週刊ひがしおおさかさんの提供記事 花園ラグビー場の盟主 ライナーズの3戦目のリポートです。
来年のワールドカップの舞台 東大阪花園ラグビー場をフランチャイズとする伝統ある近鉄ライナーズですが,
トップリーグ降格となり、今シーズンはトップ復帰を唯一のミッションとして、チャレンジリーグでの戦いが始まりました。
全勝でリーグを勝ち抜き、入れ替え戦に進むべく、開幕戦2連勝で迎えた3戦目は栗田工業と対戦しました。
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9月29日(土)、トップチャレンジリーグ第3節。
滋賀・布引グリーンスタジアムにて近鉄ライナーズ対栗田工業の試合が行われ、ライナーズは38-7で勝利しました。
台風の影響で大雨。しかし約130人集まった応援バスツアーは予定通り実施、布引は赤と紺のカラーで埋め尽くされていました。
※試合に合わせ、近鉄高速バスセンター(上本町駅)から布引グリーンスタジアムを往復。特製弁当つき。
フォーカスしたのは、ゲームの開始後10分とラスト15分。
前回までの反省点として、ギアの入りが遅く、終盤でもう一歩踏ん張れないという課題がありました。
それが今回は、序盤からゲームを支配。相手に主導権を握られることなく、終始ライナーズペースで進みました。
ただ、前半中盤までゴール前まで攻め何度もチャンスに恵まれますが、得点に至りません。
まず1本!と応援団の声援が響く前半25分。
相手陣ゴール前のマイボールスクラムで相手にペナルティが出ると、9ライアンが速攻でトライを決めます。
ゴールキックもステイリンが決め、流れを完全に自分たちのものにします。
セットプレーは安定。特にスクラム第一列は急成長中の2高島・3石井に加え、今シーズン公式戦初先発で闘志を燃やす1浅岡。頼れるメンバーで構成されています。
FWで勝るライナーズは30分、相手ボールのスクラムをターンオーバーして左へ回し6ロロがゲイン。そのままディフェンスをなぎ倒してトライします。Gも決まって14-0に。
前半終了間際には栗田工業の猛攻にあうも、ディフェンスで耐え前半終了。相手を0点で抑えます。
後半も先制はライナーズ。
12分、ずっと相手陣でアタックを続けていたライナーズは、ゴール前に迫るとラックを形成。
そこから15マシレワへボールが渡ると、自慢のステップでディフェンスをかわし左端にトライします。
19分には規律の乱れからペナルティを連発。
トライを献上されますが、引ずることなく自分たちのペースに戻します。
ここからライナーズのダメ押しトライラッシュが始まります。
29分、相手陣で栗田工業のキックをチャージした19ストーバークがゲインすると、ゴール前へ。
相手のディフェンスが整わないうちに左へ展開し、大外にいた11オリビエが左端ギリギリにトライ!Gも決まって28-7と差をつけます。
相手にシンビンが出ると数的有利に立ち、勢いが増すライナーズ。終盤に一気にたたみかけます。
37分にはフェイズを重ねてオリビエが左端に決め、終了間際の41分には23井波のゲインを起点に13シリベヌシィがトライ。
後半終盤のチーム一丸となったアタックで、38-7で試合が終了しました。
「全体的に安心して見ていられました。アタックは確実に良くなってきているので、あとはディシプリンが課題」と話すのは有水ヘッドコーチ。
確かにアタックは合宿後からさらに磨きがかかってきました。
贅沢を言うならば、今日はもっと得点してほしかったところ。
しかしセットプレー、展開ラグビーでも勝ってボーナスポイントもゲット。
雨の中でもスカッと快晴な選手のプレーを見納めることができました。
次回は今回同様序盤からゲームを支配し、自分たちのラグビーを80分間することの集中力が求められます。
第4節は10月7日(日)中国電力レッドグリオンズと、大阪・万博記念球技場での対戦です。
さあ、全勝優勝目指してGO!LINERS!
text by 野口美保(週刊ひがしおおさか)
[週刊ひがしおおさか プロフィール]
東大阪の地域情報サイト・週刊ひがしおおさか。
地域のグルメやイベント情報を日々アップしていますが、特に力を入れているのはラグビー。
花園に拠点をもつラグビーチーム「近鉄ライナーズ」のことならおまかせ!
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