けた公式イベントのオファーが舞い込み、いつしかパラリンピックの顔として数多くのイベントに出演するようになりました。
大会延期となったことについて、ポジティブシンキングの上山選手は前向きにとらえていました。
1年延びたことによって、もっとアーチェリーを知ってもらえるきっかけもできたし、もっと僕を知ってもらえるきっかけもできたし。全然前向きにとらえています。
東京パラリンピック開幕は2021年8月24日!
大会延期の発表からわずか6日後。延期された東京オリンピック・パラリンピックの開幕日が決定。
東京パラリンピックはほぼ1年後の2021年8月24日に開幕することが発表されました。
大会の1年延期は、上山選手にとってはさらに強くなるチャンス!
そして、コロナウイルスでの影響で暗くなる世の中に向け、上山選手には新たな決意が生まれました!
「マイナスマイナスになっているこの世の中をどうにかしてプラスに向けようかなと。この逆境でも跳ね返せるぞというところを見せていって。しっかりとスポーツから発信して、世界を元気にさせていければいいなと思います。」
大会開催日が発表された翌日に取材対応してくれた上山選手のインタビューです。
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