今シーズン限りで監督を退任する関西学院大学アメリカンフットボール部の鳥内秀晃氏が、
1月8日、母校の関西学院大学上ヶ原キャンパスで記者会見に臨みました。
以下、会見の一問一答です。
「アメフトで学んだこと?せこさやな」
正直ほっとしています。
例年だったら今の段階では個人面談を始めている時期なんですが。
Q.さみしいですか?
いいえ。やること一杯あるんで。
Q.監督28年で一番つらかったこと?
2003年に平郡くんを亡くしたことですね。人様の大事な息子さんを亡くしたこと。
人の命は大事、指導も変わりました。
夏の期間は暑くて大変だけど、やると危なかったらやらないようにしてます。
Q.一番うれしかったこと?
ライスボウルに勝った試合。何回もやって負けていたからやっと勝てたから。
Q.やり残したことは?
勝つチャンスあったのに勝たせてやれなかったことですね。
いまの自分なら勝たせてやれたのに、うまいことやれば勝ててのになと。
負けた時は悔しいわな。
4年間甲子園ボウルに出られなかった学年には申し訳ない。
Q.チャレンジしたいことは?
だから、まだ休憩です。まだ時間いりますよ。
講演活動もあるけど毎日ないからね。
まだ何も考えていません
Q.貫いた信念は?
間違ったことを受け入れないことです。
Q.アメフトに教わったことは?
せこさですな(笑)
28年間? いや、忙しかったです。
Q.どのような28年間?
いや、忙しかったです。終わった瞬間から次のこと考えてますから。
家業のこともあるし休んでいるヒマなかったですね。
Q.なんでこのタイムミングで退任?
ファイターズは永遠に日本のフットボール界を引っ張ってほしい。
このまま続けてもダメ、若い子に引き継がないと。
長くやりすぎたと思っていた。
引き継いでくれる人に0から渡すわけにはいかない。
人も育ってきたしそろそろいいかなと思えました。
Q.小野さん(同席したチームディレクター)からみて鳥内さんは?
僕に質問が回ってくるとは思ってなかった。(笑)
結構ぶつかるんですよね。
一番すごいと思うのは最近のことでいうとチームファースト。
ファイターズが常に真ん中にあって自分が後ろにいる。
チームのことを最優先に考えている。
おそらく強い使命感がある。
無私 ですね 自分がない。
だからみんなぶつぶつ言いながらついていっている。
Q.いまのを聞いてどうですか?
そうですか?(笑)
オフェンスコーディーネーターってみんな大変なんです。
OB会とか親とかね。そのなかでよくやてくれた。
Q.鳥内さんはどんな男になる?
「こんな男になった」という本出しますわ。(笑)
学生にも言っていますし、世間に恥ずかしくない行動をしないといけない。
Q.鳥内さんがこうなりたいという人物像は?
ないんです。
学生たちには言ったことをちゃんとやってほしいと言っている。
言うのは簡単だから自分の言ったことに責任を持ってほしい。
監督を始めてなかなか勝てないときに個人面談を始めたんです。
1対1だと時間がかかるけどその学生と約束できる。約束さすことができる
Q.学生、コーチ、OBから言われて心が動いたことは?
親父(OBの一人)に何で負けんねん。
もっとやれっていわれたのは堪えました。
やっててんけどなあ、あれはきつかった。
Q.アメフト界にやってほしいこと?
テレビで地上波でやってほしい。
ぼくが現役時代はNHKさんは生でやっていた。
そうなると九州からアメフトやりたいと言ってうちへ来たこともあるし。
読売テレビが深夜でもええからやったらええやんか。
アメフトの魅力は? 準備で5割決まる。
Q.アメフトの魅力は?
準備で5割決まる。
予定どおり行けば楽しいし予定通りいかなければ修正できる。
危機管理もできる。みんなが関われる。試合に出られなくても。
コミュニケーションないと言われている中でみんなとやれるのは大事。
授業より大切なものがあると俺は思いますよ。
Q.学生とはどういうもの?
学生は子供です 体は大きいけど子供。
男の子から男にならないといけないって常々言っている。
ガキのまま卒業しているやつが多い。
はよオトコになってよって思う。
あるべき姿を自分で考えたらいい。
ネットで探すのではなく、先生と学生とどうなったらこうなるって考えて普段からやってほしい。
Q.今年の4年生については?
下級生の時に1年~3年まで甲子園へ連れて行ってもらっていた。
その時に上の学年の努力を見てない。
だからアカンかった。
Q.青い血のパワーは?
自分が現役の時からある。
自分自身も4年で2回プレイオフ。
圧倒的に京大が強かった。
無の心境になった時にエゲツないパワーが出る
それぞれが関学の青い血が宿ったらすごい力です
誰に支えられた? 嫁はんです。
Q.28年間休まなかった秘訣は?
体が強いんです。
インフルエンザかかっても医者いかずに治る。
Q.勝負どころで勝ち続けられた?
勝負つよさよりも 一人一人が学生チャンピオン目指しているんだったら目指そうよと
負けてもチャンスが残っているって言い続けた
うち以上に向こうがミスをした そういうことちゃいますか
Q.誰が一番ささえてくれた?
嫁はんです。 いつも通り28年間やってきたから。
それがうちのルーティーンだからって嫁も言っている
Q.ライスボウルに関しては?
もともと僕らの時は東西学生オールスターズでした。社会人が発展したいからライスを社会人に譲った。
もう社会人フットボールも発展した。そろそろ違う形になっていいと思う。
Q.ファイターズとは?
人生の3分の2を過ごしている。 人生みたいなもの
ここまで長くやる予定はなかった。
Q.いったん休憩といわれていたが?
現場の指導よりいろんな競技において指導を啓蒙したい。
自分の力をわからず入学してくる子が多い。
いろんな分野の得意技を発揮できたらいいのに。
そういうところで力になりたい。
Q.後任に臨むことは?
やり方真似するんじゃなくて、学生を第一に学生を伸ばしてあげてほしい
言い残したこと? ぜんぜんないですわ
Q.言い残したことは?
ぜんぜんないですわ。
また本出るんちゃいます。
新年会いかなアカンねん。
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