チーム全体での活動が始まり、2週間が経過したセレッソ大阪は8日、練習後のオンライン取材にロティーナ監督、松田陸選手、豊川雄太選手が対応しました。
ロティーナ監督は、練習再開をしてからのここまでを振り返り、「多少の違和感を持った選手は出ているが、けが人が出ていないので、その面では満足している」と離脱者なくトレーニングを進められていることを強調しました。そして、過密日程が想定される今シーズンの戦い方について「けが人を出さないことが特に重要になってくるので、慎重に気を配りながら進めていきたい」と選手のコンディションをより注意深くケアするとコメントしました。
DF松田選手は、現在のコンディションについて自粛前の7割くらいだとしながらも、チームとしても徐々に上げてきているとし、今後予定されている練習試合では、「今までの感覚を取り戻すために、チームとして今までにやってきたことをやりつつ、練習試合だとしても勝利にこだわってやりたいです」と意気込んでいました。そして、自粛期間中に料理に挑戦したことを明かし、「カレーやパスタを作りました、味はぼちぼちです」と言いながらも、「クリームパスタは奥さんがおいしいと言ってくれました」と、腕前には自信がある様子でした。
今シーズン、ベルギーのオイペンから移籍したFW豊川選手は、夏場の連戦が想定される今シーズンの戦い方について、まずは日本の暑さに慣れないといけないと挙げた上で、「夏場の体力的なところと、どれだけ回復できるか。どれだけフレッシュな体で臨めるかというふうに、体のケアだったり、食べるものだったりを考えているところです。」とコメント。
さらに2年間のベルギーでの経験を振り返り、「日本ではサイドをすることが多くてストライカーのポジションをやっていなかったんですけど、向こうに行って1トップとかに使われるようになって、なんでも良いからゴールを獲る、調子が悪くてもゴールを獲るっていう意識に変わりましたね。」とし、セレッソでもゴールを獲ることでチームを助けたいと意気込みを語りました。
ロティーナ監督 インタビュー
Q.練習再開して2週間の総括
コートを狭くして、10対10のトレーニングをスタートできて、徐々に適応している状態です。
多少の違和感だったりを持った選手は出てきていますが、けが人は出ていないので、その面では満足しています。時間はあまりなくて、やるべくことはたくさんある。ただ1日1日やれることは限られているので、少しずつ少しずつやっていきたいと思います。
Q.選手一人一人の負荷に関しては慎重にみているところもありますか?
けが人を出さないことはサッカーでは一般的に重要とされているが、今年は過密日程が待っているということを考えれば、けが人を出さないことが特に重要になってくるので、慎重に十分に気を配りながら進めていきたいと思います。
Q.名古屋グランパスで感染のニュースが出ましたが、どのように考えているか?
我々は自粛期間中も、再開後もクラブからのメッセージは明確で、それを全員が実行していると思っている。クラブ内外での従うべきことは明確に出ている。クラブは感染の可能性を最小限に食い止めるために配慮して、明確なメッセージを出している。やるべきことをやるように強く要求している。それでも名古屋のように出てしまうことはある、日本で感染が少なくなっている状況で、その一人がサッカー選手というのは運が悪いことなんですけど、我々のクラブからは出ていない。クラブの要求を順守しながら前に進んでいきたいと思います。
Q.今季の5人の交代枠について
これだけ交代数が多いというのは2、3人一気に替える可能性は出てきますし、システムだったりに柔軟性が出てくる。そういう意味で新しい状況にあると思います。これはすごく大きいチェンジだと思う。新しいことなんですけど、それは全てのチームにとって同じで、全てのチームにとってアドバンテージだったり、メリットデメリットはあると思う。この新しいルールにより早く適応できることがどのチームにも重要だと思う。一番選手層の厚いチームが恩恵を受けると思う。節を追うごとに誰がそのルールを利用して適応する、利用できているかが見えてくると思う。
Q.ルールについては肯定的に捉えている?
チェンジがあるということは面白いこと、サッカーの業界は保守的になりがち。でも新しい変化があるということは適応できるチャンスがでもあるし、VARもそうでしたし、去年ルールが変わった中で、より適応していくことが重要だと思います。メリットデメリットはどのチームにも同じルールであるので、そんなに考えていない。
松田陸選手 インタビュー
Q.先週から練習が始まりましたが、コンディションは?
