野茂英雄入団レベルの衝撃!
大学日本一の立役者 シオアイサ・フィフィタ(天理大学)が近鉄ライナーズに入団、2月4日花園に姿を見せました。
大学日本一を決めた国立競技場のメディアルームでは「(チャレンジリーグの)近鉄でいいのかね?」と記者の中ではささやかれたそうですが…。
「大好きな関西でプレーしたかった。(近鉄)ライナーズの雰囲気が一番、自分のラグビーに合うと思いました」と泣かせるコメント。
戦力充実の近鉄ライナーズにもう一枚加わった切り札フィフィタ、ライナーでその怪物ぶりを見せて周囲の声を吹き飛ばして欲しいですね。
週刊ひがしおおさかの提供記事です。
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近鉄的にはそう、野茂英雄以来。何がって? シオサイア・フィフィタの入団がです。
この一大事がどれほどのものか。ラグビーファン以外にはなかなか伝わらない。
野球に例えると、ドラフト1位?
いや、それをいうなら「全体1位」です。が、それでも年に1人は出てるってことですよね。
間違いなく「1年に1人」てスケールではない。ここ数年で最高に話題になった逸材だから
「松坂大輔」か「佐々木朗希」か、いやどれもしっくり来ない。
そう、期待度で言うなら野茂英雄。
「それは言いすぎだろ」
と思ったあなた、ぜひこの記事を読み進めてください。
「野茂英雄って誰?」
と思ったあなたは…たぶん読んでもわかりません。
どうしても読み進めたければ ↓ を読んでから
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E8%8C%82%E8%8B%B1%E9%9B%84
都市対抗野球で活躍し、1988年のソウルオリンピックで銀メダルに貢献。
ドラフト前から大騒ぎだった野茂英雄は、8球団競合の末に近鉄バファローズに入団しました。
編集長前田も行きましたよ、藤井寺球場に。若江本町のバス停から、八尾駅を経由して。
いつもガラガラだった球場が満員…とは言い難かったですがすごい熱気でした。奪三振のたびに掲げましたよKボード。
シオサイア・フィフィタは、昨年天理大学在籍のままサンウルブズに加入。
世界最高峰の「スーパーラグビー」で強豪相手に一歩も引けを取らない…ではなく、誰よりも大活躍をしてスターダムにのしあがりました。
そして、先月の大学選手権では天理大学の要として優勝に導き “今最も注目されるラグビー選手” なのです。
どうですか、被るでしょ。
2021年2月4日、フィフィタは近鉄ライナーズに合流。
午前中にチームからオリエンテーションを受ける合間に取材陣の前に顔を出します。
たぶん、ライナーズ始まって以来の入団会見です。
トンガ出身ながら高校から日本に留学。質問はもちろん日本語で聞き、流暢な日本語で答えます。
近鉄を選んだ理由、花園をホームにする実感、一人暮らしの様子。プレーのこともチラホラながら、聞かれることの多くは、近鉄とフィフィタとのミスマッチに見えることでした。
3月末までは大学に籍があることから、ライナーズとして試合に出られるのは4月から。
究極のチームスポーツと言われるラグビーで、2ヶ月でいきなり出場できるのか。
クエイド・クーパー、ウィル・ゲニアを司令塔として、マシレワ、ストーバーク、菅原、野中など日本代表を狙える選手がひしめくライナーズで切磋琢磨しさらに成長することはできるのか。
唯一の弱点とされるディフェンスを改善し、日本代表でもあの無双の力を発揮することができるのか。
間違いなくスーパースターである22歳の若者が、決して答えの出ることがない長い旅へ1歩踏み出したこの日。
10年後、20年後に私たちはなんと振り返ることができるのか。
彼はこれからライナーズにとってどんな選手になっていくのか。楽しみであり、責任の重さも感じずにはいられない。
願わくば、彼が成長の過程でライナーズが特別であり特別ではない場所になれるように。花園が青春の重要な要素となるように。
がんばれシオサイア・フィフィタ。がんばれ近鉄ライナーズ。
text by 前田寛文(週刊ひがしおおさか編集長)
[週刊ひがしおおさか]
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