5月18日、世界トライアスロンシリーズ横浜大会が開催されました。
注目したのはパラトライアスロンに出場した宇田秀生選手(32)、
去年7月にあすリートで、8月には24時間テレビで紹介された隻腕のトライアスリートです。
➡️宇田秀生プロフィールはこちら
あすリートでは大阪城トライアスロンやびわ湖トライアスロンを取材してきましたが、市民レースはトレーニングの一環、
しかし、今回の横浜大会は世界ランクや来年のパラリンピックにも直結するガチ勝負の国際大会です。
パラリンピックでメダルを争うであろう各国のライバルたちも参戦してます。
世界ツアーを転戦する宇田選手にとっては家族やサポーターの前でのレース、ヨコハマは気合いが入ります。
18日、横浜は快晴。
宇田選手らが出場するパラトライアスロン・エリートは早朝のスタート。
朝6時50分から各クラスで10のウェーブで時差スタートです。
宇田選手は競技の1時間前にトランジションエリアに現れました。
ディレクター「今日は暑くなりそうですね」
宇田「いや、でも早朝ですから大丈夫です。それに暑いのは嫌いじゃないので。」
宇田秀生選手はPTS4、中程度の障がいの選手のクラスです。
腕や足の欠損、筋力障がいの選手が中心で、宇田選手のような片腕切断の選手や膝から下が義足の選手が出場します。
宇田選手は5月18日時点で世界ランク3位、この横浜大会には世界ランク上位の選手がエントリーしています。
➡️現在のPTS4世界ランキング
横浜大会に出場する宇田選手のライバルたちです。
アレクシ・アンカンコン Alexis Hanquinquant フランス 34歳
右足義足の選手で世界ランキング1位
ミハイル・コルマコフ Mikhail Kolmakov ロシア 40歳
左腕切断 世界ランク4位 宇田選手との対戦成績はコルマコフ選手の3勝1敗
王 家超 Jiachao Wang 中国 28歳
元パラ競泳の金メダリスト 北京、ロンドン、リオと3大会連続出場
左腕切断 世界ランクは11位(出場レースが少ないため) 2018年のアジア選手権優勝
パラトライアスロンのレースはオリンピックの半分の距離で争われます。
スイム750m、バイク20㎞、ラン5㎞ パラリンピック本番もこの距離です。
宇田選手のクラスであればスイム750mは10分〜15分、バイク20㎞が30分〜40分、ラン5㎞が20分前後、
トータルで1時間強の戦いです。
それでは宇田選手とライバルたちの横浜大会、迫力あるレースを動画でご覧下さい。
➡️レース結果はこちら
宇田選手のインタビューをご覧下さい。
日本で唯一開催された世界大会で表彰台に上がり安堵と嬉しさを噛みしめた宇田選手。
レース後はライバル中国の王家超選手(28)と互いの健闘をたたえ合いました。
宇田「ずっと前に見えてたよ」
王 「いやあ、パワフルだったね。かなりハードな練習してますね」
宇田選手と王選手の二人は6月のアジア選手権(韓国 慶州)で再び対決の予定、楽しみです!
取材:塩田 博
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