コロナの自粛期間前からしたら、6割、7割くらいかなと思いますけど、徐々にチームとしてもいい状態に持っていけているので。それは良いかなと思います。
Q.4月5月の自粛期間はどのように過ごした?
いかに自分の家族が罹らないかというのが大事で、極力外に出ないようにはしましたし。必要最低限、スーパー以外などには外に出ないようにしました。
Q.自粛中のトレーニングの工夫は?
新たにというよりは、食事制限をしたり、体幹トレーニングを別でプラスで入れたりはしていましたけど、やはり体重が落ちたり、増えたりというのはするので、そこは極力気をつけてやっていました。
Q.チームメイトとボールを蹴ってみて、気持ちに変化は?
サッカーができない期間が2ヶ月くらい続いたんですけど、サッカーをする楽しみだったり、喜びだったりというのは、今まで当たり前のようにサッカーをしていたんですけど、そういうのをもう一回確認できたかなと思います。
Q.暑い時期での連戦をどう捉えている?
暑い中ですけど、いかに試合終わったあとだったりで、どれだけ早く回復できるかというのが、これから連戦が続くので、あとケガにつながらないと思うのでそれを一番大切にしています。
Q.感覚は戻っている?
そうですね、早く試合したいです。
Q.サッカー以外に挑戦したことは?
新たにはないですけど、子供と遊ぶ時間が増えたというのは大きいですし。あんまり日常は変わらなかったですけど。基本的にずっと家にいるだけだったので、あと、自分で料理はしていました。簡単なカレーとかパスタ作ったりとか、そんな感じですね。(味は?)味はボチボチですね。この間クリームパスタを作ったんですけど、奥さんは美味しいと言ってくれました。
Q.現在は練習試合出れるコンディションなのか?何を試したい?
試合に出たら、今までの感覚を取り戻すために、チームとして今までにやってきたことをやりつつ、練習試合だとしても勝利にこだわってやりたいです。試合には全然出られるコンディションです。
豊川雄太選手 インタビュー
Q.練習再開して2週間、現在のコンディションは?
順調にきています。7月4日まで時間はありますし、まだコンディションは上げられるなと思っています。順調です
Q.練習を再開して今までとの違いは?
全然何も気にしていないですね。ゲーム形式もやっていますし、感覚的なところで2ヶ月空いているので、感覚を取り戻すのが大事なので、トレーニングでゲームを多くできてるのはいいと思います。
Q.自粛中はどういうことを考えていた?
サッカー選手ですから、再開となった時にいいパフォーマンスを準備するのと、再開したときに感動とか勇気とか、見ている人に与えられるようなプレーをしようと思っています。
Q.ベルギーからの復帰で、気持ちの折り合いは?
特に何も。そこまで考えないので。しかたなことです。僕がコントロールできることではないので。再開したときにどれだけパフォーマンスをできるか、そこに目を向けてやれていたので、良かったかなと思います。
Q.真夏の連戦について
ひとつ気にしているところで言うとそこですね、夏場の体力的なところと、どれだけ回復するか。どれだけフレッシュな体で臨めるかという風に、体のケアだったり、食べるものだったりを考えているところです。
Q.暑さ対策の工夫は?
当たり前ですけど、しっかり休んでしっかり栄養をとると言うこと。これといったものは取っていないですけど。去年、一昨年とベルギーでやってきて、暑さが全然違うと思うんですよ、日本の暑さと。そこに慣れないといけないのと。休養と栄養ですかね。良いのがあれば教えてください。
Q.ベルギーで何を学んで、何をセレッソに還元したいか?
海外に行って変わったことはゴールに対する意識です。ベルギーにいた時の監督にもゴールにこだわるように言われていましたし、日本では鹿島でもサイドをすることが多くてストライカーのポジションをやっていなかったんですけど、向こうに行って1トップとかに使われるようになって、なんでも良いからゴールを取る、調子が悪くてもゴールを取るっていうのは、意識が変わりましたね。
Q.セレッソでもそういう意識ですか?
もちろん、セレッソでもFWやっていますけど、ゴール、そこだけだと思っていますし。自分がチームのためにやることというのは、監督の戦術を守りつつですけど、一番はゴールでチームを助けれれば良いのかなとと思っています。
Q.ジョーカーという立場は?
もちろん先発で出るのが一番良いですし、ジョーカーというのも、監督からそこを与えられれたら結果を出す。結果を出し続けてれば自然とスタメンになれると思いますし、とにかくゴールですね。
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