1月11日、2019ラグビートップチャレンジリーグの第6週 豊田自動織機vs清水建設(第一試合)と近鉄ライナーズvs釜石シーウェーブス(第二試合)の試合が大阪市のヤンマースタジアム長居で行われました。

会場には、近鉄の4番トンプソンルーク(2019年ラグビーW杯日本代表)の関西最後の雄姿を見るために6000人を超えるファンが訪れ、スタジアムから声援を送りました。

第一試合 豊田自動織機vs清水建設 ハイライト

   

ここまでリーグ戦4勝1敗と2位につける豊田自動織機とリーグ最下位で未だ勝ち星のない清水建設の一戦。

先制トライを挙げたのは豊田自動織機、前半24分No.8のソシセニ・トコキオが密集からボールを持ち込みトライ、ゴールも決まり7-0とリードします。
しかし、豊田自動織機は清水建設の粘り強いディフェンスに苦戦し前半の得点は7点止まりとなります。
対する清水建設は、前半ラスト1プレーで相手スクラムをターンオーバー。そこからPGを狙い3点を獲得。7-3で前半を折り返します。

後半に入るとゲームが動きます。
後半2分、清水建設・14番森谷のキックパスを10番の司令塔・石田が押さえトライ。ゴールも決まり7-10と逆転に成功します。
しかし後半6分、すかさず豊田自動織機の7番スコット・フグリストーラーがトライ。ゴールも決まり14-10と再度逆転します。
豊田自動織機は清水建設の猛攻を受けますが、これをしのぎ最終スコアは26-20。
地力が勝った豊田自動織機がリーグ5勝目となる勝利をあげました。

第二試合 近鉄ライナーズvs釜石シーウェーブス ハイライト

   

ここまでリーグ全勝の5勝をあげている首位・近鉄ライナーズと2勝2敗1分の4位・釜石シーウェイブスの一戦。
近鉄の4番 鉄人トンプソンルークのラグビー人生で、この試合が14年間過ごした関西最後の試合となります。

関西でのラストマッチに気合十分のトモさん

前半2分、近鉄のオーストラリア代表コンビの2人が魅せます。
ゴールラインまで残り5mのところで9番ウィル・ゲニア(AUS代表 110cap)のパスを10番クウェイド・クーパー(AUS代表 70cap)が受けそのまま相手DFを突破しトライ。ゴールも決め7-0と先制します。
その後も、近鉄の1番プロップ豊田や12番センターのパスカルダン等のトライもあり前半だけで一挙7トライ。
近鉄はトンプソンを中心とした激しいディフェンスで相手攻撃を0で封じ、45-0で前半を折り返します。

後半に入ると、釜石が近鉄の隙をつき開始40秒で21番南がトライを決めると、さらに後半9分には6番上田にもトライが生まれるものの釜石の反撃はここまで。

後半10分には近鉄トンプソンが左耳の出血で負傷交代するものの、近鉄は10番クウェイド・クーパーのハットトリック等もあり、終わってみれば合計12トライ。
最終スコア76-12で釜石を圧倒した近鉄。これで無傷の6連勝となりました。
そして来週1月19日(日)、シーズン無敗の7連勝での優勝を賭けた栗田工業戦が、鉄人トモさんの現役ラストゲームとなります。
クーパー、ゲニア、トンプソンの豪華ベンチ!

トンプソンルーク 試合後インタビュー

Q.近鉄ライナーズはこの試合圧勝で開幕6連勝です!強いですね!
今日、チームはすごい良いプレーをした。釜石はすごいチームだから、私たちのベストを出せてすごい良かったですね。

Q.なんでこんなに近鉄ライナーズは強いのでしょう?
いや、あの1つのことだけじゃなくてチームの素晴らしい準備、キツイ練習をやって、すごいチームの雰囲気がいい。
チームが素晴らしいことをすごい色々やっているので、いい結果がでてる。

Q.トモさんご自身のプレーについてお聞きします。今日もハードワーク、タックル、アタック頑張っていましたね?
いや、今日は何もやってなかった(苦笑)でも自分の仕事をちゃんとやって(これからも)頑張りたい。

Q.今日はご自身のパフォーマンスに満足してないですか?
今日、自分の(パフォーマンスは)あんまり、まあまあです(苦笑)

Q.試合中のプレーで出血されていましたが大丈夫ですか?
全然問題ないです。(でも)おじいちゃんだからちょっと休み欲しい。

耳からの出血なんか気にならない鉄人トモさん


Q.(プレー中のケガで)途中交代されました、どんな気持ちでしたか?
チームが勝った、それが一番うれしい。(でも)ちょっと寂しい、最後の関西の試合だから(観客の)皆さん今日試合に来ました、応援した本当にありがとうございました。(これからも)よろしくお願いします。

Q.去年はすごく忙しい年だったと思うのですけど、今年のお正月はどんな所でどんな風に過ごしましたか?
今は近鉄だけに集中ね。まだ1試合ある、来週の試合、それに集中。それからたぶん、ちょっとゆっくりのセカンドキャリアをちょっと考える(笑)

Q.そしてトモさんの大阪、関西でプレーが見られるのが最後なのですが、どんな思いでプレーしていましたか?
僕は特別じゃない、自分のベストを出したい、自分の仕事をちゃんとやりたい。
今日(のパフォーマンス)はまあまあだけど、チームは勝った、それが1番大事。だからうれしいです。

Q.あと1試合あります。
A.そうですね、楽しみ。寂しいと楽しみです。

Q.今日は5500人を超えるファンが会場に詰めかけました。最後にトモさんからファンの方にメッセージをお願いします。
皆さん、今日だけじゃなくていつも((近鉄ライナーズに入団してから)14年間、本当に応援、ありがとうございました。
まだ近鉄を応援してください!よろしくお願いします。
スタジアムの外で待ち構えるファン一人一人にサイン対応をするトモさん

トンプソンルーク Luke Thompson 38歳

1981年4月16日 196センチ/110㎏ 
ニュージーランド クライストチャーチ出身
大阪 東大阪市 在住
2004年〜 三洋電機
2006年〜 近鉄ライナーズ
ワールドカップ4大会連続出場/日本代表71キャップ
愛称 “トモ” さん。

2019年12月 あすリート で放送
    

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